界 ポロト▲大浴場「△湯(さんかくのゆ)」の男湯。視線の先には湖に流れ落ちるように湯面が広がる

アイヌ民族の暮らしに触れる湖畔の湯宿

アイヌ民族の文化を伝承する町、北海道白老町。

太平洋に面する南西部に位置し、札幌より車で約1時間という立地も魅力だ。アイヌ民族の文化を体験できる「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業したことでも話題となった。

「界 ポロト」は、町の中心部にあるポロト湖畔に今年1月に開業した、全42室の温泉旅館。ポロトとはアイヌ語で大きな沼を意味する。旅館を建てるうえで、かつてアイヌ民族が川べりや湖畔で暮らしていた情景を感じてほしいと、湖の水を引き込んで池を作り、館内は500本もの白樺を使い、全客室から湖が見えるデザインにしたという。
 

界 ポロト▲日帰り温泉「〇湯(まるのゆ)」。宿泊者は無料で利用することができる

荷ほどきをしたら、明るいうちにシンボルともいえる大浴場へ向かおう。

アイヌ民族の人々が野山で風雪に耐えるために建てた狩小屋からイメージしたという三角屋根の大浴場は、客室棟とは別に湖の縁に立つ。木々が巧妙に組み合わされた、吹き抜けの湯上り処は圧巻だ。

浴室内は内湯と外湯に分かれており、注がれる湯は白老温泉の中でも3ヵ所しか湧いていないモール泉。湯の色は茶褐色で植物由来の天然美肌成分とされるフミン酸が含まれており、湯上りの肌はしっとり。この湯は客室の露天風呂にも注がれている。ぜひ、夜は星空の下で、そして朝は鳥の鳴き声とともに開放的な湯浴みを楽しんでほしい。
 

界 ポロト▲暖炉を中心に白樺が立ち並ぶロビー。暖炉の周りでは、アイヌ民族の人々が霊力を宿すとする植物「イケマ」を使った無料の魔除け作り体験が開催される(要予約)
界 ポロト▲スタンダードタイプの洋室。壁紙や布地にはアイヌ民族が衣服などに使う文様が施される
界 ポロト▲特別会席。毛蟹と帆立貝の醍醐鍋と牛肉の陶板焼き。醍醐鍋の締めはチーズを加えてリゾット風に

夕食は、北海道で食べたい毛蟹と帆立貝をブイヤベース風に炊いた名物の醍醐鍋など、北海道を満喫できる献立で、豊富に揃う地酒を合わせたい。器には動物やアイヌ民族文化のモチーフが施されており、思わず写真に収めたくなる微笑ましさがある。

北海道の魅力を再発見できる温泉旅館。きっと大人の知的好奇心を満たしてくれることだろう。
 

界 ポロト▲アクセスは、道央自動車道白老ICから約6分。新千歳空港ICより車で約40分、札幌からは約1時間(カーナビ利用の際は住所を入力)。電車の場合はJR白老駅(北口)下車、徒歩約10分。隣接する国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)へは「界 ポロト」から徒歩3分
文/山田祐子、写真/星野リゾート

EDGE編集部が選ぶ旅の相棒、BMW M440i xDrive カブリオレ

BMW M440i xDrive カブリオレ▲2代目4シリーズ カブリオレのトップグレードとなる、ハイパフォーマンスモデル。エレガントなソフトトップは18秒で開閉可能

「界 ポロト」の近くに位置する県道86号白老大滝線、通称「四季彩街道」は、北海道ならではの大自然の中を走り抜ける名道。ここを走るならMとは違う、大人の乗り味を手にしたM440iカブリオレで。オープンエアのためにあるような美しいワイディングロードをぜひ走りたい。

そのM440i xDrive カブリオレの中古車流通量は現在10台強で、相場は1000万円前後。高性能ながら、Mハイパフォーマンスのようなサーキット志向モデルではないためか、コンディションの良い物件が選べる。高性能なオープンカーという趣味性の高いモデルだが、大人2人がゆとりをもって座れる後席や、オープン時でも300Lを確保したトランクなど、ふだん使いでも問題ないことも魅力。

また、もっとカジュアルにオープンドライブを楽しみたいなら、ベーシックグレードの420iと420i Mスポーツもオススメ。2L直4ターボを搭載するFRの軽快な走りが魅力だ。ただし、中古車流通量は数台のみと、M440iカブリオレよりも少ない。
 

※カーセンサーEDGE 2022年7月号(2022年5月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
 

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文/編集部、写真/ビー・エム・ダブリュー

トリップアドバイザー

山田祐子

ホテリエを経て全国の旅館ホテルや地域の支援を行い、現在は、大学の講師を務めながら取材・調査を行っている。温泉ソムリエ、きき酒師、All About 旅館ガイド。ツーリズムワイズラボ代表。