日本車が世界的に好調だ。自動車大手メーカー8社の2012年世界生産台数の合計が約2468万台(前年比18.6%増)に達した。マツダと三菱を除く、6社が最高生産台数を更新している。

中でも勢いがあったのはトヨタ。世界生産台数は873万6529台(同26.1%増)で、リーマンショック前の2007年の853万4690台を超え過去最高。世界販売台数も871万7000台(同22.8%増)を記録した。

さらに、ダイハツ、日野などを含めたトヨタグループとしては世界生産台数が990万9440台 (同26.1%増)と1000万台の大台の目前まで迫った。世界販売台数は974万7762台(同22.6%増)で、2011年1位のゼネラル・モーターズと2位のフォルクスワーゲンを抜き、2年ぶりに世界1位に返り咲き。こちらも2007年の約936万台を上回り、過去最高の販売台数となった。

2011年と比べ、伸びしろが大きかったのはホンダ。世界生産台数は411万857台で、前年の290万9016台と比べ41.3%増加している。2008年に記録した最高生産台数の395万7381台(2008年)を約15万台以上も上回った。

2013年は、第2次安倍内閣が打ち立てる円安政策の影響を受け、より生産と販売が加速されることが予想される。このまま円安が進めば、各日本メーカーへの強い追い風となる。日本車の好調はまだまだ続きそうだ。

※各データはトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、スズキ、三菱、ダイハツの自動車メーカー8社による「2012年の生産・販売・輸出実績」各メーカー調べの実績値)を参照

日本の自動車メーカー大手8社の2012年生産台数。各社ごとに国内と海外どちらを主な市場としているかが見て取れる

日本の自動車メーカー大手8社の生産台数。各社ごとに国内と海外どちらを主な市場としているかが見て取れる