親の「子育て」を育てるクルマ。注目すべきは車内空間?
2017/03/31

「クルマは子育ての強い味方」。3人の子を持つH夫妻(40代)の言葉だ。主にクルマを使うのは奥さんで、日々の買い物や習い事の送り迎えなど毎日フル活用。子育ての大事な話や相談の場にもなっている。車内で過ごす時間は、家族間のコミュニケーションを円滑にする大切なものだという。
この物語は、取材を通して聞いた実話をベースにしたもの。クルマにまつわる、人間ドラマだ。
家族の要求に応えられるクルマはやっぱりミニバン
正直、ご近所の駐車場に止まっているクルマが気にならないと言えば嘘になる。昨日までと違うクルマに替わっていたら、衝撃も受ける。「鈴木さん、クルマ買い替えたんだ!」「え! 佐藤さんも?」。子どもの入学や進学でなにかと出費がかさむ、このタイミングでなぜ? 不思議だった。実際に乗り替えてみるまでは……。
このタイミングのクルマ替えには理由があった

当時、できたばかりのベッドタウン。ご近所は、小さな子どもがいる同世代の家庭ばかりだ。だから子どもたちの進学のタイミングで、ご近所ではクルマの買い替えがちょっとしたトレンドになった。はじめは自分には関係ないと思った。乗っていたコンパクトカーに不満はなかったから。しかし話を聞き、乗せてもらう機会が増えて考えが変わる。いつしか詳しいパパ友に相談するように……。聞けば聞くほど納得。我が家の結論も次のクルマは、そう、ミニバンだった。
移動式リビングルームでストレスとさようなら

クルマは走ればいいと思っていた。目的地までの足。しかし子どもが成長すると、空間こそが大切だとわかった。ミニバンは移動の手段でなく「第二の我が家」。そう痛感したのは、帰省ラッシュの渋滞。今までは後席から「いつ着くの?」「あとどれくらい?」と不満の声が上がっていた。つい「静かに!」なんて言ってしまったり……。ところが今や自宅にいるようにくつろいでいる。あのブーイングがなくなって、僕自身もストレスから解放された。
荷物もガッツリ積める懐の深さに脱帽した

ベッドタウンに並ぶ戸建。一見同じに見えても間取りはいろいろ。子ども部屋をどうするかなど家族計画にも直結するから、悩んだ。それはクルマ選びにも通じるが、ミニバンの魅力はそんな間取りが自由自在なところ。子どもが成長しても、増えても対応できる柔軟性がある。必要に応じて居間にも、子ども部屋にもなる。サードシートを格納すれば広いラゲージルームも生まれる。郊外のインテリアショップで購入し持ち帰った学習机もさっそく活躍している。
妻がすすんで運転するようになった

ミニバンにしてから、我が家のライフスタイルは大きく変わった。娘はピアノを習いだし、息子はサッカースクールに通うようになった。2人が学校から帰ってきたら妻はクルマで送り迎え。ピアノ教室で娘をおろして、そのままサッカーグラウンドへ。時間がきたら娘を迎えに行き、息子をピックアップ……。もうフル回転だ。さぞかし大変だろうと妻に聞いたら、意外な一言。「運転が楽だから苦にならないのよ」。四角いボディは車両感覚がつかみやすいのだとか。
ご近所付き合いが円滑になるミニバンマジック

ミニバンにして大正解。そう実感したのは、ご近所の子どもたちも乗せる機会が増えたから。塾に通う子どもたちを送り迎えする際、近所の子どもたちも連れて行ってあげる。「みんな乗ってー!」。こうなるのは自然な流れ。ご近所さんのミニバンで送り迎えしてもらうこともある。自分が都合のつかないときはあらかじめお願いしておくこともあるし、その逆もある。持ちつ持たれつ。そういうご近所付き合いが成立するようになったのはミニバンのおかげかもしれない。

家族との思い出もたっぷり詰める
小学校への入学を機にクルマ選びを見直した。ご近所さんの話を聞くと、ミニバンの良さがわかった。中でも僕が検討したのは3列シートが床下に収納できるミニバン! 3列目をしまえば荷室が広い普通のクルマに早変わり。これなら、いろんなシーンに対応できる。その機能を備えたホンダのオデッセイとステップワゴン、トヨタのエスティマハイブリッドを検討。悩みに悩んだけど、デザインが気に入ったオデッセイを選んだ。
CREDIT
LOCATION:アディダスフットサルパークあざみ野
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