十勝スピードウェイが巨大な太陽光発電所に!?
カテゴリー: トレンド
タグ:
2013/07/17
オリックスは十勝スピードウェイ(北海道河西郡更別村)の遊休地を使用し、最大出力21027kWの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する。発電所名は「更別・十勝メガソーラースピードウェイ発電所」。既に着工は開始されており、2014年12月に完成予定。電力はすべて北海道電力に売電する。
十勝スピードウェイは1993年に北海道初の国際公認サーキットとしてオープン。グランプリコースは全長5091m(うちストレートは1010m)で、元ホンダF1の総監督だった桜井淑敏さんがコース設計の監修を務めた。かつてはフォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権なども開催されている。最寄りの帯広駅からは約45kmと離れているが、帯広空港からは約15km、車で20分程の距離と道外からのアクセスは良好だ。
メガソーラーとは一般的に出力が1000kW以上の太陽光発電所を指し、国内では各電力会社のほか自治体や民間企業も建設・運営。今年5月には日揮が大分市に建設した「日産グリーンエナジーファームイン大分」が稼働している。出力は国内最大となる出力26500kWを誇る。
更別村は北海道特有のフラットな立地であり、十勝晴れという言葉もあるほどに日射量も国内有数。今回建設されるメガソーラーでは、約40.3ヘクタールの面積に13万1420枚の太陽光パネルが設置される。年間予想発電量は約2388万kWh(初年度)で、一般家庭約6635世帯分の年間消費電力に相当する。
サーキットでは走行する車両の動力が電気や人力などでないかぎり燃料を消費しCO2 を排出する。そんなサーキットならではの広大な土地をメガソーラーに活用し、CO2削減につなげる試みに注目が集まっている。