ランボルギー二 アヴェンタドールLP700-4ロードスター|海外試乗

間違っても、これに乗って喜ぶのは身も心も成熟したオトナではない。心はコドモのままカラダだけ成長したオトナだ

スーパーカー的カイラクの見本市

オープンスーパーカーには子どもじみた気合がいる

ただでさえ目立つランボの最新フラッグシップが、オープンのまま、あたりに爆音を響かせて、あなたに近寄ってきたとしたら…。ひるむでしょうね。ボクでも、ひるむ。で、おそ~るおそる、できれば視線を合わさずに、のぞき込む。

いったい、どんなカオして転がしてやがるんだ?

逆に言うと、アヴェンタドールロードスターを運転してやろうと思ったならば、そんな勝手で好奇な視線に耐える、どころか楽しむ度胸と余裕がなきゃいけない。あなたが有名スターでなかったにせよ、それくらいの気分で乗っかってなきゃダメだ、似合わない。オープンのスーパーカーには子どもじみた気合がいる。

V12サウンドがCFRPキャビンに響き渡る

ダイナミックパフォーマンスはクーペに遜色ない。むしろ、アシがほのかに柔らかい分、ステアリングやアクセレーションのキッカケもつかみやすい。安心して踏める。これはクーペにはない美点。そもそもうまい人には関係ない話だが。

もうひとつ。クローズドのままリアウインドウを下げて(電動)、ドライブモードを「スポーツ」にして走れば、これまたサイコー。周囲を驚かせるだけだった大排気量V12サウンドがCFRPキャビンに響き渡る。シフトアップ時のエンジン回転の切れ目や、シフトダウン時のブリッピングなど、「スーパーカーを買って良かった」と思う瞬間のオンパレード。とてつもない快楽だ。

トップパネルはイマドキ自分で外すタイプ。CFRP製で軽い。スタイリングを守り重量増を抑えるための、積極的な「手動」式採用であった。

カーボン繊維強化樹脂のモノコックボディを採用。前後サブフレームにはアルミを用い大幅に軽量化

カーボン繊維強化樹脂のモノコックボディを採用。前後サブフレームにはアルミを用い大幅に軽量化

開閉可能なリアウインドウを備え、室内へのエアフローやエンジンサウンドを調節できる

開閉可能なリアウインドウを備え、室内へのエアフローやエンジンサウンドを調節できる

ルーフは2分割の手動取り外し式でフロントラゲージに収納。カーボンを用い片側6kg未満に抑えられた

ルーフは2分割の手動取り外し式でフロントラゲージに収納。カーボンを用い片側6kg未満に抑えられた

SPECIFICATIONS

グレード AVENTADOR LP 700-4 ROADSTER
駆動方式 4WD
トランスミッション 7SCT
全長×全幅×全高(mm) 4780×2030×1136
ホイールベース(mm) 2700
車両重量(kg) 1625
乗車定員(人) 2
エンジン種類 V12DOHC
総排気量(cc) 6498
最高出力[ps/rpm] 700/8250
最大トルク[N・m/rpm] 690/5500
Tester/西川淳 Photo/アウトモビリ・ランボルギーニ