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日産自動車“実験部”直伝 ドライビングレッスン

カテゴリー: カーライフ

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2009/04/01

日産自動車“実験部”直伝 ドライビングレッスン
今回のレッスンは日産自動車が若手自動車評論家などを対象に毎年行っている企画で、講師は「現代の名工」にも選ばれたテストドライバーの加藤博義氏と加藤氏率いる日産自動車車両実験部のメンバー。運転技術の向上のため、車の限界時の走行を体験しコントロール方法を習得するためのレッスンに自動車ライター西川淳が参加しました。
限界走行のレッスンというと、普通の人には縁遠いように感じるかもしれませんが、むしろ逆。限界を知ることで車の挙動を把握、一般道でもより安全で快適に走れるようになるもの。そんなヒントがたくさん詰まった今回のレッスン、動画を見てすぐうまくなるものではありませんが、ドラテクを磨きたい人はもちろん、快適なドライブを楽しみたい方も参考にしてみてください。

定常円旋回

(FR車で)パワーをかけてリアを流して、アクセルとステアリングの操作によってそのまま円を旋回するレッスンです。リアを流しつつコントロールするという状態ができるようになると、グリップ(しているかどうか)の感覚がわかるようになります。つまりコントロールできるようになると、グリップしているかどうかがわかるようになるため、スリップなどが未然に防げるようになるということです。

写真:使用車両:日産フェアレディZ(旧型)

使用車両:日産フェアレディZ(旧型)

8の字

離れて置かれた2つのパイロンの間を8の字に旋回しながら走るというレッスンです。サイドブレーキを使ってリアを流すことでコンパクトに速く旋回するようにします。定常円旋回の応用。減速→旋回(サイドブレーキでスピンターン)→(トラクションをかけて)加速、を短時間に行い、ステアリング、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキの操作を一瞬の複合動作として自分の頭の中でマネジメントして動作に移すことが求められます。

写真:使用車両:日産シルビア(絶版)

使用車両:日産シルビア(絶版)

タコツボ

縦横7m四方の枠内に車を入れ、そこからできるだけ早く脱出するレッスンです。車の前後の見切りと、ロックトゥロックをいかに効率良く使うかでタイムが変わってきます。車を効率良く移動させるには、効率の良い車の軌跡をマネジメントし、短時間に判断し動作に移すことが求められます。

写真:使用車両:日産セレナ(現行)

使用車両:日産セレナ(現行)

特別インタビュー 新型フェアレディZを加藤博義氏が語る

最後にオマケとして、テストドライバーの加藤博義氏にインタビューを行いました。フェアレディZのCMにも登場されているので、名前をご存じの方もいらっしゃるのでは。「日産自動車 技術開発本部車両実験部ダイナミックパフォーマンス実験グループ テクニカルマイスター」という肩書をもち、厚生労働省が卓越した技能をもつ技能者を表彰する「現代の名工」にも選ばれています。テクニカルマイスターとして加藤氏は開発に加わり日産全モデルをテスト。車に乗って気になるところなどがあれば担当者と話し合っていくという、まさにすべての日産車の“テイスト”を決めている方です。そんな加藤さんに新型フェアレディZの魅力について伺いました。

Report / 西川 淳

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