あなたも気軽にエコカー体験できる!? 【エコカー体験フェアinおだわら】
カテゴリー: レース&イベント
タグ:
2008/11/12
■電気自動車も水素燃料車にも、行けば誰でも乗れる!
ハイブリッド車をはじめとした低燃費車に目が向くのは、今や当たり前のことになりましたが、さらに次世代の電気自動車や燃料電池車などに関してはどうでしょう? まだまだ身近な存在とは言えませんよね。しかし、来年には電気自動車が市販化されるのは事実です。実はもうかなり私たちに近いところまで来ているのです。
そんな次世代エコカーに、一般の人が気軽に乗れる試乗会が、11月1日神奈川県小田原市で開かれたので行ってみました。
↑11月1日小田原市のショッピングセンターで行われた「エコカー体験フェアinおだわら」の1階展示会場(左)
エコカー試乗会はショッピングセンターの屋上駐車場。用意されたのは電気自動車の三菱iMiEV、ジラソーレ、ハイブリッド車のトヨタプリウス、トヨタクラウンハイブリッド、ホンダシビックハイブリッド、低燃費低排出車としてトヨタヴィッツ、そして水素ロータリーエンジン搭載のマツダRX-8ハイドロジェンREの7台。iMiEVとRX-8以外は、免許があれば自分で運転できました(右)
エコカー試乗会はショッピングセンターの屋上駐車場。用意されたのは電気自動車の三菱iMiEV、ジラソーレ、ハイブリッド車のトヨタプリウス、トヨタクラウンハイブリッド、ホンダシビックハイブリッド、低燃費低排出車としてトヨタヴィッツ、そして水素ロータリーエンジン搭載のマツダRX-8ハイドロジェンREの7台。iMiEVとRX-8以外は、免許があれば自分で運転できました(右)
その試乗会とは「エコカー体験フェアinおだわら」。
小田原市は目の前に相模湾、後ろに箱根山をもつ、自然の美しい都市です。だから自然環境を守る意識が高いのだと市役所の方は言います。平成7年(1995年)に環境元年を宣言、このフェアも平成10年(1998年)から始まって今年で11回目を迎えます。
市所有車の低公害車化や、市営駐車場での低公害車優遇(1時間無料)なども行っています。今年からは「もう台数がかなり増えたので(市の関係者)」なくなってしまいましたが、去年まではハイブリッドカーを購入する際に市から補助金が出ていました(電気自動車や天然ガス車にはまだ出ています)。
さて、まずはエコカーの試乗を体験しました。運転免許さえ持っていれば、誰でも一人2台まで乗れます。私は電気自動車のジラソーレと、水素ロータリーエンジンを搭載したRX-8ハイドロジェンREに乗ってみました。
↑イタリア製の電気自動車ジラソーレ。日本でも輸入販売しているお店があります。試乗車は本国仕様のリチウムイオンバッテリーよりも強力なバッテリーに変更されているそうです。満充電で約100km走ります(左)
水素ガスを燃やして走るRX-8。エンジンはガソリン仕様をほぼ流用できるので、水素ガスステーションなどのインフラさえ整えば今すぐにでも市販化できそうです。水素がなくなると補助としてガソリンでも動きます(右)
水素ガスを燃やして走るRX-8。エンジンはガソリン仕様をほぼ流用できるので、水素ガスステーションなどのインフラさえ整えば今すぐにでも市販化できそうです。水素がなくなると補助としてガソリンでも動きます(右)
ジラソーレは2人乗りということもあって、車というよりは原付バイクの4輪版というか、まさにシティコミューターという感じです。一方のRX-8ハイドロジェンREはガソリンの代わりに水素を燃料にしてエンジンを動かしますから、乗っているだけでは普通のガソリン車と何ら変わりはありません。しかしCO2の排出はゼロ、NOxもほとんど発生しないという紛れもないエコカーです。
そのほか、試乗会に参加されていた方々からのコメントももらえましたので、詳しくは下記をご参照ください。
↑静岡県Aさん「隣接した映画館に来たついでに寄りました。iMiEVは静かで驚きました。家で充電できるのもいいですね。ただ価格がまだちょっと高そうかな」(左)
神奈川県Tくん「6年生のお兄ちゃんは小学校のイベントで乗れたけど、僕は1年生だからその時乗れなかったんです。だから今日来ました。RX-8、カッコイイです」(中)
神奈川県Yさん「ジラソーレに乗りました。電気自動車は初めてですが意外と乗り心地がいいんですね。デパートによくあるゴーカートみたいな感じもしました」(右)
神奈川県Tくん「6年生のお兄ちゃんは小学校のイベントで乗れたけど、僕は1年生だからその時乗れなかったんです。だから今日来ました。RX-8、カッコイイです」(中)
神奈川県Yさん「ジラソーレに乗りました。電気自動車は初めてですが意外と乗り心地がいいんですね。デパートによくあるゴーカートみたいな感じもしました」(右)
試乗を終えてからは、1階にあるエコカー展示場も見て回りました。
個人的にビックリしたのは、慶応大学が開発したあの電気自動車「ERIICA」が展示されていたことです。この車は2005年の東京モーターショーで初めて見て以来です。当時からリチウムイオン電池を搭載し、400km/hを出せるという夢の車。
しかもよく見るとナンバープレートが付いているではないですか! この日は「壊すと高いので(慶応大学の学生)」自走してこなかったそうですが、こういったイベントで、近場なら自走して行くこともあるそうです。
↑小田原市が所有する電気自動車も展示されていました(左)
チューニングメーカーとして有名なHKSも出品。天然ガス車だけどガスが切れたら自動的にガソリンに切り替わる車です(中)
慶応大学のERIICA。もう一台、ナンバーのないERIICAがあるそうです(右)
チューニングメーカーとして有名なHKSも出品。天然ガス車だけどガスが切れたら自動的にガソリンに切り替わる車です(中)
慶応大学のERIICA。もう一台、ナンバーのないERIICAがあるそうです(右)
今回のようなイベントは、小田原市だけが特別なのだとお思いでしょうか? いいえ、実はエコカーに乗るチャンスは意外とあるのです。
「電動車両普及センター」のホームページ、ここに「展示試乗会」というコーナーがあり、全国の同様のイベントが告知されています。兵庫県神戸市、富山県富山市、島根県松江市、福岡県久留米市…実にさまざまな所で行われているんです。
あなたの身近な街でもエコカー体験会があるかもしれません。まだ市販化されていない未来の乗り物に、あなたもいち早く乗ってみてはいかがでしょう。
<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>
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