自動車界の“国民栄誉賞”受賞者が決定!
カテゴリー: レース&イベント
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2013/07/11
7月9日(火)、スイスの時計ブランドであるタグ・ホイヤーが、10月に開催が予定されている「ジャパン・モーター・レーシング・ホール・オブ・フェイム2013」の授賞式に先立ち、受賞者を発表した。今回は俳優の唐沢寿明さん、カーデザイナーの児玉英雄さん、元レーシングドライバーの高橋国光さん、元法務大臣の中村正三郎さんの4名が選ばれた。
ジャパン・モーターレーシング・ホール・オブ・フェイムは直訳すると、「日本のモーターレーシングの殿堂」。つまり、自動車業界において殿堂入りすべき人物に贈られる賞だ。F1やインディカー・シリーズの公式時計を担当するなど自動車と関係の深いタグ・ホイヤーによって、2011年に創設された。
対象となるのは、日本のモータースポーツだけでなく自動車産業や文化などに大きく貢献した人物だ。これまでイタリアピニンファリーナ社で日本人初のチーフデザイナーとして活躍した奥山清行さんや、トヨタ トムスチームの監督の関谷正徳さん、タレントの堺正章さんなどが受賞している。
今年度は「自動車文化人部門」、「デザイナー部門」、「レーシング レジェンド部門」、「モーターレーシング ワールド部門」の4部門から各1名が選出された。
自動車文化人部門の受賞者は唐沢寿明さん。国内A級ライセンスを持ちレースにも参加するなど自動車文化を普及したのが受賞理由だという。
デザイナー部門には児玉英雄さんが選ばれた。児玉さんはクラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」で審査員を務めるなど、世界中から尊敬を集めている日本人カーデザイナーのパイオニアだ。
レーシング レジェンド部門で選出されたのは、日本レース界の「生ける伝説」である高橋国光さん。2輪車で世界GPに参加した後、4輪車でも日本グランプリなどで優勝を重ね、引退後も自らのレーシングチームであるチーム国光の監督を務めるなど多大な影響をモータースポーツ界に与えてきた。
モーターレーシング ワールド部門では、政治家としてJAFの変革に尽力した中村正三郎さんが表彰された。かつては困難だったJAF公認レース以外の開催を可能にし、公認サーキットの制約を取り払うなどモータースポーツの発展に大きく寄与している。
この賞の目的は、自動車業界の功労者にスポットライトを当て、歴代の偉人が築いてきた“夢”を次の世代に繋げること。先人の努力や偉業を知ることで、自動車文化の“輪”が広がることを期待したい。