▲イギリス王室が住み込みの運転手を募集! ▲イギリス王室が住み込みの運転手を募集!

バッキンガム宮殿敷地内に住み込みで3食付き!

今、イギリス王室がホームページでドライバーを募集していることが話題になっています。なかなか出る求人募集ではありませんし、その中身もユニーク。お給料は年間2万3000ポンド~2万4000ポンド(約400万円)でバッキンガム宮殿敷地内に住み込み、かつ3食付きなんです。

勤務時間は週5日、48時間、有給33日(バンクホリデー含む)だそう。求人募集の要項に「ユニークかつ刺激的な職場」とあるのは、イギリス流のジョークに感じてしまいます。そりゃ王室に仕える仕事って、文字どおりユニークかつ刺激的でしょうね。それにしても住み込みで3食付きって“家臣”な雰囲気がバリバリ漂っています。

そこで気になったのは日本の皇室の運転手さんたち。イギリス王室のような住み込みなんてあるのでしょうか? 宮内庁広報係(以下、宮内庁)に電話取材してみました。

筆者:イギリス王室がインターネットでドライバー募集をしているんですが、宮内庁でも同様のことをなさる場合もあるのですか? それとも宮内庁職員から選ばれるのですか?
宮内庁:過去にインターネットでドライバー募集をしたことがあります。応募要項を満たした方は宮内庁職員となり、ひいては国家公務員となります
筆者:イギリス王室ではドライバーは住み込みらしいのですが、皇室住み込みってあるんですか?
宮内庁:住み込みはありません。ただ、勤務形態として「宿直」も交代であります

とのこと。住み込みではなくとも、日本でもドライバー募集はしていたんですね。

なお、エリザベス女王2世はちょっとしたお出かけの際はベントレー ミュルザンヌ。公式行事の際は特別に製作されたベントレーにお乗りです。いやはや、バッキンガム宮殿の車庫(日本の皇室では“車馬課”が正式名称)、拝見したいものです。

3月8日までにどれだけの応募があるのか、どんな人物が選ばれるのか興味津々です。そして、実技試験ってどんな具合なんでしょう?

▲ロンドン市内をお出かけなさる際は、意外に護衛は少数です
▲ベントレーが女王陛下のために製作したリムジン。なお、これは即位60周年の模様です
▲ドライバーの仕事ってこの運転手のような感じでしょうか? いやしかし、あっけにとられるほど豪華な車たちです
text/古賀貴司(自動車王国)