東京モーターショー2009|日刊カーセンサー

風とともに歩む、英国屈指のバックグラウンドヤード

ケーターハムブース CSR フロントスタイル|日刊カーセンサー
ケーターハムブース スーパーライト フロントスタイル|日刊カーセンサー ケーターハムブース ロードスポーツ フロントスタイル|日刊カーセンサー

おそらく、今回のモーターショー出展社の中で、最も小規模のメーカーがこのケーターハムだろう。1973年、ロータス7の販売中止に伴い、7を愛するロータス車のディーラーが生産設備と部品を購入。以来、連綿と独自の7を作り続けてきたジョンブル魂のメーカーだ。

今回の出展は3台。ロードスポーツ(写真右下)は、1.6Lのフォードシグマユニット、もしくは2.0Lのフォードデュラテックユニットが組み合わされるベーシック仕様。市販車にも搭載される頑丈なフォードユニットはメンテナンスも楽なはず。550㎏の軽量ボディとの組み合わせは懐にも優しい。価格は1.6で399万円、2.0は478万8000円。

ロードスターよりさらに軽量化が図られたモデルがSuperlight(写真右上)だ。サーキットでもワインディングでも、高価なスーパーカーを上回る実力が目指された。必要でないコンポーネントはすべて取り払われ、全体にカーボンファイバーが採用されたボディは、コリン・チャップマンの「軽量性を装備する」という精神を具現化。フロントウィンドウすら装備されないストイックなマシンだ。価格は556万5000円。

最後は、最新鋭のCSR(写真左)だ。リヤにダブルウィッシュボーンが採用され、シャーシの剛性が25%アップ。ラジエターからノーズコーンの上部へと抜けるエアダクトが設置され、冷却性能の向上も図られた。前輪とウィングレットを包み込むカーボンファイバーのサイクルウィングは強力なダウンフォースを発揮。コーナーをハイスピードで駆け抜ける。価格は598万5000円。

車になにを求めるかは人それぞれだが、「FUN」を求めるならば、選択肢のひとつにケーターハムを入れてみるのも楽しいかもしれない。