今「プチバン」が人気だ。プチバンとはコンパクトなミニバンタイプの車を指す。全高を高くして室内空間を広げたモデルで、普通車、軽自動車の垣根なく、「車内が広いこと」と「スライドドアであること」あたりが特徴といえる。

ホンダ N BOXやダイハツ タント、トヨタ ポルテ/スペイドなどが代表的な車種で、2013年5月 自販連/全軽自協調べの新車販売台数でもトップ10に3車種ランクインするなど、ハイブリッドとならぶ一大ジャンルとなっている。

各種リサーチやコンサルティングを手掛ける株式会社イードが実施した「プチバン保有者の意向に関する調査」(対象:プチバン保有者1,000人)でもその人気度合が裏付けられた。購入後の満足度を聞く内容で、自己採点で100点を満点とした場合、平均で80点を超えた。

理由として「車内が広いこと」「運転操作のしやすさ」「ドア開口部の広さ」といった項目が上位に挙げられており、高い利便性に対し満足を得ているという回答が目立った。

家族で使っても窮屈ではなく、3列シートのミニバンよりも小さくて運転もしやすい。日本の交通環境ににピッタリであることが人気の秘訣のようだ。

購入のきっかけは、「就職」「結婚」「出産」「定年」といったライフステージの変化という回答が上位にきている。一般的にライフステージの変化は車の買い替えのきっかけになるが、世代を問わずプチバンという選択をする人は今後もさらに増えそうだ。

「燃費がよくてちょうどいいサイズのものを」というダウンサイジング志向にも、プチバンはピッタリはまる(写真はトヨタ スペイド)

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満足度に対し半数以上の女性が80点以上をつけている。運転のしやすさはもちろん室内に気の利いた収納が多いのも高得点の理由

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プチバン選びのきっかけは結婚や出産など人生の節目に訪れている。定年退職を機に選んでいる人が多いことにも注目

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