専門店を活用するテクニック5カ条
ある程度車種の絞り込みが 済んでから行こう  専門店に行く時点で、選択肢が限られるのは確か。その車種が本当に自分に合っているのか、今後の使い方を考えておこう。迷っているなら、同じジャンルの車種を見比べてからでもいい。
知ったかぶりをせずに 積極的に質問や相談を  これは一般の中古車販売店でも言えることだけど、相手はプロ。中途半端な知識をひけらかすより、素直に相談してアドバイスを聞くこと。これが後悔しない中古車選びには大事なんだ。
価格交渉よりも 品質優先で  販売価格だけで比べれば、専門店の中古車は他の店に比べて高めのことが多い。でも、それは独自の品質へのこだわりや徹底的な整備があってのこと。長い目で見れば結局安くなる。
遠方になる可能性が高いので 保証内容には注意を  専門店なら品質は信頼できるけれど、機械である以上トラブルの可能性はある。保証付き販売なら、万一の時にどう対応してくれるのか確認をしておけば、遠方の店で買っても安心なはず。
購入後もしっかり コミュニケーションを!  専門店のスタッフはその車種に惚れ込んで乗り続けている人が多く、店がオーナーズクラブのたまり場になっていることも。今後のカーライフを楽しむために、購入後も長くつき合いたい。
ニッポンの名車、NSXを万全なコンディションで展示・販売する
NSX専門店 MACS (NSX展示台数:常時15台前後) 住所:東京都練馬区高松5-11-21
 2005年、ついに生産中止となってしまったNSXの絶版人気は高まるばかり。そのNSX専門店がMACSだ。展示スペースは、日本唯一のスーパーカーにふさわしく屋内ショールームのみというこだわり。1階と2階に合わせて15台が展示されている。   もともと数が少ない車である上、そのほとんどは1990年代前半のものだけに、コンディションのいい中古車をこれだけ揃えるのは大変なことだ。「基本的に品質重視です。当たってるの(修復歴車)は扱いません。ただ、本革シートなど劣化が避けられない部分はあります。うちではすべてお金をかけて手を入れてから並べるようにしてます」(武内チーフ)   ノーマルにこだわらず、ドレスアップやチューンを施されたものも多いが、すべてメンテナンス済み。安心して名車の味を楽しめるだろう。
スタッフは全員ランクル乗り。買った後も頼りになる!
ランドクルーザー専門店 シカノ自販 (ランクル展示台数:約45台) 住所:千葉県船橋市高根町1706
 展示車90台ほどのうち、半分をランドクルーザーが占めるクロカン4WD専門店。スタッフは全員ランクル乗りで、週末にはユーザーが集まるため、展示場の一角にはそのための部屋まで用意されているほど。 「でも、マニアばっかりじゃない。見た目で選ぶ人、性能重視の人とお客さんもいろいろです。だから最初に使い方などを聞いたうえでアドバイスしてます。結局は人と人とのつき合いですから、『これが目玉』というよりも、まずはとにかく店に来てコミュニケーションしてほしいですね」(中村店長)   ランクルについては競技のための車作りも行っていて、ウイークポイントまでもすべて把握。パーツ選びや装着も任せられる。遠くのお客さんがトラブルに困っている場合でも、電話で症状を聞くだけで解決することもあるほどの「ランクルの名医」なのだ。
根強い人気を保つミニの専門店
DO-TETSU (ミニ展示台数:常時40〜50台) 住所:福岡市博多区金隈 1-26-14
 高年式・低走行車を中心に、67品目点検や消耗品の交換など、独自の徹底的なチェックで5年間保証を実現。専門店ならではのノウハウによる品質が全国からお客さんを集めている。
パオ、フィガロはまだまだ楽しめます!
HAPPY DRIVE (フィガロ&パオ展示台数:20〜30台) 住所:福岡県粕屋郡新宮町 美咲3-829-1
 初代マーチをベースにしたパイクカー、パオとフィガロは、個性的なデザインで今も人気。デビューは1990年前後と年数がたっているけれど、ここなら安心、色にもこだわって選べる。
Report/上田泰久 Photo/森岡隆志
※この記事は、カーセンサー関東版8号(2007年4月12日発売)の特集をWEB用に再構成したものです