軽自動車仕様のタイヤサイズがより軽快感を高めている

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コンセプト

右ハンドル仕様のクーペと幅の狭い軽自動車版を追加

2000年12月に導入が開始されたスマートクーペに今回は右ハンドルモデルと、軽自動車バージョンのスマートKが追加された。

白ナンバー(乗用車サイズ)のクーペについてはハンドルの位置以外に大きな変更はない。

一方、軽自動車スマートKはスマートクーペをベースに、トレッドやリアフェンダー、タイヤサイズなどを変更し、全幅を日本の軽自動車規格に適した1470mmとしている。外観は写真で見ていただけばわかると思うが、グリルやルーフ、ピラー周辺をブラックアウトしているのが特徴。アルミホイールの用意はなく、ホイールカバーはオプション設定となっている。

ちなみに、これで乗用車モデルとの価格差は3万円。どちらを選ぶか悩ましいモデルと言えよう。
室内&荷室空間

軽自動車仕様でも安全性や広さは同様

スマートKの室内のスペースは、クーペと何ら変わる点はない。

異なるのはシートやトリムの表皮にごくシンプルなものを採用し、サンルーフをもたない点のみ。2人がピッタリと収まる空間と、大型のスーツケース1個が収まるラゲージスペースも同様のもの。

パーソナルカーとして考えるのであれば、デザイン性も高く、作り込みや操作系の質感も十分なことから満足度はかなり高いと言える。センターパネル下のフリースペースにCDケースなど自分に合ったオプションパーツを選ぶのが賢明。また、助手席シートを倒せばゴルフバッグだって積めるそうだ。

安全面では左右シートの取り付け位置をずらしたり、スチール製骨格のシートを採用するなど、その配慮も十分なものだ。
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ドライブフィール

クーペに比べ応答性良く 軽快感のあるKの走り

スマートクーペとスマートKにドライブトレイン系の大きな違いはない。ただし、トレッド寸法とタイヤサイズが異なり、細かなサスチューニングが各々に施されている。

スマートKはクーペに比べ明らかに軽快感があり、タイヤサイズが小さいことから応答性も良く、パワステが付いていないことなどまったく感じさせない。

一方のクーペは安定感がありマニュアルモードATではスポーティな走りも楽しめる。比較するとスマートKのほうが身のこなしの軽さなどで好印象を受けた。

1点だけ注文をつけるとするなら、全モデルに採用している6速マニュアルモード付きのATがクリープ走行しないため、微妙なアクセルコントロールがしずらいこと。今後のさらなる熟成に期待したい。
こんな人にオススメ
個性的なフォルムとボディサイズのスマート。実用性を重視したシティコミューターとしての新しさや楽しさを十二分にもっており、自分らしさを演出したい 人にいいだろう。今回新登場したスマートKは維持費も安く、より操作面や乗り心地に優れる。堅実派の女性にお勧め。
SPECIFICATIONS
グレード スマートK/
スマートクーペ(右ハンドル仕様)
駆動方式 RR
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 2560 x 1470(1515) x 1550
ホイールベース(mm) 1810
車両重量(kg) 740(750)
乗車定員 2人
エンジン種類 直3SOHCターボ
総排気量(cc) 598
最高出力 40kW(55ps)/5250rpm
最大トルク 80N・m(8.2kg-m)/2000~4500rpm
オーバーブースト時
88N・m(9.0kg-m)/2000~4500rpm
車両本体価格 127万円/130万円
写真:桜井健雄 文:飯田裕子