自分、不器用ですから。プラモデルなんて40年ぶりですから…
カテゴリー: ガジェット・パーツ
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2014/07/18
接着材ははみ出しにくく、塗装もしやすく、デカールもよれない!
小学生の頃、家庭科の授業で、指がぷるぷると震えて針に糸を通すことが出来なかった私だったが、オジさんになって老眼も加わっている……。要するに不器用に拍車がかかっているわけだ。
編集部A(以下、A) ぴえいるさん、そんなんじゃきっとプラモデルとか作れないですよねwww
ぶ、不器用な私でも、年下に目の前でクスクス笑われると、それも「(笑)」が当たり前の昭和な私に「www」なんて笑い声を浴びせられると、私の中にいる小っちゃな私が「中高年の星になれ!」と応援してくるのである。
それに、プラモデルの精度がかなり上がっていて、接着剤をはじめ工具類も大幅に進歩している、それもあって今は「中高年にプラモデルがちょっとしたブーム」なんですよと取材で聞いたばかりだったこともあり、挑戦してみることにしたのである。
というわけで、今回はトレッサ横浜のタミヤプラモデルファクトリーにあるプラモデル制作室「アトリエ」で、プラモデル作りのプロ、長谷川マスターに教わりながら、不器用な私が40年ぶりのプラモデル作りに挑戦してみた。そこで、初心者も安心して挑戦できるキットとして長谷川マスターがオススメしてくれたのが「ポルシェ934ターボ RSRヴァイラント」なのだ。
ぴえいる(以下、ぴ) では、早速ボディの塗装を缶スプレーで……
マスター いえ、まずは下地処理です。こうやってサーフェイサーを吹きつけると塗料の食いつきが良くなります
ぴ 何だか、本物の車と同じような工程ですね
マスター その際、この専用台を使うといいですよ。これは約10年前(2003年)から発売されているものです。こうやってボディを載せるとサーフェイサーや塗装の缶スプレーを使いやすいですよ。プラモデルは塗装が一番大事。これがダメになると、やる気がなくなっちゃいますから(笑)
その後、塗装を乾かすのだが、時間の都合上、専用の乾燥機を使った。その間に、中のパーツを組み立てる。まずはロールゲージを組み立てて接着するのだが……
接着材のブラシの先端を、接着部分にそっと当てるだけで、接着材がスーッと流れ込んでいく。小学生の頃の私なら、先に凹に接着剤を流し込んでから、凸をはめて、結果接着剤がはみ出る、なんてことになったものだが……。便利になったものだ。
ぴ おー! こ、この接着剤は!
マスター ちょっと垂らすと、毛細管現象でスッと接続部の隙間に染み渡るんです
ぴ 私の子供の頃はありませんでしたよ、こんな便利なシロモノ
マスター あと、もししくじったとしても、一部分のパーツだけ買い直すことができますから。逆に途中でやめたら、次もまた同じ失敗をします。とにかく最後まで完成させることが大切。そして失敗を、次のプラモデル作りに生かすようにするといいです
さて、その後乾いたボディにデカールを貼ったり、窓枠部分にマスキングをして筆で塗装したりしたのだが、ボディが乾ききらないとデカールは貼れない等々、本気でプラモデルを作り込もうと思うと膨大な時間がかかるのだ。
記事の都合上、無理をいって2日間/計10時間という突貫での制作となってしまった私の奮闘ぶりは残念ながら割愛させていただく。
A で、これがぴえいるさんの作品というわけですね。キレイじゃないですか
ぴ そうだろう?
A いや~、さすがですね! 長谷川マスターは!
ぴ え? な、何を根拠に……
A いちおう編集部員ですからね、細かい点を伺おうと長谷川さんに電話したんですよね~
ぴ すみません刑事さん、私がやりました……じゃなくって長谷川さんにやっていただきました
A ロールゲージの部分でしたっけぇ? ぴえいるさんがやったのわぁ
ぴ あと、アクセルとブレーキとクラッチペダルを、少々……
A 全然やってないし、見えない部分ばっかりじゃないですか!
そんなわけで、制作費で落とすはずのプラモデル代は自腹となりましたとさ。
ちょっとしか作ってませんが、これだけ出来がイイと、完成した瞬間になんとも言えない感動があります! ハマっちゃうオジさんたちの気持ちがなんとなくわかった気がしますね。