“フェラーリ▲高嶺のフェラーリといえば、ブランド設立40周年を記念して作られたスペチアーレモデルのF40。新車時価格は約4700万円だったが、バブル期には軽々1億越え。そして現在では2億なんていう価格がつくケースもある

相場高騰に巻き込まれた販売店やオーナーが見ている景色を取材

フェラーリは誰もが知るイタリアの老舗スーパーカーブランドです。

新車価格もプレミアム級であり、当然その性能や所有者の満足度もプレミアム。ゆえに、世界中の車好きや富裕層に支持され続けているのでしょう。

新型コロナウイルス感染症が世界中でまん延し始めた2020年初頭、経済活動が停滞することで中古車マーケットにもネガティブな影響があるのでは……と頭をよぎったのもつかの間、逆に中古車全体の相場が上昇しました。

半導体不足による新車製造の遅れも相まって、中古車が大人気となったのです。当然、「コンディション良好」な物件は、軒並み相場を上げました。そして、スーパーカーやスポーツカーといった希少性や嗜好性の高いモデルは、売買が活発化し相場が高騰。中でも、フェラーリのそれは度を越えた動きを見せていたのです。

たった2年あまりで、フェラーリはかつてのバブル期を超える高値で取引されるブランドになってしまいました。

そこで今号は、「フェラーリ狂騒曲」と題して、フェラーリがもともと高価な理由、相場を落とさないブランド戦略、あくなき高性能化といった情報から、相場高騰に巻き込まれている販売現場やフェラーリオーナー、この時期に購入したオーナーへ取材。また、EDGE創刊号を引っ張り出し、当時の中古相場と現在の相場を比較することで、フェラーリの今をたっぷりと紹介しています。

今号は、数年後にあらためて眺めて見ても「ある意味楽しめる」そんな1冊になるでしょう。 ぜひ、フェラーリワールドをお楽しみください。
 


“フェラーリ▲価格高騰の要因のひとつが、半導体不足による新車デリバリーの遅れ。新車を買えないなら中古車で……と、高級車の中古車相場が活発化した。では今、マラネロの本社工場はどんな状況なのかを、コロナ禍で立ち入りができなくなっていた工場に特別な許可をもらい、訪ねてみた
“フェラーリ▲高騰するのは中古車の価格だけではない。新型車の価格や性能も右肩上がりである。特に各モデルに追加されていくスペチアーレの性能は、もはやレーシングカーの領域。先日本国で発表された812コンペティツィオーネの出力は830cv。その驚くべき走行性能にも着目したい

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フェラーリ 812スーパーファスト× 全国
“フェラーリ▲ディーノやBBと並び、クラシックフェラーリの中でも特に人気が高いデイトナこと365GTB/4。2021年12月、カーセンサーEDGE.netに流通していたのは1台。それもそのはず、そのタイミングでは世界を見渡してもわずか4台しか売りに出ていなかった。高いとはいえ買える物件があるだけ、ファンにとってはラッキーなのかもしれない(取材協力=レーシングサービスデイノ)
“フェラーリ▲中古フェラーリの華であるV8シリーズも、ただいま価格狂騒の真っ只中。現行型のピスタやF8トリブートは、装備や仕様によって驚くような価格になっているケースも……。しかし、その価格でも取引は順調というのだから、フェラーリの人気には驚かされる。(取材協力=TI sports)

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フェラーリ F8トリブート× 全国
“フェラーリ▲ローマを含め、V8モデルの相場は軒並み急上昇中である。といっても、F430の新車発売時も登場直後は中古車が新車価格を上回っていたし、スペチアーレは言わずもがな。不況に強く、どんな時も価値が落ちないトップブランドがフェラーリだ

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フェラーリ ローマ× 全国
文/編集部、写真/デレック槇島、フェラーリ、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2月号
フェラーリ狂騒曲

表紙