自動車運転への復帰リハビリをサポート!

簡易型四輪ドライビングシミュレーター Hondaセーフティナビ|日刊カーセンサー
簡易型四輪ドライビングシミュレーター Hondaセーフティナビ|日刊カーセンサー

ホンダが、3月15日より「簡易型四輪ドライビングシミュレーター(模擬運転装置)Hondaセーフティナビ」を発売しました。 「簡易型四輪ドライビングシミュレーター Hondaセーフティナビ」は、四輪自動車での運転復帰を目指しているリハビリ患者の訓練をサポートするための、PC用ドライビングシミュレーターソフトです。

シミュレーターの画面上では、ライトの点滅とその色の違いにより操作指示が出され、その指示に対する反応の速さや正確さで、患者の集中力や判断力を含めた運転能力が試されます。内容においても、患者がモチベーションを保てるようなバリエーションに富んだ構成となっているようです。

シュミレーターでの運転操作内容は、年代別・5段階で評価されます。この評価により、患者は自分の運転レベルを確認。また、自分自身の操作をリプレイして見ることができるため、不得意とする部分を客観的に確認することが可能となっています。

ホンダは、このシミュレーターソフトの販売に合わせ、4月より、実車走行による運転能力をサポートするための「実車安全運転サポートプログラム」をホンダ交通教育センターへ導入します。 「実車安全運転サポートプログラム」は、シミュレーターソフトにより一定の評価を得た後に受講が可能となり、ホンダの交通教育センター内のコースで、実車走行による“走る”“曲がる”“止まる”といった基本操作の訓練が行われます。

また、訓練車両にCCDカメラを取り付けることで、患者が自分の実際の運転操作を映像で振り返り、改善すべきポイントを再確認することができます。 走行の記録映像は、患者の運転カルテとして保存され、回を追うごとに前回との比較ができるようになっています。また、講習完了後の、家族や医師など、第三者への理解を得るための重要なデータとして管理されるようです。

「簡易型四輪ドライビングシミュレーター Hondaセーフティナビ」と、「実車安全運転サポートプログラム」。自動車運転復帰のためのものですが、多くの患者にとって社会復帰の第一歩を兼ねた、大きな支えとなってくれそうです。


簡易型四輪ドライビングシミュレーター Hondaセーフティナビ
http://www.honda.co.jp/news/2012/c120315a.html

Text/カーセンサー編集部