フェラーリ 458スペチアーレ▲フェラーリのV8エンジンの系譜は大きく分けて2系統ある。最初の世代は308から360モデナまで。第2世代が430から最新モデルまで。写真は458スペチアーレが積んでいた605ps、4497ccのV8エンジン

フェラーリ人気を支えているのはフラッグシップのV12ではなくV8モデル

フェラーリのエンジンといえば、まずV12を思い描く人が多いはずです。512BB、テスタロッサ、F50とV12エンジンを積んだフェラーリは多くの車好きにとって憧れの存在です。

しかし、昨今のフェラーリ人気を支えているのは、V8フェラーリです。

別の言い方をすれば、現在の中古フェラーリの価格高騰を生み出している要因はフラッグシップのV12ではなく、V8エンジンを積むモデルといえるのです。

その中心は308から始まったV8ミッドシップフェラーリです。すでにクラシックの領域に入り、入手することが難しくなりつつある308、328、348。まだ手が届く価格帯ながらMTモデルになると中古車価格が1000万円を軽々超える355や360。自然吸気エンジンとして完成した430、そして最後の自然吸気V8の458。それ以降のモデルも、近年は高値安定が続いています。

ミッドシップ以外でも、カリフォルニアやポルトフィーノといったエントリーモデルも高値が続いています。

今号はそんなフェラーリのV8エンジンに着目。歴史、人気の理由、最新の価格情報からマラネロ製V8エンジンを積んだ他ブランドの異色モデルまで、様々な角度からフェラーリ製V8エンジンの魅力に迫ります。
 

フェラーリ 360モデナ▲どのV8フェラーリも中古車相場は高値だが、近年急激に高騰しているのがMTモデル。355、360、そして最後のMT車が用意されていたF430あたりは激しい争奪戦となることが予想される

▼検索条件

フェラーリ F355(MT)× 全国

▼検索条件

フェラーリ 360モデナ(MT)× 全国

▼検索条件

フェラーリ F430(MT)× 全国
フェラーリ V8▲V8エンジンを作っているメーカーは多いのに、なぜフェラーリが最も高く評価され、人気を得ているのか。その秘密は内製化にこだわる姿勢、エンジンにかける情熱にあるという
フェラーリ 458スペチアーレ▲2023年2月現在、458イタリアの中古車相場は1980万~3500万円。上位モデルの458スペチアーレになると6000万~8000万円にもなる。比較的安価といえるモデルが、MRなら360モデナのF1マチック搭載車で750万~1800万円、FRならカリフォルニアで1100万~2550万円となる(取材協力=ロペライオ練馬)

▼検索条件

フェラーリ 458スペチアーレ× 全国

▼検索条件

フェラーリ 458イタリア× 全国

▼検索条件

フェラーリ 360モデナ(F1マチック)× 全国

▼検索条件

フェラーリ カリフォルニア(F1マチック)× 全国
ランチア テーマ8.32▲マラネロで生産されたフェラーリ製エンジンを積んだモデルは、極めて少数だが他ブランドにも存在している。その一例がランチア テーマ。上位グレードの8.32には、308のV8をベースとしたエンジンが搭載されていた(取材協力=コレツィオーネ)
ランチア テーマ8.32▲ランチア テーマ8.32のエンジンカバーには「Ferrari」のロゴが入れられている

▼検索条件

ランチア テーマ8.32× 全国
文/編集部、写真/阿部昌也、郡 大二郎、柳田由人 、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2023年4月号
Ferrari V8

表紙