車好きが集まり語らう、箱根のガレージ別荘【EDGE HOUSE】
2021/08/28
フェラーリ、ポルシェ、アストンマーティン、マクラーレン……。そんなスーパーカーがこぞって集まる賃貸ガレージがある。完成している4戸だけでなく、現在工事中の6戸もすでに契約済み。残りは、これから予約が開始される来年夏に完成する5戸のみ。その魅力はどこにある?
生命力溢れる自然の中で、車との思い出作り
箱根の仙石原にある賃貸ガレージ別荘。夕方、その一部屋で撮影していると1台、また1台と別の部屋を借りている住人が愛車に家族や友人を乗せてやってきた。「これからみんなでホタル観賞をするんですよ」と佐野順平さん。この賃貸ガレージ別荘「HC VILLAGE」の運営会社「TAKE FRONTIER」の代表取締役を務める人物だ。
佐野さんの仕事は主に複数の企業のマーケティング業務を統括すること。その取引先の1社から、たまたまこの土地の活用を任されたのだ。もともと日本経済の成長には基幹産業である自動車産業の活性化が不可欠と考えていた佐野さん。
自身も大の車好きでもある。すでに箱根ドライブの際に立ち寄れるスポットを紹介する「HC GALLERY」の運営と、低額で富士スピードウェイなどをサーキット専用車で走れる「HC SHARING」というサービスも展開。「仙石原なら、それらの基地としてもちょうど良いと考えたんです」。
HC VILLAGEを作るにあたり、佐野さんは次の3つにこだわった。
"その1"日中愛車を眺められるなど、究極の自己満足を叶えられる場所であること。
"その2"車好きな住民同士のコミュニティが形成できること。
"その3"車好きが車好きを続けるために必要な、家族の理解を得られること。
"その1"では、ガラス越しに愛車が眺められるのはもちろん、細部にまでこだわったガレージと部屋が作られた。
"その2"のコミュニティ形成のためには、パーティルームが設けられた。家族や車好きな住人同士が交流し、翌朝はみんなで箱根のワインディングをドライブしたり、富士スピードウェイでのサーキット走行を割安で楽しんだりできる。
"その3"は、自然豊かな箱根に家族と過ごせる賃貸別荘があれば、先述のホタル観賞のように、思い出作りがたくさんできる。つまり、家族サービスを兼ねて大好きな車を楽しめる。
実は佐野さんは、HC VILLAGEを通して、子供たちの車の原体験を大切にしたいと考えている。「オーナーがわざわざ賃貸ガレージ別荘を借りてまで収めたいと思う車は、それなりの名車で、子供にとってもカッコいい、いつか乗ってみたいと思える車なんです」。その気持ちを育むことが、将来の車好きを生み、日本の自動車産業を支える礎になる。
そういえばこの日、内見をしに来た親子がいた。小学生の男の子は我々が撮影している車たちを見て、キラキラと目を輝かせていた。
撮影した第1期工事分と、今冬完成予定の第2期分はすでに契約済み。残るのは来夏完成予定の5部屋。自分のため、家族のため、日本の将来のためにも、検討してみてはどうだろう。
■所在地:神奈川県足柄下郡箱根町
■主要用途:賃貸型別荘
■構造:木造
■敷地面積:約700坪
■一戸あたりの面積:約90㎡(第一期分)
■企画・管理・運営:HC VILLAGE
■TEL:03-6380-2012
※カーセンサーEDGE 2021年10月号(2021年8月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています