頭金が多ければ月々の返済額は抑えられる しかし貯金の全額を頭金に回すのは非常にキケン!
ローン&クレジット担当 横山光昭氏(ファイナンシャルプランナー)
借金・ローン問題を得意とするファイナンシャルプランナー。 車が家計を圧迫させないための節約方法から、無理のないプランまでトータルに伝授
 維持費を考えたとき、毎月のローン返済も大きな要素の一つ。ローンを節約するには「頭金をたくさん入れてローンを組む!」に尽きます。しかし、頭金に貯金全部をつぎ込んでローンを組み、車検が来ても貯金がなく車検代もローンに…。となれば、せっかくの車も生活の重荷になります。   それを避けるには、貯金のすべてを頭金に充てるのではなく、初回車検代、3年分の自動車保険代、自動車税、定期点検代、ガソリン代など大体の「維持費」はキープしておいて、残りを頭金に充てることをお勧めします。「維持費」は新車なら3年分、中古車なら2年分が目安です。そうすることで、新車であれば3年間は毎月の支払額を車分だけに絞れます。また、あらかじめ定期点検代も含めておけば、故障もある程度未然に防げ、広い意味での節約につながります。   支払い方法は、頭金を入れての「均等払い」がベストです。「ボーナス併用払い」も良いのですが、毎月の支払額を抑えるためにボーナス払いの額を増やすよりも、均等払いにしてボーナスを蓄え、その分でローンを一括完済できれば、金利の戻り分もあり少し節約することができるでしょう。「均等払い」の支払い条件が厳しいときは、まず支払い回数を増やす方法を考えます。60回払いを72回払いにすれば毎月の支払額は下がります。12回分の金利は増えますが毎月の支払額が下がるので、金利の増えた分をカバーできます(金額や金利にもよりますが)。それでも難しいときは、ボーナス支給額の半分以下をめどとして「ボーナス併用払い」を検討してみるのも良いでしょう。ボーナス月の支払額を無理のない範囲でできれば、毎月の支払額をグッと減らすことも可能です。
 
ローンの支払い方法に迷ったら「頭金+均等払い」をチョイス! ボーナス払い併用なら、支給額の半分以下を返済額のめどに
 
自動車保険の見直しフローチャート
 
Illustration/NNE store
※この記事は、カーセンサー関東版10号(2007年5月10日発売)の特集をWEB用に再構成したものです