多くの女性が車に興味を持てない理由とは?
カテゴリー: トレンド
タグ:
2015/05/12
車のイメージはとっても男性的
「奥さんや彼女にするなら車に理解があって、価値観が共有できる人」なんて考えている車好きは多いかもしれないが、現実はなかなか厳しいもの。ドライブは好きでも車自体にはあまりこだわりがないという女性は少なくない。しかし、なぜ車好きといえば男性が大半で、女性はあまり興味を示さないのだろうか。
心理学者の内藤誼人先生は「そもそも人は自分のイメージに合わないものを手に取りません」と語る。それって、どういうことなんだ?
「例えば、タバコでいえばマルボロを吸うのは男性が多く、メンソールのセイラムを吸うのは女性が多い。これは、ブランドが持つイメージと性別のイメージが合致するからです。ラーメン屋さんに1人で入る女性が少ないのは、イメージが合致しないことが分かっているから。男性もスイーツが美味しい店に1人で入らないでしょう」
そういった意味で、機械的な部分やスペックの数字が強調される車はやはり男性的なイメージがあり、女性にとっては自分のイメージに合わせるハードルが高いのだとか。
女性はスペックよりも見た目も重視しがち
「女性はスペックや性能よりも、見た目の可愛らしさや実用性を重視します。曲線を意識した可愛らしいコンパクトカーや軽自動車を発売していますよね」と内藤先生。
確かに、メーカーも開発に女性視点の機能やデザインを入れるのは当たり前になりつつあるし、女性が入りやすいカフェのような佇まいを取り入れたディーラーの店舗も増えてきている。
「もし車の機械的な構造やスペックなどに興味を持つ女性がいたら、本質的な性格はかなり男性的だと思います。同様に、バイクに興味をもつ女性もやはり男性的。サバサバしている人が多いのではないでしょうか」
ということは、女子力が高めの男子は、あまり車に興味を持たないってこと? 草食系なんて言葉が生まれて若者の車離れが叫ばれる昨今、こんなところにも原因のひとつがあったりして。
【取材協力(敬称略)】
内藤誼人(ないとう・よしひと):心理学者、アンギルド代表、立正大学客員教授。心理学を応用した実践的なノウハウに着目した著書多数。近著に『同性にモテる技術』 (中公新書ラクレ)、『人はなぜ、「そっち」を選んでしまうのか』(青春出版社)など