トヨタ RAV4 PHV

【連載:どんなクルマと、どんな時間を。】
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?

大好きな赤色のRAV4はピカピカの下ろしたて

新車、それもまだ登場したてのモデルの最上級グレードを購入したとなれば、喜びはひとしおだろう。横浜市で理容室を経営している青木さんは、そんな高揚感を隠すことなく、愛車を鏡のようにピカピカに磨き上げて取材場所へとやって来てくれた。

今年4月に納車されたばかりだというトヨタ RAV4 PHVのボディーカラーは、「アティチュードブラック×エモーショナルレッドⅡ」の2トーンカラー。青木さんも、同じように鮮やかな赤色のスカジャンを羽織っていた(たまたまらしい)。

「PHVに設定されたこの赤色が私の好みにドンピシャだったんです。もともと気になっていたところに、これで完全に火が付きましたね。じつは、これまで所有した車もすべて赤なんですよ。私のイメージカラーみたいなものでして」
 

トヨタ RAV4 PHV

RAV4は趣味のスノボのためのツール兼家族との時間を色濃くする存在

青木さんの趣味はスノーボード。途中でブランクを挟みつつ、かれこれ20年ほど雪山に通っている。日帰りなら越後湯沢、1泊なら白馬や志賀高原あたりをホームコースとしており、1シーズンで10日ほど雪山で過ごす。

この日はスノードショップにギアを吟味に。青木ファミリーはとても仲が良く、休日には家族揃って出かけることも多いという。

RAV4 PHVを選んだのは、もちろんスノーボードに行くことを想定してのものだ。この前の愛車はダイハツ タントだったが、2WDだったこともあって雪が深い地域ではスリップやスタックなど、何度か怖い思いをしたことがあったという。
 

トヨタ RAV4 PHV▲青木さんと一緒にスノボギアを吟味する、奥様と中学生の息子さん。息子さんが大きくなってタントでは手狭になってきたこともRAV4 PHVの購入動機のひとつとか

「息子が生まれたのを契機に小回りの利くタントに乗り替えたのですが、その前はジープ チェロキー(XJ型)や日産 エクストレイル(T31型)など、角ばった無骨なSUVを乗り継いでいたんです。ファッションもそうですが、流行にあまり左右されず、長く愛用できる普遍性のあるモノに魅かれますね」

朝4時に家を出て、8時に現地到着。それから9時からお昼まで休憩を挟むことなくガンガン滑り、渋滞を避けるため午後イチにはまっすぐ帰路へつく。それが日帰りでスノーボードを楽しむ際の青木さんのスケジュールだ。なかなかハードかつストイックな行程である。
 

トヨタ RAV4 PHV▲広々したラゲージスペースはスノボ遊びには必須。濡れたギアでも気兼ねなく積める純正ソフトトレイを使用する

「限られた時間の中でなるべく多く滑るために、昼食は帰り道のサービスエリアで済ませて、お風呂も地元に帰って来てから入ります。すでにスタッドレスタイヤへ交換し、この冬に初めてRAV4 PHVでスノーボードに行くのを楽しみにしてるんです。「レーダークルーズコントロール」などの運転サポート機能が充実しているので、移動の負担は確実に減るでしょう。その分の体力を滑る方に充てられるのではと期待しています(笑)」
 

トヨタ RAV4 PHV▲今シーズンに備えてスタッドレスタイヤとホイールを新調。まずは越後湯沢のかぐらスキー場に行きたいと青木さん

これまで車は、すべて新車で購入してきたという青木さんだが、トヨタ車を選んだのは初めて。トヨタならばきっと10年以上は問題なく乗れるだろうと見込んで、オーバーフェンダーやルーフマーカーランプの装着やリフトアップコイルの装着など、様々なカスタムを検討しているという。

どんなパーツを装着して「自分の色」を出すかを妄想する時間が何より楽しいと青木さん。もともと形が好きで購入したので、ノーマルのイメージをなるべく崩さずにカスタマイズしていきたいそう。
 

トヨタ RAV4 PHV▲車両購入とほぼ同時に社外品のグリルマーカーを装着。RAV4のタフなイメージをさらに強調したいそう

「車はオフのときにしか乗らないので、基本的に趣味のためのツールなんです。スノーボードの他に、車で自宅近郊にあるスパを巡ってサウナに入るのも休日の過ごし方のひとつだったのですが、RAV4 PHVはこれまで乗ってきた車と比べて格段に燃費が良いので助かります」

この取材が終わったら、都内へディナーを食べに行く予定ですと青木さん。まだ新車の香りが残る愛車とのかけがえのない時間を、青木さんは独り占めすることなく家族みんなで楽しんでいる。
 

文/佐藤旅宇、写真/柳田由人

トヨタ RAV4 PHV

青木 慎さんのマイカーレビュー

トヨタ RAV4 PHV(初代)

●年間走行距離/約8000km
●マイカーの好きなところ/色やデザイン、走行性能に運転支援機能。ハンドル&シートヒーターが付いているので冬は暖かく、夏はベンチレーションが使えて快適! そして荷室も広い! 過去所有の中でダントツに燃費がいい
●マイカーの愛すべきダメなところ/室内に入り込むとき頭がぶつかりそうになる
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/私のようにアウトドア趣味の方に! 加速が半端ないのでスポーツカーにあこがれる方にもオススメ

佐藤旅宇

ライター

佐藤旅宇

オートバイ専門誌『MOTO NAVI』 、自転車専門誌『BICYCLE NAVI』の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はスズキ ジムニー(81年式)とスズキ グランドエスクードの他、バイク2台とたくさんの自転車。