YORI

flumpool ×トヨタ カムロード

雑誌版「カーセンサー2022年7月号」では、4人組ロックバンド、 flumpoolさんへのインタビュー記事を掲載しています。

WEBでは、紙幅の関係で掲載できなかった写真やエピソードも加えてお届け!

皆さんが乗りたい車は、満場一致でキャンピングカー!

インタビューでは、その理由やそれぞれのカーライフのこと、発売中のアルバムのお話まで、自然豊かなキャンプ場で詳しく聞いてきました。ちょっとぎこちない(?)4人のキャンプ姿にも注目です!
 

YORI

4人組ロックバンド

flumpool

ふらんぷーる/2007年1月に大阪府で結成された4人組ロックバンド。メンバーは小倉誠司(Dr. )、山村隆太(Vo. )、阪井一生(Gt. )、尼川元気(Ba.)。2008年、「花になれ」でデビュー。2009年10月にはデビューわずか1年という 早さで日本武道館公演を開催した。これまでに、国内アリーナ公演や海外でも単独公演を開催している。2018年に、山村隆太の歌唱時機能性発声障害の治療専念のため、活動を休止。2019年1月に再開した。2022年3月、コンセプトアルバム「A Spring Breath」をリリース。
 

満場一致で「乗ってみたい」 憧れのキャンピングカー!

――乗ってみたい車に「キャンピングカー」を選んだということは、みなさんけっこうなキャンプ好きなんですか?

山村 キャンプ好きというよりは「キャンピングカーへの憧れ」ですかね。男って、そういうのないですか?

阪井 あるねぇ。僕もいつか所有したいし、「アメリカ行って、ニューヨークからロスまでキャンピングカーで横断する」っていうのが昔からの夢なんですよ。

尼川 そういえば一生(阪井)はキャンピングカーについてよく調べてるよね。

阪井 うん。いろいろなサイトを、実はかなり本気で見てる(笑)。


――キャンピングカーを実際に間近でご覧になったのは今日が初めてですか?

山村 ここまでまじまじと見たのは初めてですね。「小ぶりなキャンピングカー」と聞いてましたが、普通に大人4人が寝れる作りなのにはびっくりしました。

小倉 めっちゃ寝れるよね。ていうか、普通に生活できるやろ?
 

flumpool

――このキャンピングカーを使ってメンバーの皆さんでキャンプに行くとしたら、どんな場所でどんなことをしますか?

山村 どうやろうなぁ……。僕らは幼なじみが中心のバンドなので「昔に戻る」というか、ただただ普通に、子供時代の遊びをもう一度やるようなニュアンスでキャンプを楽しむんじゃないかな。

――ちなみに皆さんそれぞれ車がお好きとのことですが、もしも順位を付けるとすると、「車好き第1位」はギターの阪井さんだそうで?

阪井 そうかもしれませんね。ていうか、僕は車好きという以上に「運転が大好き」なんですよ。それも自分1人だけで乗って、長い距離を運転するのが好きなんです。東京から大阪の実家に帰るときも絶対に車ですね。

山村 えーっ! 1人で長距離は寂しいやん! 俺は、車は2人とかで乗る方が好きやなぁ。

阪井 いやいや。1人で車を運転して、信じられないぐらいの大声で熱唱しながら、長い距離を走るのが楽しいんよ。助手席に人がいたら熱唱できひんやんか(笑)。

flumpool

――多くのバンドがインディーズ時代の思い出として「オンボロのバンを機材車に、交代で運転しながら音楽活動をしていたけど、その途中で故障して大変な目にあった……」というようなことをおっしゃいます。flumpoolのみなさんはどうでした? やっぱり機材車はオンボロのバンだったんですか?

阪井 いや、山村の実家の白いコンパクトカーやったね。なんやったっけ? 日産のキューブか?

山村 そうやね、僕んちのちっこいキューブを機材車にしてた。

小倉 僕は当時flumpoolとは違うバンドに入ってて、しょっちゅう煙が出る怪しいオンボロ中古ハイエースを使ってたので、flumpoolのあの白いキューブはむしろうらやましかったな(笑)。

尼川 キューブはちっこいけど背ぇ高いんで、アンプも3台積めたなぁ。カホーンも積んだし。

山村 インディーズ時代はあのキューブで名古屋にも行ったね。

阪井 そうやね。僕らはバンドマンお約束の「必ずぶっ壊れるオンボロの中古ハイエース」についての実体験がないから(笑)、よりいっそう車というものが好きになれたのかもしれませんね。

――なるほど(笑)。普段から日常的に車に乗ってらっしゃるという事実と、ミュージシャンとしての発想みたいな部分の間には、何かしら関係はありますか?

