ホンダ オデッセイ VG 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2008/01/15
※この記事はカーセンサー関東版2号 2000年1月20日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■余裕のトルクがもたらす快適クルージング性能とライバルを凌ぐ静粛性
↑車重1690kgを感じさせない力強い加速が持ち味のVG(左)基本的には直4モデルと共通。バンパー上部に配したメッキモールがV6の証し(右)
スペック上大きな変更はないが、3L V6エンジンは低中速トルクがアップし、車重1690kgを感じさせない力強い加速を可能にしている。もちろん、環境に対する配慮も十分だ。走りは、といきたいところだが、その前に室内のユーティリティ関係の報告を一つしておきたい。 トピックは、サードシート下に搭載された床下スペアタイヤだ。サードシートの定員は従来通り2人だが、2人が並んで座ったときの快適性は旧型とは比較にならないほど良い。
その半面、床下に搭載したスペアタイヤが邪魔になり、サードシートを畳んだとき旧型のようにきれいにフラットにならず10cmぐらいの出っ張りが残念ながら残ってしまう。なら、床全体を10cm上げてその分全高を10cm高くすればいいと思ったのだが「低い床と低い全高がオデッセイのアイデンティティです」とメーカーの人に言われ、返す言葉を失った。
■エンジン単体のみならず、駆動系すべてに振動、騒音対策を施した
↑静粛性、スムーズさ、トルク特性ともに文句なしの出来映え。実によろしい(左)ナビゲーションシステムはL、VZタイプには標準装備。他はオプションとなる(右)
V6と直4の両方に乗ったが、走りはどちらもいい。V6は余裕のトルクが生み出す力強い走りとクルージング性能、ライバルを寄せつけない素晴らしい静粛性がウリだ。エンジン単体のみならず、駆動系すべてに振動、騒音対策を施した。エンジンで選ぶならパワフルで快適なV6、ハンドリング&乗り心地で選ぶなら直4となるが、僕なら値段が安い分、直4を選ぶ。
両車とも旧型と比べて足はかなり硬くなっている。バネレートが30~50%アップしているという。しかし、乗り心地は悪くない。直進安定性もコーナリング性能もOKだ。ただしステアリングが結構クイックなので、高速走行時の微妙な修正舵はややあてにくい。
主要諸元のグレード | 3.0 VG |
駆動方式 | FF/4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4835×1800×1630 |
ホイールベース(mm) | 2830 |
車両重量(kg) | 1690 |
乗車定員(人) | 6-7 |
エンジン種類 | V6SOHC |
総排気量(cc) | 2997 |
最高出力[ps/rpm] | 210ps/5800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 27.5kg-m/5000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.0/9.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/65 |
車両本体価格 | 267.5~334.5万円 |
コンセプト | 4点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 4点 |
内装の質感 | 4点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 5点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 5点 |
加速性能 | 4点 |
乗り心地 | 3点 |
操縦安定性 | 3点 |
高速安定性 | 4点 |
しっかり感 | 4点 |
ブレーキ性能 | 4点 |
環境対策 | 5点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 77/100 |
ホンダ オデッセイ VG 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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