【試乗】新型キャデラック XT4│アメ車ならではの上質さを継承した、ブランド初のコンパクトSUV
カテゴリー: キャデラックの試乗レポート
2021/09/07
他社とは一線を画す高級感をコンパクトモデルにも継承
キャデラックは、アメリカを代表するラグジュアリーカーブランド。コンサバティブなサルーンのイメージが強かったが、2000年代に入るとフルサイズSUVのエスカレードが登場。ブルガリとのコラボ仕様なども登場し、ミュージシャンやスポーツ選手など、セレブリティ御用達モデルとなり、キャデラックはSUVイメージを強めた。
そして、近年はエスカレードをフラッグシップモデルとして、新たなSUVシリーズ、「XT」をラインナップすることになった。ラージサイズのXT6、ミドルサイズのXT5に続き、今年1月に国内導入が開始されたのが、同ブランド初のコンパクトSUV、XT4だ。
若手デザイナーが手がけたというエクステリアデザインは、エッジの効いたボディラインを用いた近未来的なもの。ボディサイズは、全長4605mm×全幅1875mm×全高1625mmと、コンパクトとはいってもそこはアメリカサイズで、日本の道にはちょうどいいくらいだ。ホイールベースは2775mmを確保しているだけあって、後席は身長180cmの大人が座っても余裕のスペースがある。
インテリアは、インパネ中央に8インチのタッチパネル式ディスプレイを配置。スマートフォンのように直感的な操作が可能で、またステアリング上のスイッチやロータリーコントローラーでも同様の操作ができる。ナビゲーションは常に最新の地図情報が得られるクラウドストリーミングナビゲーションを搭載。
13個のスピーカーで構成されるBOSEサラウンドサウンドシステムは、ヘッドフォンなどにも採用されているノイズキャンセリング機能を備えており、車内でよりクリアな音を楽しむことができる。
ラグジュアリーブランドらしくこだわりは細部にも及んでおり、ウッドパネルには本物の杢目材を、メタルインサートは本物の金属を、直接触れるトリムには高品質なレザーを使用し、シートやドアトリムのステッチは人の手によって縫い上げられている。
パワートレインは、230psを発揮する2L直列4気筒ターボエンジンを採用。このエンジンは、高速道路でのクルージング時など低負荷時には4気筒のうち2気筒だけを使って走行し、燃料消費を抑制する気筒休止システムを搭載している。
これに、最新の9速オートマチックを組み合わせることで、効率の高いシームレスで滑らかな変速を実現している。かつてのアメリカ車というと大排気量で燃費が良くないというイメージもあったが、今は昔のこと。欧州プレミアムブランドにも勝るとも劣らない環境性能を備えている。
駆動方式は、4WDのみの設定。このシステムは、通常時はフロントに100%トルク配分することで燃費をかせぎ、「ツーリング」「スポーツ」「オフロード」といったドライブモードや走行状況に応じて、リアに50%の駆動力を配分するオンデマンド式だ。また、前後アクスル間の駆動力を適切に配分するだけでなく、リアアクスルの左右の駆動力を最適に制御するトルクベクタリング機能を備えており、シャープでスポーティなハンドリング性能を実現している。
そして、もちろん現代のモデルには欠かせないADAS(先進運転支援システム)も充実している。日本仕様のグレードは「プレミアム」「スポーツ」「プラチナム」の3種類を用意。車両価格はそれぞれ570万円、640万円、670万円と、競合車と比較してもリーズナブルな設定だ。
プレミアムは18インチタイヤを、他2グレードでは20インチを標準装備。なお、プレミアムにはACC(アダプティブクルーズコントロール)が装備されない。スポーツには電子制御サスペンションが、プラチナムには大型のパノラミック電動サンルーフが標準装備されるため、後者の2グレードがオススメということになる。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonのこと)の国の車だけあって、インフォテインメントやオーディオをはじめ、ADASなどデジタル関連装備の先進性は相当なものだ。惜しむらくは、XT4には右ハンドル仕様の用意がない。ただ、ETCが普及したいま、左ハンドルで困るシーンはあまりないし(見切りが悪い右折の際には細心の注意が必要だが)、アクセルやブレーキなどのペダル配置の面では左ハンドルの方が有利で、自然なドライビングポジションが取りやすいといったメリットもある。
日本の輸入車市場はジャーマンプレミアムの寡占状態だけれど、いま最新のアメリカンラグジュアリーという選択は、なかなかに洒落たものだと思う。
▼検索条件
キャデラック XT4 × 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●プレミアム 4WD
型式 | 7BA-E2UL | 最小回転半径 | -m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.61m×1.88m×1.63m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.78m |
ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.6m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1760kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ラジアントシルバーメタリック |
||
オプション色 |
ステラーブラックメタリック、クリスタルホワイトトゥリコート、オータムメタリック、シャドーメタリック |
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掲載コメント |
- |
型式 | 7BA-E2UL |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 5 |
ミッション | 9AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ラジアントシルバーメタリック |
オプション色 | ステラーブラックメタリック、クリスタルホワイトトゥリコート、オータムメタリック、シャドーメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | -m |
全長×全幅× 全高 |
4.61m×1.88m×1.63m |
ホイール ベース |
2.78m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.6m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1760kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | LSY | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 61リットル |
可変気筒装置 | ◯ | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1997cc | 燃費(WLTCモード) | - |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 230ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
350(35.6)/4000 |
エンジン型式 | LSY |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | ◯ |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 230ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
350(35.6)/4000 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 61リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | -km/L |
燃費基準達成 | - |