日産 タウンポッド【東京モーターショー2011】
カテゴリー: レース&イベント
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2011/11/30
乗用車と商用車を融合した新ジャンルEVコンセプトカー
TOWNPOD(タウンポッド)は、今までのジャンルにとらわれない車を目指したEVコンセプトカー。2010年9月のパリモーターショーでワールドプレミアを飾ったTOWNPODのターゲットは、都市部に暮らす自由な発想をもった起業家。ビジネスとプライベートの境界が曖昧な彼らのライフスタイルに対応する最適なモビリティとは何か、という課題に対し打ち出した方向性が、乗用車と商用車の融合だ。
そんな「乗用車と商用車のカテゴリーを超えるモビリティ」というコンセプトを象徴しているのが、サイドとリアに採用された観音開きドア。サイドの観音開きドアはほぼ90度に開閉。4ドアセダンにあるBピラーが取り除かれているため開口面積が広く、子供の乗せ降ろしも楽にできる。
リアの観音開きドアは、特殊なヒンジを採用したことにより左右に大きくスライドさせることもできるため、狭い駐車場などでも荷物の出し入れができる。さらに注目なのはリアシートだ。荷室スペースを拡大するとき後席をスライドしたり折りたたむのが一般的だが、TOWNPODのリアシートは前方にスライドしそのままフロントシートに格納される。
カーゴスペースの真上にはハッチのようなサンルーフが設けられており、状況に応じて高さのある荷物も運ぶことができる。また“パック”と名づけられた多目的アタッチメントも面白い。 “パック”はスカッシュボールくらいの大きさの球体で、開いた穴にはカップホルダーや携帯ホルダーなどのほか、さまざまなアクセサリーを取り付けることが可能になっている。
それをダッシュボードやドア、荷室のサイド部などに設けられた丸みを帯びた溝に設置できる。つまり用途に応じたさまざまな使い方ができるのだ。市販化に関する情報は発表されていないが、観音開きドアや“パック”などは魅力的な技術/アイデアと言えるだろう。