業界最先端の高精度と高画質を実現した ケンウッドMDV-737DT[前編]

「彩速ナビ」と銘打ったケンウッドの最新カーナビ「MDV-737DT」が、レスポンスの速さをはじめとした、高いレベルでのトータルパフォーマンスで厚い支持を獲得しています。その中でも編集部が特に注目したのは「正確な自車位置精度」と「鮮やかな画質」。その実現の裏側を企画のキーマンに尋ねました。

「高速道路なのに一般道を走っていることになっている…(汗)」を解消!

シュアラスター 業務部 商品開発&カスタマーサービス 平野勝一氏
■ スマートフォンもアプリでナビになる時代、本物のカーナビを買う理由は何でしょうか?
大きな理由のひとつは精度だと思います。スマートフォンに比べるとカーナビは精度が高いですから。とはいえ、カーナビであれば、どれも精度は同じというわけではないのです。MDV-737DTはカーナビの中でも最高峰の精度を実現しています。

■ 他のカーナビとMDV-737DTの精度はどう違うのでしょうか?
まず『高測3Dジャイロ』という機能を実現させました。これは車の傾きを通して道の勾配を把握する「3Dジャイロセンサー」とインクリメントP社の最新版『全国主要道路高低差データ』を掛け合わせて実現させる自車位置測位技術となります。インクリメントP社のこのデータを自車位置測位用として使用するのは業界で始めてとなりますが、このデータには全国の主要道路の高低差がデータとして格納されており、「3Dジャイロセンサー」で測った車の傾きと照らし合わせて自車位置を正確に表示できるようにしたのです。これは現在、当社彩速ナビシリーズだけの技術となります。

■ そういった高精度は体感できるものでしょうか?
はい。「高速道路なのに一般道を走っていることになっている…」という経験があるのではないでしょうか。車がジャンクションを上がったり下がったりしたのか、もしくは側道を進んだのかは、実のところスマートフォンのアプリはもちろん一般的なカーナビでさえ間違いやすいポイントです。そういった間違いが大幅に解消するのです。ちなみに、その数は全国の高速道路、国道、県道などで約140万か所にもなります。

■ 高速道路やジャンクションは年々増えていますからメリットが大きいですね!
今回の彩速ナビの地図には高速道路などの開通予定情報もあらかじめ別途格納しています。開通後、ケンウッドのサイトから無償プログラムをダウンロードしてSDカードでアップデートすると、すぐ地図に反映されますよ。最近では、新東名や東京ゲートブリッジなどが更新されました。高い自車位置精度と新鮮な地図はドライバーにとって、とても快適な組み合わせです。

■ 次回後編は“飛び切り鮮やかな画質の理由”に迫ります。


アルパインマーケティング 伊藤宗孝氏
JVCケンウッド
カーエレクトロニクス事業グループ
市販事業部 商品戦略統括部
第一商品企画部 商品企画グループ
吉川悟史氏