車好きの浪川大輔さんに、カーセンサーからの挑戦状!「この車、おもしろいでしょ!?」
2022/01/07
浪川大輔×ミツオカ バディ(現行型)/モーガン プラスフォー(現行型)
カーセンサーが愛読書! と豪語してくださった、人気声優の浪川大輔さん。
雑誌版『カーセンサー 2022年1月号』では、「おもしろい車に乗ってみたい!」との要望を受け、「試されている……?」と勝手に燃えたカーセンサー編集部が一方的に挑戦状をたたきつけ、浪川さんに2台の車に乗ってもらった様子を掲載。
今回は、そこで収まりきらなかった浪川さんの車愛が伝わるエピソードや写真を加えご紹介します!
役者、声優
浪川大輔
なみかわだいすけ/1976年4月2日生まれ。東京都出身。子役時代は劇団こまどりに所属し、声優としても活躍。アニメはもちろんのこと、洋画の吹き替えなど様々な役を演じる実力派。代表作は「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカー役や「LUPIN the Thirdシリーズ」石川五ェ門など、多数。さらには、映画監督にも挑戦するなど、幅広く活動中。ネットテレビabema TVでは「声優と夜あそび」の木曜日MCを務めている。
インタビュアー
カーセンサー編集長 西村泰宏
カーセンサーおよびCarSensor EDGE編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事。愛車はKJチェロキーと986ボクスターの2台にて、SUVとオープンカーのハイブリッド生活中。3児の父として、チャイルドシート、ジュニアシートにはRECARO製をチョイス。好きなものはスニーカー、ハンバーガーとアイス。
カーセンサー編集部から車好きの浪川さんへ挑戦!
先日は、ご出演されたテレビ番組内で「愛読書はカーセンサー!」といじっていただき、ありがとうございました。
今回のご連絡を最初にいただいたときは「……いじりすぎて、カーセンサーから怒られるのかな?」って思っちゃいました(笑)。
怒るなんてまさか(笑)。でも昔からカーセンサーが愛読書であるというのは本当なんですか?
もちろん本当です。車は子供の頃から大好きで、カーセンサーは免許を取る前の17歳から読んでますよ。電話帳みたいにぶ厚かった時代から(笑)。
ありがとうございます! 浪川さんは声優さんのレーシングチーム『VART』で副主将を務めているほどの“ガチ勢”ですが、そんな浪川さんに、今日はカーセンサーから挑戦状をたたきつけたいと思います。
……やっぱり僕、怒られるんですね?
いやそうではなく(笑)、そんじょそこらの車に浪川さんをお乗せしても「……ふーん、まぁ悪くないですよね」みたいな感じで終わっちゃうと思うんですよ。
いやいや、そんなことも……。
そこでですね、今日はさすがの浪川さんも「コレは見たことも乗ったこともなかった! そしておもしろい!」とうなるだろう2台をお持ちしてみました。
……何だろう?
英国の「モーガン プラスフォー」と、光岡自動車の「バディ」です!
おおお! たしかにその2台は乗ったことも見たこともありません! ていうかすでにおもしろいです! 負けました(笑)!
いや見た目だけで話をするのもアレですので、まずはご試乗ください。
それではちょっと行ってきます!
(2台の試乗を終え、戻ってきた浪川さんに)いかがでした?
どちらも素晴らしいですが、特にモーガン プラスフォーは最高ですね! いかにも運転しづらそうなフォルムなんですが、実は運転しやすいというのは意外でした。車幅が広そうに見えて意外とコンパクトですし、運転席からの視界もすっごく良好。乗り心地もいいですし。なんというか、ものすごく寝心地の悪そうなマットレスで寝てみたら、10時間爆睡してしまった……みたいな感じです(笑)。そして、ウッドの使い方なども、本当に“匠の技”の世界ですよね。
約1200万円でも高くない、と?
1200万円は大金ですが、「この車が約1200万円」というのは、決して高くはないかなと。いや、参りました。モーガンを眺めながらお酒が飲めますよ。自宅ガレージにある愛車を見ながらお酒を飲む芸能人の方がいらっしゃるとよく聞きますが、これまでは正直「何がおもしろいんだろ?」と思ってましたが、今日やっと、自宅ガレージでお酒を飲む人の気持ちがわかりました。職人の魂や車としての歴史が、“さかな”になるんですね……。
まずはモーガン プラスフォーの意外な実用性(?)と匠の技で浪川さんに挑戦してみましたが、続いて光岡自動車のバディはどうだったでしょうか?
これもイイですね! 外見は豪快でカッコいいのに、中身は国産車らしい繊細さとおもてなしにあふれているという、まさに“いいとこ取り”な1台。アメリカ文化と日本文化のナイスコラボですよ! そしてヘッドランプ。日本のゴツい車って、目(ヘッドランプ)がキッ! とつり上がってる場合がほとんどじゃないですか? でもバディは、バンパーやグリルはゴツいのに目はタレ目ちゃん(笑)なのがアンバランスで、逆にいいと思います。
浪川さんの車好きの原点とは?
や~、今回のカーセンサーからの“挑戦状”は浪川さんのハートをしっかり射抜けたようで、ホッとしています。
射抜かれましたよ! 特にモーガン プラスフォーにはグッときました。
現在はドイツのSUVにお乗りとのことですが、浪川さんが「最初に買った車」はどんな感じだったんですか?
免許取得と同時に3万円で、解体工場から国産セダンを買いました。
さ、3万円!
はい。それをね、できる限り自分でいじって、いろいろ仕上げて楽しんでましたね。本当は70スープラ(初代トヨタ スープラ)を買いたかったのですが、高くて、とてもじゃないけど買えませんでした。でも、地味なセダンをどんどん自分好みにカスタマイズしていくのは楽しかったです。お金がなくて、ガソリンは毎回1000円分しか入れられなかったから、しょっちゅうガス欠を起こしてましたが(笑)。
それでもカスタムはやめず?
そうですね。わざわざお金をかけて車をいじるのって、車好きじゃない人からしたら意味不明だと思うんですよ。例えば車内に何らかのエンブレムみたいなものを付けたとしても、「……だから何?」みたいな。
確かに、走るという機能には何の影響もありませんね(笑)。
そうなんです。関係ないし、役にも立たないんです。でも車って自分の部屋のようなものですから、例えばの話、部屋のドアを開けた先に、自分の大好きなポスターが貼ってあればうれしいじゃないですか? テンション上がるじゃないですか? あれと同じなんですよね。
わかります。僕も実家暮らしが長かったので、自分で買った車が初めての「自分の自由になる空間」だった。だから愛おしいし、自分のイメージどおりのカスタマイズもしたくなります。
そして車は「動く部屋」ですからね。アクセルを踏めば部屋ごと遠くまで行けちゃうし、音楽も聴けるし、今やスマホともつながってる。ほんと、もっともっと多くの人に“車”というものの素晴らしさを知ってほしい。
そしてカーセンサーには、車と人々を結びつけるための“橋渡し役”になってほしいと、少年時代に“橋渡された”人間として思います。
ありがとうございます。そうなれるよう、がんばります!