アルファ ロメオ アルファ スパイダー【プレイバック試乗】
カテゴリー: アルファロメオの試乗レポート
タグ:
2010/02/22
コンセプト
F1譲りのテクノロジーによりさらなる性能向上
1995年春(日本では1996年1月)にデビューし、1998年にフェイスリフトを受けたアルファスパイダー。今回のモデル追加では、外観や装備などは従来の2Lモデルから変更されていないが、ピニンファリーナの手による独創的なデザインは、いまだに斬新さも存在感も十分。目玉は3LV6・24Vエンジンの搭載。このエンジンは、GTVに搭載されているものと同じスペックのオールアルミ製で、F1テクノロジーの応用であるスロットル・バイ・ワイヤー(電子制御によるスロットルコントロール)が採用されている。さらに、トランスミッションも6速マニュアルとし、スポーツドライビングのポテンシャルアップが図られており、よりエモーショナルで、よりスポーティなコンバーチブルモデルとなっている。
室内&荷室空間
イタリアンテイストあふれるコントラスト
インテリアにもデザインの変更はないが、アルファ独特のヌヴォラ・ブルーが加わりボディカラーは7色となった。また4色のインテリアカラー、2色のソフトトップカラーが用意され、新しいカラーバリエーションが追加された。赤ボディにタンのインテリア、あるいはライトグレーにオレンジの内装など、綺麗で大胆なカラーコーディネイトは、いかにもラテンの雰囲気にあふれオープンならではの醍醐味を醸し出している。トランクは深さこそあるがそのほとんどがスペアタイヤに占領され、荷室と呼べるスペースはない。シート後部に、小ぶりの旅行バッグくらいなら置けるがいずれにしても実用的とは言い難い。それだけ「オープン」と「走り」に割り切っているゼイタクな車なのだ。
ドライブフィール
フレキシブルでレスポンスに優れるエンジン
3Lエンジンの搭載により、全体的な走りの質感が高まったのが印象的。排気量アップにより低速域から力強いトルクとなり、さらに6速に刻まれたギアが常にトルクバンドにタコメーターの針を落としてくれる。2Lエンジンは高回転まで回したほうが気持ち良かったが、3Lは、トルクを使って走れるのであえて高回転まで引っ張ろうという気にはならない。とはいえ、電子制御によるスロットルコントロールによってアクセルレスポンスも向上し、スポーティな走りにも応えてくれる。サスペンションも硬めだがダンピングが利いており、乗り心地も文句ない。パワーアップされても、ボディ剛性やブレーキとのアンバランスも感じられず、「オープンスポーツ」に更に磨きがかかったと言えよう。
こんな人にオススメ
このデザインとカラーコーディネイトはさすがイタリア、さすがアルファ、である。やはり乗る人もファッションに興味がありオシャレで、パッションのある人が似合いそう。ギンギンのスポーツドライビングじゃなくて、もう少し雰囲気を楽しむスポーティ派、そして当然ながらオープンエアを楽しみたい人にもオススメ。SPECIFICATIONS
グレード | 3.0 V6 24V |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4290 x 1780 x 1315 |
ホイールベース(mm) | 2540 |
車両重量(kg) | 1450 |
乗車定員 | 2人 |
エンジン種類 | V型6気筒DOHC |
総排気量(cc) | 2958 |
最高出力 | 160kW(218ps)/6300rpm |
最大トルク | 265N・m(26.9kg-m)/5000rpm |
車両本体価格 | 455万円 |
アルファ ロメオ アルファ スパイダー【プレイバック試乗】/試乗レポート