ベントレーコンチネンタルGT/GTC V8【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
タグ: クーペ
2012/04/11
環境性能と情感に訴える部分を巧みに両立
ダークメッシュグリルやエアインテークを3分割したデザインのロアバンパーなどが12気筒モデルとの違い。"ウイングドB" も赤で差別化
パワートレインは改良キャリーオーバーで、スタイルもほぼ不変。なるほど一流ブランドのフルモデルチェンジは慎重だ、と感心していたら、"本命" の新パワートレイン搭載、とあいなった。アウディとの共同開発。気筒休止システム付き直噴4L V8ツインターボエンジン+8速オートマチックである。パワースペック的には旧型用W12ツインターボに遜色なく、それでいてCO2排出量はほぼ3分の2に抑えこめた。ダウンサイジング成功。これで"走り" がベントレーらしいなら、もうW12の出番はない、と思ったり…。
しばらくは、W12を併売する。12気筒という記号性を好むユーザーも多く、それはそれで"お金"を取りやすい。というわけで、W12モデルはラグジュアリーサイドを受け持ち、V8モデルでは新たに“ヤング” なスポーツ志向層を獲得したい、というのがベントレーの皮算用。お値段も少し安め。
走りはいたって快活、W12より予想通り軽快
ウッドパネルはダークフィドルバックユーカリプタス(Dark FiddlebackEucalyptus)を採用。センターコンソールもショートタイプとされた
結論からいうと、ボクはもうW12は要らない。確かに12気筒のほうがきめ細かな味わいがあるけれど、V型ほどには官能的に回ってくれない12発にそこまでの思い入れはないし、だったらベントレーは8気筒がお似合いとかなんとか言い張って、12発への欲求は他のブランドで満たすだろう。買えるほどに金持ちであったなら、当然(笑)。まあ、ベントレーもそこが気になっているんだろうなあ。ロールスロイス ゴーストの存在、とか。走りのほうはといえば、いたって快活、W12より予想通り軽快だった。特に、前アシのさばきに意のまま感が増した。存分にスポーティである。
パワーフィールも申し分ない。ゆるやかに踏み込むと多少、ぽろぽろと雑味が出るが、それもヘルシーさの証拠。それよりも8速クロスレシオATによる小気味のいい加速が嬉しい。ちなみに、気筒休止を感知することはほとんどできなかった。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | GT V8 | |
全長×全幅×全高(mm) | 4806×1943×1404 | |
車両重量(kg) | 2295 | |
エンジン種類 | V8DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 4000 | |
最高出力[ps/rpm] | 507/6000 | |
最大トルク[ Nm/rpm] | 660/1700 | |
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