コストパフォーマンスの高さが光る
SUVは要注目

コンパクトカー、ミニバン、とブームが続き、最近はコンパクトなクロスオーバーSUVが脚光を浴びつつあります。手軽な新車価格ながら、ほどほどの実力の持ち主ということでコストパフォーマンスが高いのかもしれません。というわけでクロスオーバーSUVに限らず、コストパフォーマンスが高い中古SUV全般に注目してみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。高嶺の花だった車も、デビューから時間のたったものは身近な存在になっているものです。


第10位はスバルフォレスター(現行)。スバルが得意とする水平対向エンジンと独自の左右対称4WDを採用し、低重心に仕上げてあります。結果として、安定感の高いドッシリとした走りをもたらしています。それでいて軽快感もあるんですから、見事です。最低地上高は215mm確保していて、多少のオフロード走行も問題ありません。程よいボディサイズと積載量で、日本の道路事情を考え抜いているように思います。


第9位はホンダCR-V(現行)。都会派SUVというコンセプトに磨きがかけられた3代目は、今までにない高級感が与えられています。最近でこそ輸入車ブランドからコンパクトSUVが相次いで投入されていますが、実は日本車が築き上げたカテゴリーなのかもしれません。CR-Vは"これで十分"と思わせてくれる走り、実用性、見映え、すべてを兼ね備えています。都会派とはいえ、4WDですから雪道だって何のその。中古車相場もこなれていて、いいことずくめです。


第8位はトヨタクルーガーハイブリッド(絶版)。フツーのクルーガーと比べると燃費が良く、エコです。しかもエコなだけではありません。ハイブリッドの新たな"パワーユニット"としての可能性を感じさせてくれます。モーターがもたらすトルク感たっぷりの加速力は圧巻です。特に中間加速においては、当時のポルシェカイエンターボに引けを取らなかったほどです。大型バッテリーをリアシート下部に配し低重心が際立っていて、これが走りにはプラスに作用しています。


第7位は三菱パジェロ(現行)。一世を風靡したパジェロですが、最近では目も当てられないほどの不人気ぶりです。でも裏を返せば、激安で流通しているんです。コンパクトSUVの性能が優れてきたこともあるでしょうし、維持費の面でフルサイズSUVの魅力が薄れているのかもしれません。たっぷりとしたボディサイズに、宝の持ち腐れと言えるほど本格的な悪路走破性、そしてオンロード走行での快適性まで兼ね備えています。一度は試してみてほしい車です。


第6位はBMW X5(旧型)。SUVにセダンさながらの走りが与えられたX5は、昨今の高級SUVに新たな走りの基準を打ち出してきました。今までのSUVではボディロールがたっぷりあって、ステアリングの入力にワンテンポ遅れてボディが反応する気配があったものです。それがX5はダイレクトなレスポンスで、しかもスポーティ。旧型となった今では200万円以下でも流通しているので、俄然身近になりつつあります。どんな場面にも似合うのは、ブランド力でしょうか?

Report / 古賀 貴司