女子が車に名前を付ける心理を知りた~い
カテゴリー: カーライフ
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2015/12/22
車を客観視しているのは女子で主観的に見ているのが男子
「わたしのミーちゃん、なんか調子が悪いんだよね」。ペットの話かと思いきや、どうやら愛車のダイハツ『ミラ』のことらしい。そういえば、オーナー取材をしていると、ぬいぐるみよろしく、自分の車にも名前を付けている女子に結構会うことがあるぞ。これってどんな心理? 教えて、心理カウンセラーの五百田先生。
「ものに名前を付けている女子は、愛着が強いんですね。ある意味で、擬人化している部分がある。給油をごはんと言ったり、中には話しかけたりする人もいます。ペットに近い接し方と言っていいでしょう」
しかしこれ、愛着はあるけれど、ある意味では車を客観視している証拠でもあるのだとか。一方で男性は、わざわざ名前を付けない、または付けていることを話さないけれど、女性以上に愛着を持っており、自分と同一視している節が強いという。
男は車に自己投影をしている
「男性は車に自分を投影しがち。だから、わざわざ名前を付けない人が多い。自分の分身だから、名前を付ける必要がないんです。自分の車を他人に自慢するのも女性より男性の方が多い印象です」
ちなみに、馬力やスピードにこだわったり、カスタムで威圧感を高めたりするのも、自分をパワーアップする感覚に近いという。心理学的には「延長自我」と呼ばれており、自分の所有物は自分の分身のような気持ちを抱くのだとか。
車に名前を付けたら大事に扱うようになる!?
「車に限らずものに名前を付けたら、そのものを大事に扱います。大事だから名前を付ける、名前を付けたから大事に扱う。いずれにしろ、名前を付けることにデメリットはありません」
確かに、名前を付けて車を擬人化したり相棒と思ったりすれば、汚れたままだとガマンできないし、調子が悪ければすぐに整備に入れたくなるだろう。実際、北米トヨタでは、自分の車に自分だけの名前を付けて、そのネームプレートを作成して車に貼り付けるというキャンペーンを実施したところ、大きな話題を呼んだ。
車を購入したら、まず名前を付けることから始めたら、より充実したカーライフが送れるかもしれないぞ。
【取材協力】
五百田達成(いおた たつなり)
作家・心理カウンセラー。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」を主なテーマに、「情報の翻訳家」として執筆・講演。「スッキリ!!」(日本テレビ系)レギュラーコメンテーターをはじめテレビ出演多数。最新刊は「アラン先生と不幸な8人」(ワニブックス)。