ホンダ N-WGN▲昨年発売された新型N-WGNに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライター・松本英雄がその様子をレポートする

いかつい見た目から柔らかな印象にチェンジ

初代N-WGNが登場したのは7年前だが、記憶をたどっても初代の印象は薄い。

なぜならば、当時はホンダの軽自動車も含め、顔がいかついタイプが主流であったため、どれも似たようなテイストで、印象に残らなかったのだ。

しかし、2代目は柔らかいデザインで個性的な印象がある。

角ばったボディに丸目ライトといったデザインも、初代ステップバンをどことなくほうふつとさせる。

外装の色使いは、なじみやすい印象をもたせる。ルーフとボディの色が異なるが、色の境目に引っかかりがなく、このクラスとしてはかなりよくできた塗り分けだ。
 

ホンダ N-WGN
ホンダ N-WGN

前後席ともに広々! 街乗りに必要十分な力をもつ

では早速乗り込んでみよう。

運転席に座ると、全幅が1475mmとは思えないほど広くゆったりと過ごすことができる。

後席に座ってみたが、これまた想像以上に広く十分な大きさである。

Aピラーは従来型より細めで、視認性が抜群に良くなった。

四角いメーターもどことなくノスタルジックな雰囲気を漂わせる。見やすくて気取ってない、外観の柔らかさに合った計器類だ。

ホンダ N-WGN
ホンダ N-WGN
ホンダ N-WGN

試乗車はノンターボモデルでトルクはあまりないが、発進はビックリするほど力強い。これはエンジンの相性とピッタリ合ったトランスミッションのセッティングのおかげだろう。

街中であればこれで文句はないが、それ以上の領域になると加速力は鈍ってしまう。

しかし、フラットな道をトコトコと走らせる分には、これ以上の軽自動車はないように思えるほど素晴らしい出来映えだ。

ホンダ N-WGN

Nシリーズはプラットフォームとボディ剛性が非常に高い。このクラスとしては最高の乗り心地を作り出している。

兄貴分にあたるフィットよりも、街中ではソフトなセッティングだ。このデザインキャラクターに合った乗り心地と言える。

軽自動車だから妥協する時代はもう過去の話だ。軽自動車だから心地よくする。そんな思いを特に感じることができるモデルであった。
 

ホンダ N-WGN
ホンダ N-WGN
文/松本英雄、写真/尾形和美

【試乗車 諸元・スペック表】
●L ホンダ センシング

型式 6BA-JH3 最小回転半径 4.5m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 3.4m×1.48m×1.68m
ドア数 5 ホイールベース 2.52m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.31m/1.31m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 2.06m×1.35m×1.3m
4WS - 車両重量 850kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 4名 車両総重量 -kg
ミッション位置 インパネ 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -
標準色

ルナシルバー・メタリック、クリスタルブラック・パール、ミラノレッド、ガーデングリーン・メタリック、ホライズンシーブルー・パール

オプション色

プラチナホワイト・パール、ピーチブロッサム・パール、プレミアムアガットブラウン・パール、プレミアムアイボリー・パールII、ピーチブロッサム・パール/ホワイト、プレミアムアガットブラウンP/ホワイト、ガーデングリーン・メタリック/ホワイト、ホライズンシーブルー・パール/ホワイト

掲載コメント

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型式 6BA-JH3
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ルナシルバー・メタリック、クリスタルブラック・パール、ミラノレッド、ガーデングリーン・メタリック、ホライズンシーブルー・パール
オプション色 プラチナホワイト・パール、ピーチブロッサム・パール、プレミアムアガットブラウン・パール、プレミアムアイボリー・パールII、ピーチブロッサム・パール/ホワイト、プレミアムアガットブラウンP/ホワイト、ガーデングリーン・メタリック/ホワイト、ホライズンシーブルー・パール/ホワイト
シート列数 2
乗車定員 4名
ミッション
位置
インパネ
マニュアル
モード
-
最小回転半径 4.5m
全長×全幅×
全高
3.4m×1.48m×1.68m
ホイール
ベース
2.52m
前トレッド/
後トレッド
1.31m/1.31m
室内(全長×全幅×全高) 2.06m×1.35m×1.3m
車両重量 850kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント -
エンジン型式 S07B 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
種類 直列3気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 - 燃料タンク容量 27リットル
可変気筒装置 - 燃費(JC08モード) 29km/L
総排気量 658cc 燃費(WLTCモード) 23.2km/L
└市街地:20.1km/L
└郊外:25.1km/L
└高速:23.6km/L
燃費基準達成 R02年度燃費基準
+10%達成車
最高出力 58ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
65(6.6)/4800
エンジン型式 S07B
種類 直列3気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 658cc
最高出力 58ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
65(6.6)/4800
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 27リットル
燃費(JC08モード) 29km/L
燃費(WLTCモード) 23.2km/L
└市街地:20.1km/L
└郊外: 25.1km/L
└高速: 23.6km/L
燃費基準達成 R02年度燃費基準 +10%達成車
松本英雄(まつもとひでお)

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。