現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲今回紹介するのは、V6エンジンを搭載したE400/E450。E400は2017年以前のグレード名で、2018年以降はE450が代わりにラインナップされている(写真は日本未導入のE350d)
 

中古車に限らず、お買い得感があり、他車にはない魅力を備えた1台を見つけるのは、なかなか難しい。そこで本企画「賢者の選択」では、自動車のプロが今注目しているモデルを紹介する。今回は、モータージャーナリストの島下泰久氏が注目しているモデルを紹介してもらった。ぜひ、中古車選びの参考にしてほしい。
 

伝統のフロントフェイスが高貴さを演出する

メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンと言えば、いつの時代も輸入車の、ということはつまり輸入中古車の定番的な存在だが、中古車に関しては昔に比べると購入へのハードルが低くなっている感がある。しかも、新車は相変わらず販売好調なだけにタマ数は豊富。中古車としてまさに願ったりな状況にあるのだ。

そんなわけで最近、W213シリーズと呼ばれる現行型Eクラス ステーションワゴンの中古車に注目している。特に注視しているのが、2017年に日本導入されていた前期型のE400 4MATICと、2018年以降のE450 4MATICである。

両車は、今や4気筒エンジンが主流のEクラスの中で数少ないV型6気筒エンジンを積む。前者は3.5Lで、後者は3Lの新エンジンとなるが、いずれにせよ嬉しいマルチシリンダーだ。しかも駆動方式はフルタイム4WDで、エアサスペンションも標準装備となる。ロングドライブの伴侶として完璧と言っていい。
 

現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲ステレオマルチパーパスカメラやレーダーを標準装備。車間距離や車線維持キープをアシストするディストロニック&ステアリングパイロットや、緊急時のステアリング操作を補助する緊急回避補助システムが備わっている(写真は日本未導入のE350d)
現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲ボディサイズは両車同じで、全長4.93m×全幅1.85m×全高1.46m。E400は3.5Lで最高出力333ps、E450は3Lで最高出力367psと、エンジンスペックには多少の違いがある(写真は日本未導入のE350d)

選んだ理由はまだある。実はこのW213シリーズからEクラスはいわゆるアバンギャルド顔が主流となったのだが、日本に導入されたEクラスは、このE400/E450だけが、ノーズ先端にスリーポインテッドスターが屹立した、伝統のフロントマスクを採用しているのだ。このノーブルな存在感、たまらない。

そんなE400/E450だが、中古車相場はざっと新車の半額ほどと、ハッキリ言ってお手頃だ。他のグレードも似たようなものだが、それはつまり価格差が詰まるということ。E400/E450のお買い得感は際立っている。

改めて物件情報を見ると、車両本体価格が400万円を切るものもいくつかあった。もはや、半額どころか3分の1に近いと考えると、居ても立ってもいられなくなる。

ああ、本当は誰にも教えずに自分で買いに行くべきだったかもしれない……、と思わなくはないが、まあいい。気になった方は検討してみてはいかがだろうか?
 

現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲レザーとウッドを使用したインテリア。12.3インチモニターを2枚搭載した一体型パネルが、ダッシュボードに設置されている(写真は本国仕様)
現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲電子制御式セルフレベリング付きのリアエアサスペンションを標準装備する。ラゲージ容量は最大1820L(写真は本国仕様)
現行型メルセデス・ベンツ Eクラス ワゴン▲左が今回オススメした、伝統的フェイスをもつEクラス ワゴン。右がアヴァンギャルド顔と呼ばれている同車の別グレード(写真は本国仕様)

▼検索条件

現行メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン × E400 × E450 × 全国
文/島下泰久、写真/メルセデス・ベンツ・グループ
島下泰久

モータージャーナリスト

島下泰久

1972年生まれ。自動車専門誌から経済誌やファッション誌などに数多く寄稿、YouTubeチャンネルを主宰するなど幅広く活躍するモータージャーナリスト。「間違いだらけのクルマ選び」の著者でもある