【試乗】 新型 メルセデスAMG C43 4マチック|走り出しからパワーみなぎる! AMGらしい“FRフィーリング”のハイパフォーマンスセダン
カテゴリー: AMGの試乗レポート
2023/02/04
マイスターが組み上げる電動ターボ付き直4エンジン
国内では2021年6月に発表された現行型Cクラス。1.5LガソリンのC180とC200、2LディーゼルのC220 dというラインナップになっており、これまでハイパフォーマンスモデルの設定はなかった。
しかし、2022年10月、ようやく待望となるAMGモデルのC43が発表された。先代では3L V6ツインターボだったエンジンが、2L直4ターボへとダウンサイジングされたのが大きなポイントだ。とはいっても出力は向上しており、最高出力408ps、最大トルク 500N・m を発生する。
この直列4気筒エンジン「M139」は、AMGの伝統である「One man, One engine」の哲学にのっとり熟練のマイスターが手作業で組み上げるもの。同タイミングで発表されたSL43も同じユニットを搭載しているが、そちらの出力は381ps/480N・mとなっており、C43の方がよりハイチューン仕様となっている。かつては1Lあたり100psで高出力エンジンといわれたものだが、いまや200psオーバーなのだから恐れ入る。
それを実現しているのが、F1由来の技術というエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャー。「M139」には電気モーターと48V電気システムが組み合わされており、排気によってタービンが駆動するまでの領域で、モーターが電子制御でターボチャージャーの軸を直接駆動する。それによりアクセルオフやブレーキを踏んだ際にも、常にブースト圧をキープすることが可能で、アイドリングスピードから全回転域にわたって、エンジンが途切れることなくレスポンスする。
このシステムはマイルドハイブリッドとしても機能し、出力を16ps高めるブースト効果の他、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリングモードや回生ブレーキにより燃費効率を高めることにも寄与する。
エクステリアでは、いまやAMGのアイコンになった垂直のルーバーがずらりと並ぶパナメリカーナグリル、専用デザインのフロントスポイラー、フェンダー上の「TURBO ELECTRIFIED」のバッジ、4本出しのテールパイプ、いかにも剛性が高そうな19インチホイールなどが特別なモデルであることを主張している。
サイドサポートが大きく張り出したスポーツシートに腰掛け、ステアリングの左手にあるエンジンスタートボタンを押すと、勇ましい音をたててエンジンが目覚める。この雰囲気、何かに似ているなと、A45のことを思い出した。それもそのはず、M139はA45から採用がはじまったユニットだ。ただし、C43に新たに備わったエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーの恩恵もあって、右足にそっと力を入れて、タイヤがひと転がりする瞬間からパワーがみなぎってくる。
トランスミッションは、これまで63モデルにのみ採用されていた9速のAMGスピードシフトMCTが組み合わされている。これは、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載するもので、よりダイレクトで素早いシフトチェンジが可能となっている。ステアリングに備わるダイヤルを回せば、「Comfort」「Sport」「Sport+」「Slippery」「Individual」と5つの走行モードが切り替え可能で、「Sport」や「Sport+」を選べば、エンジンレスポンスはさらに鋭く、電子制御式の可変ダンパーは引き締まり、シフトダウン時の自動ブリッピング機能が働く。
駆動方式は、フルタイム四輪駆動のAMG 4マチックで、前後トルク配分は31:69とAMG独自の後輪重視型となっている。AMGモデルらしく操舵感はしっかりと手応えがあり、ハンドリングはとてもニュートラル。言われなければ四輪駆動とは思えない、まるでFRのようなドライブフィールだ。またリア・アクスルステアリングを備えており、約100km/h以下ではリアホイールを最大約2.5度フロントホイールと逆位相することで回転半径を小さく取り回しやすく、高速域では最大約0.7度同位相することで走行安定性を高めている。
近年、自動車の電動化が進む一方で、騒音規制はより厳しくなっている。C43のようなハイパフォーマンスカーも例外ではなく、マフラー内に可変エグゾーストフラップを備え、走行モードに応じて音を切り替える仕組みになっている。実はそれだけでなく、走行状況に応じたサウンドを車内のスピーカーから再生することで、車外の音は抑えながらドライバーにはいい音が届く工夫もされている。
ELECTRIFIEDの技術をめいっぱい活用しながら、アナログならではの魅力をCクラスのボディにギュッと凝縮している。C43は、いまの時代だからこそ生まれたAMGモデルと言えるだろう。
▼検索条件
メルセデスAMG C43 4マチック× 全国メルセデスAMG C43 4マチック(先代)の中古車市場は?
2015年に「AMGスポーツモデル」の第1弾として発売されたC450 AMG 4マチックが、2016年にメルセデスAMG C43 4マチックに名称と仕様を変更して登場。その際、9速ATの採用や4WDの設定変更などが行われている。3L V6ターボの最高出力は367ps、2018年のマイナーチェンジで390psに向上した。
2023年1月現在、中古車市場には70台前後が流通しており、2018年のマイナーチェンジ以降の物件が半分近くを占めている。車両本体価格は前期型が400万円台、後期型では500万~700万円が中心となる。
▼検索条件
メルセデスAMG C43 4マチック(先代)× 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●C43 4マチック (BSG搭載モデル) 4WD
型式 | 4AA-206087C | 最小回転半径 | 5.7m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.79m×1.83m×1.45m |
ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.87m |
ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.57m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | ◯ | 車両重量 | 1830kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.13m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ポーラーホワイト、オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー |
||
オプション色 |
オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
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掲載コメント |
- |
型式 | 4AA-206087C |
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駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 4 |
ミッション | 9AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | ◯ |
標準色 | ポーラーホワイト、オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー |
オプション色 | オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.7m |
全長×全幅× 全高 |
4.79m×1.83m×1.45m |
ホイール ベース |
2.87m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.57m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1830kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.13m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 139 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 66リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1991cc | 燃費(WLTCモード) |
11.1km/L
└市街地:7.4km/L └郊外:11.3km/L └高速:13.8km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 408ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
500(51)/5000 |
エンジン型式 | 139 |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1991cc |
最高出力 | 408ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
500(51)/5000 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 66リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 11.1km/L
└市街地:7.4km/L └郊外: 11.3km/L └高速: 13.8km/L |
燃費基準達成 | - |