NEXCO東日本が管轄する秋田自動車道の大館北IC(仮)~小坂JCT(仮)間の16.1kmが11月に開通する。当該区間は日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の一部として建設されているが、開通後は秋田道として扱われる。

日沿道は新潟県から東北地方の日本海側を縦貫する高速道路。秋田県、山形県などへの重要なアクセス道路として利用されているほか、東北道のバイパスや災害時などにおける迂回路線としての役割も担っている。

これまでに新潟県の新潟空港IC(起点)~朝日まほろばIC間、山形県のあつみ温泉IC~酒田みなとIC間、秋田県の金浦IC~二ツ井白神IC間などが開通済み。一部は秋田道として供用されている。

日沿道は新潟・山形・秋田の各県境などを中心に山間部などの難所が多く、また従来の高速自動車国道とは違い、高速道路会社によらずに国と都道府県が直接費用を負担する「新直轄方式」で整備される区間が混在している。

高速自動車国道区間と新直轄区間、一般国道区間が混在しており地図やカーナビでの表記はまちまち。ETCの利用においても時間帯割引などを受ける際に注意が必要だ。

現状ではとぎれとぎれの状態で、整備計画策定の前段階である計画段階評価に着手したばかりの区間も多く、全線の開通がいつになるかは未定。全ての道路が接続されれば東北地方の日本海側を縦貫する主要道路となるため全線接続への期待は高い。

今回開通する区間は16.1km。事業名称は日沿道となっているが、一般的には秋田道の一部として扱われることになる

今回開通する区間は16.1km。事業名称は日沿道となっているが、一般的には秋田道の一部として扱われることになる

現在の日沿道はまだ断続的だが、全線が開通すると東北道、常磐道と接続され大きな環状線が形成されるのがわかる(NEXCO東日本)

現在の日沿道はまだ断続的だが、全線が開通すると東北道、常磐道と接続され大きな環状線が形成されるのがわかる(NEXCO東日本)