スーパーGT 第6 戦 SUGO 300km レース決勝レポート
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2015/09/24
2015 年 9 月 20 日 スポーツランド SUGO
決勝: リタイヤ
気温 27 度、路綿温度 38 度(※)。予選が行われた土曜日よりも、さらに暖かな日差しのも
とで第 6 戦 SUGO 300km レースは 14:00 ちょうどにスタートしました。 No.2 シンティアム・
アップル・ロータスはのスタートドライバーを務めたのは、高橋一穂選手でした。高橋選手はウォー
ムアップ走行で好タイムを出した感触そのままに、13 番手から順調な走り出しを見せました。 そ
の後も高橋選手は早い段階で 1 分 22 秒台をマークするなど、精彩のある走りで順位も一時は
12 番手までポジションアップ。その後 14 位まで後退しましたが、接触もなくルーティンのピットイン
を迎えようとしていました。
そして迎えた 24 周目。GT500 マシンが裏ストレート
で激しいクラッシュを喫しました。幸いにもドライバーは
無事でしたが、このマシンを回収するためにオフィシャル
はセーフティーカーを導入。4 周の間セーフティーカーラ
ンが行われました。 そして 29 周目になるとピットレーン
がオープンに。ここで各車が一斉にピットを目指しました。 SGT EVORA も素早くこれに対応し
ましたが、ピットの混乱を予想した加藤選手は予定の
タイヤ交換をキャンセル。ガソリン補給とドライバー交代だけを行い、迅速な隊列復帰を目指しま
した。 しかし加藤選手の好判断にもかかわらず、出口付近では他車がピットレーンにはみ出す
形で前を塞ぎました。その影響でトップを?っていたライバルには先?を許し、なおかつこの間にセ
ーフティーカーがピットイン。最終コーナーから先頭のマシンが?ち上がって、レースは再開されまし
2015/09/20
エルシーアイ株式会社
Press-Information
REF-LPR 012/'15
た。 そして SGT EVORA は 9 位へとポジションアップする形でコースに復帰。予選から使い続
けているタイヤを履きながらも、32 周目には 1 分 21 秒 748 という驚くべきタイムを記録し、その
順位も 8 位まで上がりました。 39 周目にはニュータイヤを履いたライバルの追い上げによりポジ
ションをひとつ落としましたが、コース上に残って走り続けたマシンたちのピットインを考慮すると、順
位はさらに上がるはずでした。
しかし 45 周目。メインストレートのピット出口付近で
加藤選手はマシンを停めてしまいます。電気系統の
トラブルによって、SGT EVORA はメインスイッチの
機能がダウンしてしまったのでした。 その後はエンジン
も掛からず、SGT EVORA はリタイア。目前まで迫
ったポイント獲得を、惜しくも逃す結果となりました。
またレース終了後にはセーフティカーラン中の追い越
しをしたという裁定が下り、No.2 シンティアム・アップル・ロータスには 37 秒のペナルティが加算さ
れました。それはセーフティカー解除時の混乱がもたらした、スーパーGT 史上でも類を見ない不
運なペナルティでしたが、結果的にリタイアとなったことから、その影響が結果に大きく影響を及ぼ
すことはありませんでした。
次戦は 10 月 31 日に開催されるオートポリスラウンド。このコースも SUGO に次いで SGT
EVORA が速さを発揮できるコースだけに、チームは大きな期待をもってレースに臨むつもりです。
※:数値はチーム計測によるものです。
チーフエンジニア:渡邊信太郎
「原因は電装系のトラブルで、今までにまったくない現象でした。走っていて完全に電源が落ちて、
無線も何も使えなくなってしまいました。 このコースで SGT EVORA が速いことは十分にわかっ
ていましたから、我々としてもこのレースは本気で狙っいました。しかし土曜日の練習走行からトラ
ブルが重なり、結果を出せなかったのがとても残念です。次戦のオートポリスも SGT EVORA にと
っては得意なコースだと思いますので、次こそはしっかり結果を出したいです。」
「今回のトラブルに関しては、次戦までにきちんと原因を洗い
出しをしたいですね。今日の流れとしては、リタイア以外の部
分はよかったです。マシンも非常に走りやすかった。ただピット
ロードの混乱は、正直参りましたね(笑)。ここのピットは狭
いので、絶対に混乱が生じると予測してタイヤ無交換を決断
したのですが……(ピットロードを他車が塞ぐ形になってしまっ
た)。 ピットアウト後は 21 秒台が出ましたが、それ以上を狙
うとタイヤがもたないと感じ取り、本当にギリギリのところでプッシ
ュし続けました。でもニュータイヤを履いたライバルは、さすがに
抑えきれませんでした。この勢いで次もがんばります!」
「なんとか予選での失敗を挽回したくて、決勝は集中して走りました。レース中ミスすることもなく、
他のマシンに接触することもなく走りきることができ、加藤選手にバトンが渡った時点で『これで大
丈夫だ!』と思っていたのですが…。結果は残念ですが、自分にとっては自信を回復することが
できたレースでした。ありがとうございました。」