世界耐久選手権のチャンピオン争いも佳境! 最も強く、最も速いマシンはどれだ!?【EDGE Motorsports】
カテゴリー: カーライフ
タグ: マクラーレン / トヨタ / BMW / ポルシェ / キャデラック / シボレー / フェラーリ / ランボルギーニ / アルピーヌ / EDGEが効いている / 藤野太一
2024/10/14

8つの自動車メーカーがシノギを削るガチンコな耐久レース
2024年FIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦、富士6時間耐久レースが9月13日から15日の3日間にわたって行われた。WECはル・マン24時間レースを擁する世界最高峰の耐久シリーズで、今シーズンは全8戦で争われている。参戦車両は「ハイパーカー」と「LMGT3」の2つのクラスによって構成されており、今年は史上最多となる自動車メーカーが参戦。また、MotoGPの伝説的ライダー、ヴァレンティーノ・ロッシや元F1ドライバーのジェンソン・バトンなど、著名人の参加もあり観客数は増加傾向にあり、今年の富士スピードウェイには昨年比2割増の6万5800人の観客が訪れた。
今大会、ハイパーカークラスには地元トヨタをはじめ、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、プジョー、アルピーヌ、BMW、キャデラックとそうそうたるブランドの18台が参戦。
一方のLMGT3クラスも、世界中で流行しているGT3マシンを使ったカテゴリーゆえ、ポルシェ 911、フェラーリ 296、ランボルギーニ ウラカン、マクラーレン 720S、アストンマーティン ヴァンテージ、BMW M4、シボレー コルベットZ06、フォード マスタング、レクサス RC Fと、こちらはお馴染みのマシンによるバトルを堪能することができた。


▼検索条件
LMGT3参戦車両(ベースモデル) × 全国最終戦を前にしてチャンピオン争いも激しさが増す
2024年シーズンのWECは開幕戦のカタールにはじまり、第2戦イモラ、第3戦スパ・フランコルシャン、第4戦ル・マン、第5戦サンパウロ、第6戦テキサスでのレースを終えている。残りは富士と最終戦のバーレーンの2戦という状況で9月15日の富士を迎えた。
タイトル争いも佳境を迎えており、ハイパーカークラスでは、6号車のポルシェ 963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)がポイントトップ。これに続くのは7号車のトヨタ GR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)と、50号車のフェラーリ 499P(フェラーリAFコルセ)だ。
決勝は、レース中盤にトップに立つとそのまま212周を走りきった6号車のポルシェ 963が見事に優勝。地元での勝利を期待されていたTOYOTA GAZOO Racingは、アクシデントに見舞われ7号車がリタイア。8号車はレース終盤に3番手と表彰台圏内を争うもドライブスルーペナルティーが課され10位フィニッシュとまさかの展開に。
予選3番手からペースを維持した15号車のBMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)が、チームとして初めてハイパーカークラスの2位表彰台を獲得。また、36号車のアルピーヌ A424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)は、元F1ドライバーのミック・シューマッハーの活躍もあり、このマシンでは初の3位に入った。





LMGT3クラスでは、54号車のフェラーリ 296 LMGT3(ビスタAFコルセ)が優勝。92号車のポルシェ 911 GT3 R LMGT3(マンタイ・ピュアレクシング)が2位に。92号車はこれでLMGT3クラスの初代王者を確定させた。3位にはヴァレンティーノ・ロッシの追い上げもあり、46号車のBMW M4 LMGT3(チームWRT)が入った。
10月31日~11月2日、中東のバーレーン・インターナショナル・サーキットにて最終戦となる8時間耐久レースが行われる。マニュファクチャラーズチャンピオンシップをかけた現在トップのポルシェ、それを10ポイント差で追うTOYOTA GAZOO Racingのバトルは要注目だ。


