日本のベンチャー企業がタイで4人乗りEVの製造・販売に挑戦!
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2014/03/05
ベンチャー企業のFOMMはFFインホイールモーターを搭載した電気自動車「FOMMコンセプトOne」を開発した。3月26日~4月6日にタイで開催されるバンコク国際モーターショーに出展される予定。現在、タイで製造・販売に向けた交渉も進められており、2015年10月からの販売開始を目指している。
「FOMMコンセプトOne」は「カプセルEV」をコンセプトに開発された、世界最小クラスの4人乗り電気自動車(EV)。全長2495×全幅1295×全高1550mmという、軽自動車よりはるかに小さいサイズで4人乗りを実現している。両サイドにはスライドドアを採用した。
駆動系にはフロントホイールに電気モーターを内蔵した「FFインホイールモーター」を採用。通常、エンジンが置かれる場所にステアリングや電装系の部品を配置し、車両の小型化を実現した。モーターがホイールに直結しているダイレクトドライブ方式を採っているため、高効率で応答性の高い走りも期待できる。
FOMMの鶴巻日出夫社長は、スズキで2輪車のエンジンや車体の設計に携わったあと、アラコやトヨタ車体で電気自動車「コムス」などの開発に従事。「FOMMコンセプトOne」は大同工業、日本特殊陶業と共同で開発され、タイを中心とした東南アジアでの事業展開を目指している。
車両は東南アジアで多く発生する水害に巻き込まれても故障しにくいように耐水外機能を備えており、万が一水に流されても水面を移動できるジェット水流発生装置を備える予定。今後は現地法人もしくは支社を設立し、車両の製造は現地企業への委託をめざす。販売価格は日本円で100万円未満になる見込みだ。
- FOMM(株式会社FOMM)