ホンダが災害発生時に通行実績情報の提供を開始
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2013/09/10
ホンダは、インターナビ・リンク会員向けに、災害発生時の通行実績情報や、車に異常が発生した際の警告表示を、車載ナビゲーションやスマートフォンアプリで確認できる機能を順次追加すると発表した。
「インターナビ・リンク」とは、全国のインターナビ装着車が中心となるインターナビ・プレミアムクラブの情報ネットワークを活用し、パソコンや携帯電話、スマートフォンを使って、ドライブに役立つ交通情報などを受けとることができるサービスだ。
震度6弱以上の地震や集中豪雨などの災害が発生すると、対象地域の通行実績情報を車載ナビゲーションやiPhoneアプリ「インターナビ ポケット」の地図に反映。これにより、道路寸断がある場合でも通行できる道路をひと目で確認することができる。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。このときホンダは震災翌朝から被災地域に住む人や支援に向かう人たちのために、インターナビを装着した車の走行実績データを活用した通行実績情報を公開。これにより現場が混乱し情報収集が困難を極める中、震災により寸断されている可能性のある道(インターナビ装着車が通った形跡がない)がひと目でわかるようになった。この情報は3月14日にはGoogle、4月21日からはYahoo! JAPANでも公開された。
今回のホンダの取り組みにより、今後は車載ナビゲーションやアプリでも情報を得ることができるようになる。また震災時のデータ分析結果から、国土交通省も災害時の道路状況を短時間で把握するために、カーナビから得られた車の通行情報を活用する方針を決定。自動車メーカーやタクシー会社などに協力を依頼し、14年度にも全国の道路を対象に本格運用を始めるという。
地震、台風、そして最近では集中豪雨や竜巻など、いつ自然災害に直面するかわからない。災害時、道路は救援や復旧の重要なインフラになる。いざというときに使える道路がひと目でわかる取り組みは、被災時はもちろん、救助を待つ人、救助に向かう人にとっても頼もしい味方になるはずだ。
- インターナビ・リンク(ホンダ)
- インターナビの安全・安心に関する機能を強化(ホンダ)