【賢者の選択】V6エンジンと堂々たるエンブレムがたまらない! 新車時の半値以下、400万円台で狙える現行型Eクラス ワゴンは今が買いだ!!
2022/03/09
中古車に限らず、お買い得感があり、他車にはない魅力を備えた1台を見つけるのは、なかなか難しい。そこで本企画「賢者の選択」では、自動車のプロが今注目しているモデルを紹介する。今回は、モータージャーナリストの島下泰久氏が注目しているモデルを紹介してもらった。ぜひ、中古車選びの参考にしてほしい。
伝統のフロントフェイスが高貴さを演出する
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンと言えば、いつの時代も輸入車の、ということはつまり輸入中古車の定番的な存在だが、中古車に関しては昔に比べると購入へのハードルが低くなっている感がある。しかも、新車は相変わらず販売好調なだけにタマ数は豊富。中古車としてまさに願ったりな状況にあるのだ。
そんなわけで最近、W213シリーズと呼ばれる現行型Eクラス ステーションワゴンの中古車に注目している。特に注視しているのが、2017年に日本導入されていた前期型のE400 4MATICと、2018年以降のE450 4MATICである。
両車は、今や4気筒エンジンが主流のEクラスの中で数少ないV型6気筒エンジンを積む。前者は3.5Lで、後者は3Lの新エンジンとなるが、いずれにせよ嬉しいマルチシリンダーだ。しかも駆動方式はフルタイム4WDで、エアサスペンションも標準装備となる。ロングドライブの伴侶として完璧と言っていい。
選んだ理由はまだある。実はこのW213シリーズからEクラスはいわゆるアバンギャルド顔が主流となったのだが、日本に導入されたEクラスは、このE400/E450だけが、ノーズ先端にスリーポインテッドスターが屹立した、伝統のフロントマスクを採用しているのだ。このノーブルな存在感、たまらない。
そんなE400/E450だが、中古車相場はざっと新車の半額ほどと、ハッキリ言ってお手頃だ。他のグレードも似たようなものだが、それはつまり価格差が詰まるということ。E400/E450のお買い得感は際立っている。
改めて物件情報を見ると、車両本体価格が400万円を切るものもいくつかあった。もはや、半額どころか3分の1に近いと考えると、居ても立ってもいられなくなる。
ああ、本当は誰にも教えずに自分で買いに行くべきだったかもしれない……、と思わなくはないが、まあいい。気になった方は検討してみてはいかがだろうか?
▼検索条件
現行メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン × E400 × E450 × 全国モータージャーナリスト
島下泰久
1972年生まれ。自動車専門誌から経済誌やファッション誌などに数多く寄稿、YouTubeチャンネルを主宰するなど幅広く活躍するモータージャーナリスト。「間違いだらけのクルマ選び」の著者でもある