「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲ポラスグループによる「ポウハウス」ブランドの「和美庵」。東京都にある加平住宅展示場にあるモデルハウス「空路地の森」は地域に馴染むガレージハウスとなっていた

車好きの憧れであるガレージハウス。しかし、最近では都市部でも駐車スペースが確保しやすいこと、乗車のしやすさといった利便性から検討する人も少なくない。

そこで、暮らしもカーライフも豊かにするガレージハウスをピックアップ。今回は、埼玉県に拠点を置くポラスが提案する都市型モデルハウスを紹介する。
 

車がある暮らしを心地よく彩る、日本古来の「間」と「繋がり」

「日本ならではの住まいづくりの美学を現代に蘇らせたい」という思いから生まれた、PO HAUSの和美庵。モデルハウス「空路地の森」は、敷地面積が限られる日本の住宅事情を考慮しながら、下町情緒を近代的に進化させたガレージハウスだ。

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲ポウハウスのモデルハウス「和美庵」の外観(写真はポウハウス提供)

洗練された和モダンなデザインと、根底にある日本文化に応じた設計。人と人との距離感を考えた「間」と「繋がり」を住宅に盛り込み、使い勝手と住みやすさを両立している。

例えばガレージでは石畳を採用して、道路の延長のように見せることで広さを演出。掃き出し窓で玄関と繋げることで、雨の日でも濡れずに入室できるようになっている。


「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲土間スペースのすぐ脇からガレージへとアクセスできる。(写真はポウハウス提供)

ガレージ奥に配された客間からは、畳に寝転がりながら愛車を観賞できるのも乙だ。加えて、客間の畳の下に半地下スペースが設けられているのも秀逸。アウトドアギアなど大物を収納できるだけでなく、客間からガレージの車へと荷物の積み降ろしもしやすい。

客間の窓際には腰掛けられるベンチが備えつけられており、車が止まってないときはコミュニケーションの場として活用可能。昔ながらの軒下のような雰囲気で、自然と家族や友人と心地よいひとときを過ごせるだろう。

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲ガレージ奥にある客間。畳に座るとちょうど窓から愛車を眺めることができる(写真はポウハウス提供)

家族と心地よく過ごせる日本らしい住宅美

「間」と「繋がり」を生かしているのはガレージだけではない。2階のLDKはリビングとダイニング、キッチンを段差によって高さを変えることでゾーニング。1フロアを3層に分けることで、間延びしないようにしながらも、開放的な空間に仕上げている。

 

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲ダイニングは14.3畳と広々。テーブルは備えつけられており、畳のリビングに腰掛けたとき、ちょうど良い高さとなるように調整されている

巧みなのは、キッチンに立つ人、ダイニングテーブルの席に着いている人、 畳のリビングに座っている人の目線が合うように床の高さを調整していること。家族がそれぞれ違うエリアでくつろいでいても、会話が弾む工夫がなされている。

 

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲キッチンはフロアを一段下げて高さを調整。忙しい朝食時でも、スムーズに食事を済ませられるようにカウンターキッチンを採用している

畳のリビングの下には客間と同様、収納スペースが設置されているのもうれしいところ。4.5畳の広さを確保しているので、たっぷりと物をしまうことができる。

 

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲畳下の収納はスイッチひとつでオープン可能。壁際には設けられた書斎コーナーは、棚としても机としても利用できて便利だ

2つの床下収納と3層のLDKによる、3階建て9層構造。コンパクトな住宅にアイデアと機能美が盛り込まれているが、日本家屋らしい自然と調和したインテリアも魅力だ。

フローリングには赤松の無垢材などを使用し、ベランダの壁には木格子を用いるなど、外からの視線を遮りながら木漏れ日を感じることができる。2階のベランダを用いた縁側や屋上の「スカイラウンジ」など、自宅と自然を繋ぐ空間も設けられている。

 

「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲和美庵では自然素材にこだわり、随所に使用。天然木ならでは味わいが居心地のよさを醸成してくれる
「和美庵」モデルハウス「空路地の森」 ▲縁側のようなウッドデッキや玉砂利を配することで、和の雰囲気を醸し出すスカイラウンジ。夜空や花火大会などを観賞するのにもってこいだ

当然これらの設計・設備はモデルハウスのもの。実際の注文時には臨機応変に使用を変更でき、ガレージも自分好みに仕立てることが可能だ。

木造住宅は耐震性の観点から設計が制限されることもあるが、オリジナルの耐力壁や高度な構造計算などによって大地震で倒壊しない耐震性を担保。柱の数を減らした大開口のビルトインガレージといった要望でも、柔軟に対応してくれるのもポイントだ。

古き良き日本の生活様式を現代の住宅に落とし込んだ和美庵「空路地の森」。古来の間と繋がりを生かした設計で、人と人だけでなく、人と車をも繋げる役割を担ってくれるはずだ。

モデルハウス情報
名称:和美庵「空路地の森」
住宅本体価格(税別):3960万円(2023年9月13日現在)
敷地面積:104.57㎡
延床面積:134.89㎡

取材協力先
ポウハウス一級建築士事務所(ポラスグループ) 加平展示場
住所:東京都足立区加平1-3-4
TEL:03-5697-9936
営業時間:9時30分~18時
定休日:火曜・水曜

このガレージハウスについてSUUMOの動画でもチェック!

この記事で登場したガレージハウスについては、SUUMO YouTubeチャンネルの動画でも紹介しています。

動画では大の車好きで知られるDA PUMPのYORIさんとSUUMO統括編集長の中谷、そしてカーセンサー統括編集長の西村の3人がホンダ Honda eに乗って実際に現地を訪問! ガレージハウスについて紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

「空路地の森」を訪れるYORIさん ▲車好きで知られる「DA PUMP」のYORIさんが加平展示場のモデルハウス「空路地の森」を訪問
文/綱島剛、写真/早川佳郎、ポウハウス