第171回 日産 ステージア(絶版・最終型) 【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
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2011/04/15
■スカイラインのステーションワゴン版
日産のステージアに対して、みなさんはどんなイメージをおもちでしょうか?「オトナのステーションワゴン」という人もいれば、「いやいやスポーツワゴンだよ」という人もいるでしょう。実際はどちらの一面ももっているのでしょうが、どちらにしても、今ステーションワゴンを狙うなら、かなり狙い目な一台だと思います。今回ご紹介する最終型のステージアが登場したのは2001年10月のこと。全長×全幅4765×1760mmという立派なボディで、V35スカイラインと同じプラットフォーム「FMパッケージ」を採用したステーションワゴンです。
アグレッシブなデザインを採用した初代のフロントマスクから一転、エクステリアはオトナの落ち着きともいうべき“静”のイメージが強くなった(左右)
スカイラインと同じプラットフォームということで、スカイラインのワゴン版ともいわれ、4WDシステムは滑りやすい路面でも発進しやすいスノーシンクロモード付のアテーサE-TSを搭載しています。
また、VQエンジンを搭載している点もスカイラインと同様で、エンジンはすべてV6。排気量は2.5Lと3Lがあり、2.5Lにはターボモデルも存在します。たいていの場合、ワゴンのATモデルは馬力を抑えた設定になっているのですが、ステージアの場合は馬力自主規制枠いっぱいの280馬力。本家スカイライン350GTを上回る馬力を絞り出しちゃってます。
ちなみにこの2.5Lターボと3Lモデルは2004年のマイナーチェンジで消滅し、代わりに3.5LのNAモデルが追加されています。ミッションは2.5Lモデルが4AT、2.5Lターボと3Lモデルには5ATが奢られています。同じくマイナーチェンジ後の3.5Lモデルも5ATとなっています。
肝心のラゲージルームは、サイズがサイズだけに広大。ただ、物理的スペースだけでなく、実用面もしっかり考えられているのがステージアのすごいところ。ラゲージルーム側からレバーひとつでリアシートを倒すことができるなど、使い勝手も優れているのです。
居住空間が拡大したインテリアは、快適性だけでなく質感も高い(左・中) 280馬力を発揮するVQ25DETエンジンの実力は、スポーツカーをも蹴散らすほど(右)
■修復歴なし+走行4.6万km=45万円のステージアも!
さて、そんなステージアですが、今が一番の狙い目というか長く乗ることを考えるなら、今がラストチャンスかもしれません。なぜならあと半年で登場から10年経つわけで、新車での販売が終了している以上、流通している中古車の程度は経年で徐々に悪くなっていきます。だからといって価格も大幅に下がるかといえば、そこまでは下がりません。そういう意味では今が底値。価格と程度のバランスがおいしいタイミングなんですね。では実際の中古車はというと、程度にこだわらなければ、もう10万円台から狙うことができます。
長く乗ることを考えて走行距離を重視しても、250RS Vの修復歴なし+走行4.6万kmの中古車が45万円と、50万円以下で売られています。さらに280馬力の韋駄天ワゴンである250t RSの修復歴なし、走行5.1万kmでも75万円(コミコミで88万円)で買えちゃいます。
ジェントルなスタイリングそのままに、2.5Lや3L、3.5LのNAモデルでラグジュアリーに乗るもよし、2.5Lターボで羊の皮を被った狼を演出するもよし、どちらの要望にも応えてくれるステージア。長く乗るならそろそろ動き出したほうが良さそうですよ。
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