▲例年どおり、デトロイトのコボセンターにて行われたデトロイトモーターショー。今回のプレスデーでは、2020年開催ショーについてのプレスカンファレンスも行われた ▲例年どおり、デトロイトのコボセンターにて行われたデトロイトモーターショー。今回のプレスデーでは、2020年開催ショーについてのプレスカンファレンスも行われた

極寒のお正月デトロイト開催も今年が最後

1月12日(プレスデー)から27日にわたって行われた、北米国際自動車ショー(通称デトロイトモーターショー)2019。

すでに一部の報道にもあるように、いままでの毎年1月開催から、2020年からは6月開催に変更となる。

6月はデトロイトのベストシーズンとされている。

さらには6月初旬にインディーカーレースのデトロイトグランプリが開催され、その直後の6月8日の週からデトロイトモーターショーを開催、その後は大花火大会が行われ、6月のデトロイトをイベントづくしにしようという目算のようだ。

ただ、6月という開催時期は気になるところだ。

イヤーモデル制を採用するアメリカでは、9月がエンドイヤーとなる。

ある業界関係者は、6月という時期が中途半端すぎるので、デトロイトで初披露となるモデルはいまより数が少なくなるので、いままでのようなスタイルでショーを開催するのは難しいでしょうとのことだった。

6月への開催変更は、GM(ゼネラルモーターズ)の強い要望があったとも聞いている。

ここのところはGM、フォード、FCAなど、地元アメリカンブランドのショーへの消極的姿勢も目立っていただけに、仕切り直しによりどこまで存在感を見せてくれるのか。

2020年のデトロイトモーターショーが気になるところだ。

そんな背景もあり、いささか寂しい出品となったが、2019年のショーは、なんといってもトヨタ スープラの復活がトピックだ。

他にも注目のモデルを紹介していく。

▲ついにトヨタのフラッグシップスポーツ、スープラが完全復活を果たした。BMWとの共同開発により、17年ぶりのご帰還となる。設定されるエンジンは、2L直4と3L直6でいずれもツインスクロールターボとなる▲ついにトヨタのフラッグシップスポーツ、スープラが完全復活を果たした。BMWとの共同開発により、17年ぶりのご帰還となる。設定されるエンジンは、2L直4と3L直6でいずれもツインスクロールターボとなる
▲レクサスは、LCのコンバーチブルのコンセプトモデルを展示。オープンカーのニーズが高い、LAモーターショーではなく、真冬のデトロイトで発表というのが、逆に注目を浴びていた。クーペと比べても不自然さはなかった▲レクサスは、LCのコンバーチブルのコンセプトモデルを展示。オープンカーのニーズが高い、LAモーターショーではなく、真冬のデトロイトで発表というのが、逆に注目を浴びていた。クーペと比べても不自然さはなかった
▲デトロイトモーターショー直前にネバダ州ラスベガスで開催された世界最大の家電ショー『CES』で初披露されたレクサスの実験車両がここデトロイトにも登場。ベースはLS500hで、2つの自動運転システムの開発で活躍する▲デトロイトモーターショー直前にネバダ州ラスベガスで開催された世界最大の家電ショー『CES』で初披露されたレクサスの実験車両がここデトロイトにも登場。ベースはLS500hで、2つの自動運転システムの開発で活躍する
▲レクサスの2ドアクーペ、RC Fの改良と同時に追加発表され、限定生産となるモデルがこのトラックエディション。カーボンファイバー製のフロントスプリッターは、軽量化とともにダウンフォースも高める効果も▲レクサスの2ドアクーペ、RC Fの改良と同時に追加発表され、限定生産となるモデルがこのトラックエディション。カーボンファイバー製のフロントスプリッターは、軽量化とともにダウンフォースも高める効果も
▲ニッサンインテリジェントモビリティを体現したEVのスタディモデルとして発表された、IMsコンセプト。2+1+2というユニークなシートレイアウトが採用される。搭載される高性能モーターは、360kw/800N・mを発生▲ニッサンインテリジェントモビリティを体現したEVのスタディモデルとして発表された、IMsコンセプト。2+1+2というユニークなシートレイアウトが採用される。搭載される高性能モーターは、360kw/800N・mを発生
▲インフィニティが提案する電気自動車のSUVスタディが、QXインスピレーションコンセプトだ。広々としたラウンジのようなインテリアが魅力。電気自動車の関心が低い当地だからこそお披露目したのだろうか▲インフィニティが提案する電気自動車のSUVスタディが、QXインスピレーションコンセプトだ。広々としたラウンジのようなインテリアが魅力。電気自動車の関心が低い当地だからこそお披露目したのだろうか
▲スバルは、STIコンプリートカーの最高峰モデルとなるSシリーズの米国市場向けバージョンを発表。WRX STIをベースにエンジンや足回りを専用開発したSTI S209は、2019年内に米国内で限定販売予定▲スバルは、STIコンプリートカーの最高峰モデルとなるSシリーズの米国市場向けバージョンを発表。WRX STIをベースにエンジンや足回りを専用開発したSTI S209は、2019年内に米国内で限定販売予定
▲キャデラックは人気のSUV、XT5の兄貴格にあたるXT6をショー開催直前にワールドプレミアさせた。アメリカでは売れ筋の3列シートをもつ、多人数乗車可能なフルサイズクロスオーバーSUVとなる▲キャデラックは人気のSUV、XT5の兄貴格にあたるXT6をショー開催直前にワールドプレミアさせた。アメリカでは売れ筋の3列シートをもつ、多人数乗車可能なフルサイズクロスオーバーSUVとなる
▲フォード GTクーペの技術が採用された、2020年モデルのシェルビーGT500。5.2L V8は、700ps以上の出力を発生。特筆すべきは、トランスミッションにデュアルクラッチが採用されたこと。フォード魂は健在▲フォード GTクーペの技術が採用された、2020年モデルのシェルビーGT500。5.2L V8は、700ps以上の出力を発生。特筆すべきは、トランスミッションにデュアルクラッチが採用されたこと。フォード魂は健在
▲ショー直前の1月9日にデビューした次期型フォード エクスプローラー。最大のトピックは、駆動方式がFFから新規のFRプラットフォームに改められたところだ。ガソリン車に加え、ハイブリッドもラインナップ▲ショー直前の1月9日にデビューした次期型フォード エクスプローラー。最大のトピックは、駆動方式がFFから新規のFRプラットフォームに改められたところだ。ガソリン車に加え、ハイブリッドもラインナップ
▲エクスプローラーがベースのポリスインターセプターもフルモデルチェンジが実施される。3.3L V6ベースのハイブリッド、3Lターボ、3.3L V6など、複数のユニットを採用。駆動方式はAWDのみとなる▲エクスプローラーがベースのポリスインターセプターもフルモデルチェンジが実施される。3.3L V6ベースのハイブリッド、3Lターボ、3.3L V6など、複数のユニットを採用。駆動方式はAWDのみとなる
text&photo/マガジンX編集部