日産自動車と横浜市は10月11日から1年間の実証実験として、日産の超小型EV「日産ニューモビリティコンセプト」を活用した大規模ワンウェイカーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」を実施する。

「チョイモビ ヨコハマ」は、日産自動車と横浜市が協働で進める「ヨコハマモビリティ“プロジェクトZERO”」の一環として行われるもので、横浜市の中心エリアに設置される約45ヵ所のカーステーションで超小型EVを自由に借用し、返却場所も選べるワンウェイ型の新しいカーシェアリング。

日産はこれを「ちょこっと借りて、さくっと好きな場所で返せる」と表現している。ただし走行範囲は横浜市内に限定され、高速道路や自動車専用道路は走行できない。

「日産ニューモビリティコンセプト」は乗車定員2名の超小型EVで、全長2340mmの全幅1230mmというミニマムサイズ。最高速度は約80kmで、航続可能距離は約100kmとされている。

チョイモビを利用するには、まずは専用サイトから会員申請を行い、クレジットカート情報などの必要事項を登録する。利用条件は、日本の自動車運転免許証を取得していることと、Eメールを受信できるスマホを所有していること、日本国内発行のクレジットカードで決済できることの3点。利用料金は「1分ごとに20円」と明確で、入会金と年会費は無料。

利用する場合はスマホで会員サイトにログインし、空いているチョイモビと降車ステーションを選んで「チェックイン」する。ちなみにチェックインは利用の30分前から可能で、サイト内のボタンを押せば自動的に最寄りの乗車ステーションが表示される。

休日の横浜市中心部は、とにかく駐車場が大混雑の長蛇の列となっていて閉口する場合が多い。しかし「チョイモビ」の乗降車ステーションを上手に活用すればそんなストレスから解放され、そして環境にもやさしいということで、いいことづくめになる可能性は高い。

横浜に行く用事や興味のある方はとりあえず会員登録を行い、10月11日以降、ぜひ一度試してみては?

「チョイモビ ヨコハマ」の公式サイト。利用方法をわかりやすく説明している動画もあり、貸し出しから返却までの流れがわかるようになっている

「チョイモビ ヨコハマ」の公式サイト。利用方法をわかりやすく説明している動画もあり、貸し出しから返却までの流れがわかるようになっている

こちらが超小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」。最高時速80kmで、航続距離は約100kmとなる

こちらが超小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」。最高時速80kmで、航続距離は約100kmとなる

2名乗車の場合は左右ではなく前後に座る形となる。子供の同乗も可能だが、チャイルドシートが不要となる満6歳以上に限定される

2名乗車の場合は左右ではなく前後に座る形となる。子供の同乗も可能だが、チャイルドシートが不要となる満6歳以上に限定される