トヨタ ノア/ヴォクシー【モデル概要編】
2007/07/06
5ナンバーサイズに実用性を
たっぷり詰め込んだベストセラー
●コンセプト
居住性の向上で商用バンのイメージを一新
5ナンバーサイズミニバンのベストセラーが、ノアとヴォクシー。統計上は別モデル扱いとなるため、販売台数ランキングでベスト10に顔を出すことは少ないが、2台合算すれば全登録車中ベスト3にランクする台数を販売する人気モデルだ。
ノアが30代以上のファミリィをターゲットとしているのに対し、ヴォクシーは独身者やカップルを中心とする若年層に訴求。デザインおよびカラーリングで差別化が図られている。
ルーツは商用バンのライトエース/タウンエースだが、この代から新FFプラットフォームが与えられ、純粋な乗用車として新たなスタートを切った。そのおかげで、乗降性や居住性はもちろん操縦安定性や乗り心地までも大幅に改善されている。
H16年8月には大がかりなマイナーチェンジを実施。排ガス性能や燃費の向上を図ったほか、2列シートを採用した5人乗りモデルも追加されている。
●メカニズム
MCを境に異なるエンジン&ミッション
エンジンは、2L直4DOHCのガソリン直噴 1種類のみ。ただし、H16年のマイナーチェンジ(MC)を境に制御方式を変更し、排ガス対策の難しい希薄燃焼が廃止されている。
トランスミッションは 4ATでスタートしたが、こちらも同MCを機に一新。全グレードともスーパーCVT-iと呼ばれる連続無段変速機が採用された。また、HDDナビ搭載車には、ナビからの情報も得て最適なギア比を選択する NAVI AIシフトを用意。さらに最上級グレードには、ステアリングに搭載したスイッチで変速できる7速スポーツステアシフトマチックも装着されている。
駆動方式は基本的にFFだが、アクティブトルクコントロール4WDと呼ばれる 4輪駆動システムを搭載したモデルも用意。状況に応じて電子制御多板クラッチの圧着制御を行う本格的なもので、いわゆる「生活4駆」よりも悪路走破性が高い。
●エクステリア&インテリア
マイルドかワイルドかで印象の異なる顔つきに
大きなヘッドランプと厚みのあるフロントグリルで、立体感のある柔和な表情を作っているノア。これに対し、ヴォクシーはヘッドランプを上下に分けるトリムを入れたほか、グリルを横長にするなど、ワイドで無機質なチョイ悪系のイメージとし、明確な差別化が図られている。
後席サイドドアは両側スライド式。パワースライドドアの設定もあり、MC前は左側のみ、MC後は両側ともパワースライドドアが選択できた。
インテリアデザインは共通だが、内装色は異なる。ノアがグレー系とアイボリー系という計5色に対し、ヴォクシーは3種類のグレー系を用意する。
シートは一部グレードを除いて3列の8人乗り。2列目はスライド&折り畳みが可能で、1列目+2列目、または2列目+3列目を使ってフルフラット化することもできる。また、回転対座可能な2列目シートもオプションで選択が可能だ。
●インプレッション
スポーティさよりも市街地の快適性を重視
エンジンは低中速トルクの太い実用型の出力特性。高回転側は得意ではないが、CVT仕様を選べば、状況に応じて最適な出力が得られる回転数を選択してくれ、スムーズに走れる。
サスペンションはセッティングに差異はなく、市街地での快適性を重視した乗り心地志向のもの。荒れた路面ではタイヤの硬さを感じることもあるが、アフターマーケット用のものに交換することで解決できる。
操縦性能は特にスポーティではないが、背の高さ相応の自然なもの。ロールはそれなりに大きいが、セダンからの乗り替えでもすぐに慣れるだろう。
■狙い目グレード
ユーティリティ性が高い後期型は要チェック!
予算が少ないなら、価格がこなれた前期型から選びたい。特にH14年式は物件数が多く、探しやすいはずだ。走行性を重視するなら、CVTが搭載された後期型を。デュアルパワースライドドアなどを装着した物件なら、より買い得感は高いだろう。
■購入時のチェックポイント
ミニバンならではの注意点もしっかり確認を
アフターパーツによるエアロ仕様も数多く見られる。下見の際には、下回りなどものぞき込んで擦っていないかなどを確認してみよう。また、シートの可動やインテリアの汚れ具合、ラゲージのヘタリ具合といった点も注意して見ておくといい。
ユーティリティ性が高い後期型は要チェック!
予算が少ないなら、価格がこなれた前期型から選びたい。特にH14年式は物件数が多く、探しやすいはずだ。走行性を重視するなら、CVTが搭載された後期型を。デュアルパワースライドドアなどを装着した物件なら、より買い得感は高いだろう。
■購入時のチェックポイント
ミニバンならではの注意点もしっかり確認を
アフターパーツによるエアロ仕様も数多く見られる。下見の際には、下回りなどものぞき込んで擦っていないかなどを確認してみよう。また、シートの可動やインテリアの汚れ具合、ラゲージのヘタリ具合といった点も注意して見ておくといい。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
トヨタ ノア/ヴォクシー【モデル概要編】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 現行型アルファードの平均価格が300万円台に突入!! 中でも後期型の低走行車が超お得
- 「自動車エイジングの神」に君臨する、バッドボーイズ佐田正樹さんの流儀
- 【試乗】新型 ホンダ オデッセイ|初期型登場から7年が経ち、しっかりと改良の跡が見える「熟成モデル」に進化した
- テリー伊藤がオフィス仕様のメルセデス・ベンツ Vクラスで桜前線を追いかける旅を夢見る
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【ミニバン編】
- 【2021年3月】カーセンサーnetでよくチェックされた中古車トップ10はコレだ!