マツダ ビアンテ 【新型車】
2008/08/22
軽快な走りの性能と大胆なデザイン
リビングモードなどの工夫が満載!
PERFORMANCE
マツダになかった背高ミニバン。大胆なデザインや工夫が満載
MPV、プレマシーと走りはいいが、他社のような背高ミニバンがなかったマツダ。そのラインナップを埋めるのがビアンテだ。ベースとなったプレマシー同様にエンジンは2L DISI(直噴)と2.3Lのいずれも4気筒、これにFF車は5AT、4WD車(2Lのみ)は4ATを組み合わせる。このクラスでは最後発ゆえに、デザインは今までになかった大胆なものとなっているのも特徴だ。DRIVING
足回りはミニバンの中でもトップクラスの軽快さ
試乗は売れ筋の20S。ステアリングを切った量だけ、すっと鼻先が入る。ステップワゴンほど低重心ではないが、リアの接地感が高く、コーナリング時の不安が少ないのでセダンから乗り換えても違和感はない。ただし2Lエンジンで多人数乗車時は明らかにパワー不足。これが2.3Lになると振動も少なくなり、気持ちよく走れるのはなんとも皮肉なものだ。SPACE
噂のリビングモード、確かに凄いが意外な盲点も…
3列目を畳み、2列目を後端まで下げることで広大な足元スペースが生まれるリビングモードは確かに凄い。しかし、この2列目、シートの固定位置が一番前か後ろの2カ所しかない。これは後ろに下げた場合、シートベルトは3列目のものを使わなければいけないという問題からだ。シートにビルトインすれば問題ないのだが、これはコストもかかるので非採用だ。OWNERSHIP
家族のためではなく、所有する誇りももてるミニバン
背高ミニバンに乗り替える際、「家族のため」と割り切るユーザーは少なくない。しかしビアンテの場合、いかにも「箱形のミニバンに乗ってます」でないデザインが何より新鮮。最初は賛否両論かもしれないが、あとから「これを買ってよかった」と思えるはず。光をうまく使った斬新なインパネ、細部にわたる品質の高さなど、他メーカーにも刺激を与える出来だ。SPECIFICATIONS
グレード | 20S |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4715×1770×1835 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車両重量(kg) | 1640 |
乗車定員 | 8人 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力 | 111kW(151ps)/6200rpm |
最大トルク | 190N・m(19.4kg-m)/4500rpm |
車両本体価格 | 240.0万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
オーディオは全グレードオプション設定。メーカーオプションのG-BOOK対応HDDナビも魅力的だが、ディーラーオプションのナビにサイド&リアカメラなどを組み合わせられる設定も選択肢として魅力的。
SAFETY(安全性)
プレマシーにはあるのに横滑り防止装置の設定すらないのはどうゆうことか。2&3列目中央のヘッドレスト&3点式シートベルトが付いていないのもダメ。これは6人までしか乗ってはいけません。
ECO(環境性能)
2種類あるエンジンは低排出ガスレベル75%(4つ星)達成。2L直噴エンジンを搭載するFF車は平成22年度燃費基準も+20%と優秀である。ただし4WD車になると+5%に落ちる。また23Sは+10%になる。
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は12.8km/L。プレマシーは15.0km/Lを達成しているが、車重もかなり増えている中でこの数値は立派。レギュラー仕様という点もおサイフにやさしい。ちなみに23Sはハイオク仕様となる。
VALUE(バリュー)
安全装備では少々辛口だったが、それでも20Sにはアルミホイールやキセノンヘッドライトなど装備面でも目を引くものが装着されている。走りのいいミニバンが欲しかった人はまずはご試乗あれ!
総合評価
13
マツダ ビアンテ 【新型車】/試乗レポート
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