【試乗】新型 メルセデス・ベンツ CLEクーペ|走りも乗り心地も過不足なし。伝統を継承するシンプルかつ流麗なクーペ!
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2024/06/17
CとEのクーペを統合した“優等生”
2024年3月、メルセデス・ベンツは新たな2ドアモデル「CLE クーペ」を発表した。メルセデスは数年前までは「Cクラス」「Eクラス」「Sクラス」のすべてにクーペボディを用意していた。しかし、世界的なクーペ需要の減少をうけモデルラインの整理をせまられた。そこでCクラスクーペとEクラスクーペを統合するかたちで生まれた新型が「CLE」クーペだ。
ちなみに「CL」とは、1990年代のSクラス(W140型)をベースとしたクーペモデルに与えられた名称。それまでは「SEC」と最後にC(クーペ)をつけてセダンとの差別化を図っていたが、「CL」と独立した名が与えられることになった。その後は、「CLK」や「CLS」、「CLA」といったモデルにもその名が使われている。
新型「CLE」クーペのボディサイズは、全長 4850mm、全幅 1860mm、全高 1420mm 。従来型Eクラスクーペが4845mm、1860mm、全高1430mmなので、ほぼ同サイズ。2865mmのホイールベースは現行Cクラスと同じだ。
メルセデスの2ドアクーペの伝統であるロングホイールベース、ショートオーバーハング、ロングボンネットを採用。メルセデスデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」にのっとり、シンプルだけれど流麗なスタイリングに仕上がっている。
インテリアデザインは、最新Cクラスのものを踏襲する。12.3インチのメーターディスプレイと、センターには11.9インチの縦型ディスプレイを配置。これは運転席側に6度傾けたドライバーオリエンテッドなデザインとなっている。
フロントシートは、CLEに専用開発されたスポーティなもので、適度に張り出したサイドサポートによってやさしく、でもしっかりと体を支えてくれる。シート素材は合成皮革であるブラックのレザーARTICOを標準装備し、オプションで4色の本革内装を用意。本革を選ぶとパッケージオプションとしてマルチコントロールシートバックパッケージやシートベンチレーターなども装備される。
リアシートは左右独立式の2座仕様。室内幅は従来型Eクラスクーペに対して肩部で54mm拡大。ヘッドクリアランスはさほど余裕はないが、前席のシートバックも凹みをつけたデザインになっており、ニースペースには意外なほどゆとりがあった。後席は40:20:40の分割可倒式で使い勝手も良好。トランク容量は420Lを確保している。
現時点でグレードは「CLE 200クーペ スポーツ」のみの設定。パワートレインは、最高出力150kW(204ps)、最大トルク320N・mを発揮する2L 直列4気筒エンジンと、最高出力17kW(23ps)、最大トルク205N・mを発生する第2世代のISG(Integrated Starter Generator)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステム。トランスミッションは定評のある9速ATの9G-TRONIC。小気味よく変速することで、エンジン回転数を抑えながら効率よく走る。カタログ燃費はWLTCモードで14.5km/Lだ。
クーペならではの大きなドアを閉めて車内に乗り込むと、メルセデスクーペの伝統装備のひとつであるベルトフィーダーがシートベルトを差し出してくれる。
スペックからも想像できるように決してパワフルというわけではないが、ISGのアシストもあって低回転域からしっかりと加速する。アクセル操作に対する反応もよく、コントロールしやすいものだった。よりスポーティに走りたい場合は「DYNAMIC SELECT」を「Sport」モードに切り替えればアクセル操作に対するレスポンスがさらに向上。オプションのドライバーズパッケージを選択すれば、連続可変ダンピングシステム搭載の「DYNAMIC BODY CONTROLサスペンション」と四輪操舵の「リアアクスルステアリング」が装着されるため、より俊敏なハンドリングを味わうことができる。
タイヤサイズはフロント245/40R19、リア275/35R19を標準装備する。試乗車には先述のドライバーズパッケージが装着されていたため、フロント245/35R20、リア275/30R20へとサイズアップ、タイヤはグッドイヤー製イーグルF1が装着されていた。可変サスの恩恵もあってバタつくようなシーンもなく、乗り心地は良好だった。
このクラスのクーペはもはや絶滅危惧種だ。SUV人気全盛の時代にあえてクーペをつくり続けているのはメルセデスの矜持なのかもしれない。個人的には街中を背の高い車が埋め尽くす光景はあまり美しくないと思う。例えば、子育て時代を終えた人々がクーペやカブリオレを選ぶというムーブメントがあってもいいだろう。ファッションの流行はある周期で繰り返すというから、クーペブーム再来にも期待したい。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ CLEクーペ× 全国ライバルとなるBMW 4シリーズ(現行型)の中古車市場は?
7シリーズやBEVモデルにも採用される縦長のキドニー・グリルが特徴的な、2020年に登場し4シリーズのクーペバージョン。2L直4ターボを搭載するベーシックな420iに加え、BMW M社が手がけるMパフォーマンスモデルのM440i xDriveをラインナップする。
2024年6月前半時点で中古車市場には65台ほどが流通。価格帯は370万~750万円となる。M440i xDriveも25台ほどが流通、初期モデルなら500万円台から探すことができる。
▼検索条件
BMW 4シリーズ(現行型)× 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●200 スポーツ (ISG搭載モデル)
型式 | 4AA-236350C | 最小回転半径 | 5.2m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.85m×1.86m×1.42m |
ドア数 | 2 | ホイールベース | 2.87m |
ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.61m/1.59m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | △ | 車両重量 | 1760kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ポーラーホワイト |
||
オプション色 |
オブシディアンブラック、グラファイトグレー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、オパリスホワイト、パタゴニアレッド、アルペングレー、グラファイトグレーマグノ(マット) |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 4AA-236350C |
---|---|
駆動方式 | FR |
ドア数 | 2 |
ミッション | 9AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | △ |
標準色 | ポーラーホワイト |
オプション色 | オブシディアンブラック、グラファイトグレー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、オパリスホワイト、パタゴニアレッド、アルペングレー、グラファイトグレーマグノ(マット) |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 4名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.2m |
全長×全幅× 全高 |
4.85m×1.86m×1.42m |
ホイール ベース |
2.87m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.61m/1.59m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1760kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.14m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 254M20 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 66リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 16.4km/L |
総排気量 | 1997cc | 燃費(WLTCモード) |
14.5km/L
└市街地:9.8km/L └郊外:15.1km/L └高速:17.8km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 204ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/4000 |
エンジン型式 | 254M20 |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 204ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/4000 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 66リットル |
燃費(JC08モード) | 16.4km/L |
燃費(WLTCモード) | 14.5km/L
└市街地:9.8km/L └郊外: 15.1km/L └高速: 17.8km/L |
燃費基準達成 | - |