山村 あると思いますよ。運転行為と曲の“相性”ってあるじゃないですか? 「あ、この曲って妙にドライブに合うな」とか。そういった日ごろの気づきみたいなものが、のちの制作に反映されることも多いですから。先日出したアルバムも、実は11曲すべてが僕の中では「ドライブミュージック」のつもりですしね。

尼川 そやな。「運転中に眠くなっても、この曲をかければ絶対に目が覚める!」っていう曲もあるしな。

山村 尼川の場合、「絶対目が覚める曲」って何なの?

尼川 ん? それはね、YouTubeで聴く怪談。

一同 それ“曲”とちゃうやろ(笑)!

flumpool

――怪談はさておき(笑)、先ほど阪井さんは「運転中は常に大熱唱してる」とおっしゃいましたが、他のみなさんは車内でどんなことを?

尼川 僕は、ライブ会場まで車で行った日の帰り道は必ず、その日のライブ音源を車内で流して“1人反省会”を開催しますね。「あー、ここが良くなかった!」とか「ここは良かった!」とか。あと、これはベーシストでプロデューサーの亀田誠治さんから教えていただいたいたことなんですが、レコーディング中に仮ミックスされた音源も、必ず自分の車のオーディオでチェックするようにしてます。運転中って精神的にリラックスできてるせいか、いろいろと細かい部分まで十分に確認できるんです。

山村 そうやね。車内だとL-R(音源の左右の定位)の確認もしやすいし。でも僕個人は、さっき言ったとおり1人よりも2人とかで乗るのが好きなんで、車内でのメインイベントは“会話”になるのかな? ラジオや音楽は、あくまで会話のためのBGMであるというか。

阪井 俺は助手席とかに人が乗ると気を使って疲れちゃうんだけど、もしも誰かを横に乗せて走るとなったら、「その人に最適なプレイリスト」をあらかじめ作っちゃうタイプやね。

山村 そっか! だから前に一生(阪井)の車に乗ったとき、俺の好きな曲ばっかり流れてたのか!

阪井 そやねん。山村用のプレイリスト、作ったんよ。

尼川 すごいおもてなし精神やな! でもそんなことばっかしてるから、「人が横に乗るのは疲れる……」とかいうハメになってるんじゃないの(笑)?

阪井 そうかもしれん(笑)。

――そんなflumpoolは3月、「春の息吹」をコンセプトにしたアコースティックアレンジのアルバム『A Spring Breath』を発売したわけですが、このアルバムの“聴きどころ”は?

阪井 さっきもちょっと言いましたが、このアルバムに入ってる11曲は全部、僕の中では「車の中で聴いてほしいドライブミュージック」として作ったつもりなんです。

山村 そうやね。あったかくなってきて、外出したくなるような季節のドライブには本当に合う曲ばかりだと思います。

阪井 だから、本当にぜひ、1人でのんびりドライブしたり、友だちと一緒に楽しく運転したりと、車の中のいろんなシチュエーションで聴いてみてほしいですね。

flumpool

――そして5月5日からは『Special対バンTour 2022 Layered Music』が行われました。flumpoolほどのバンドともなれば、今さら対バン(1つのライブ中に複数のバンドが出演する、イベント形式のライブ)をやる必要もないように思いますが、今、「あえて」やった意味を教えていただけますか?

山村 ……なんていうのかな。僕らは今、デビューから14年目なんですが、そろそろ15年目を迎えるバンドとしてもう一皮むけて成長するために、原点というか初心に返ってみたいと思ったんです。他のアーティストさんとせめぎ合い、ぶつかることによって、きっとまた何か新しいものが生まれるんじゃないかな、と。

阪井 そうやね。だから車の方も初心に返ってみて、今後のツアーは山村の実家の白いキューブで回ることにするか?

山村 いや、そこは企画的に「キャンピングカーで」って言っとこうや(笑)。

一同 (笑)
 

文/伊達軍曹、写真/早川佳郎 取材協力:イレブンオートキャンプパーク(〒292-0435 千葉県君津市栗坪300)
 

- Information -

☆発売情報☆
 

コンセプトアルバム『A spring Breath』発売中!

flumpoolの代名詞的な楽曲「花になれ」「君に届け」などのリアレンジver.6曲、アルバム表題曲「A Spring Breath 」など新曲5曲を加えた全11曲を収録! 詳細は公式ホームページをチェック!



伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。