リーマンショックから復活できていない車たち

中古車は需給のほかに、新車登録時からの経過年数、走行距離などで値段が決まります。乱暴な言い方をすれば、時間がたてばたつほど安くなります。そんな中古車相場なんですがここ最近、特に安くなったと感じるものを担当者がピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。気になっていたあの車、この車、思いのほか値落ちしていたりするかもしれません。

第10位はランボルギーニガヤルド(現行)。絶対的金額が高いので、10位にしました。でも新車時価格が2000万円近かったことと、ライバルであるフェラーリF430がまだ1600万円超で販売されていることを考えれば、1000万円ちょっとで狙えるようになっているのは奇跡です。ディーラーでさえ悩みの種と漏らすほどですから、日本ではV12ランボルギーニのほうが売りやすいんでしょうか?でも、これ以上の値下がりはしばらく期待できそうにありません。

第9位はBMW M5(現行)。V10エンジンを積んだ500psオーバーのモンスターセダンです。フツーの5シリーズのMスポーツパッケージとさほど外観が変わらない、という点では"羊の皮を被った狼"らしさを取り戻しています。ちょっと前まで800万円台が主流だったのに、今では500万円台半ばから狙えます。そろそろ現行5シリーズもフルモデルチェンジですから、相場が落ち始めているのかもしれません。500万円台半ばを払える人は、ぜひ注目してほしい一台です。

第8位はスバルインプレッサハッチバックSTI(現行)。デビューから3年がたち、新車時の6割程度とこなれてきた雰囲気です。日産GT-Rも性能を考えればコストパフォーマーですが、絶対見逃せないのがインプレッサハッチバックSTIです。200万円そこいらで狙える車のなかでは、最高峰に速く走れます。アフターパーツも多数出ていますから、自分なりのチューニングを施していけば愛着も深まることでしょう。最近ではドリフトマシンとしても人気です。

第7位はトヨタセルシオ(絶版)。コストパフォーマンスの高さから何度もオススメしてきましたが、高値安定していたのは事実です。特に2004年以降の後期型は、300万円台でしばらく下げ止まっていた様子でした。しかし最近になって、ようやく200万円台前半でも狙えるようになっています。時の流れには逆らえないのでしょう。精悍な顔つきになって、6速ATが奢られ、より引き締まった足回りの後期モデル、ようやく手に届きそうな価格帯になってきました。

第6位はBMW6シリーズ(現行)。BMWの新しいデザインと、従来からのカーデザインにおける美しさをうまく融合させたような車です。見た目に美しく、走りもBMWらしくバランスのとれたものです。結構高値安定していたんですが、リーマンショックで大幅下落。それ以降、相場が落ち着いた今でも値を戻すことはありませんでした。新車時価格は1000万クラスですが、もはや400万円台から狙えるんです。新車も売れていないようですし、"現品限り"な雰囲気です。

フォトコレクション

写真:第10位:ランボルギーニガヤルド(現行)|なんでもベスト10

第10位:ランボルギーニガヤルド(現行)

写真:第8位:スバルインプレッサハッチバックSTi(現行)|なんでもベスト10

第8位:スバルインプレッサハッチバックSTi(現行)

写真:第7位:トヨタセルシオ(絶版)|なんでもベスト10

第7位:トヨタセルシオ(絶版)

写真:第6位:BMW6シリーズ(現行)|なんでもベスト10

第6位:BMW6シリーズ(現行)

Report / 古賀 貴司