新型MULSANNE、唯一無二のラグジュアリー
カテゴリー: フォルクスワーゲンのニュース
2016/03/01
*Mulsanne Extended Wheelbase(*日本未導入)がラインアップ
・ Bentleyのクラフツマンシップを注ぎ込み動く芸術品と呼ぶにふさわしいMulsanne
・ スタイリングの絶妙な見直しにより斬新でモダンな雰囲気に生まれ変わったBentleyのフラッグシップ
・ 最先端の新シャシーがもたらす世界最高の洗練された乗り心地とゆとりあふれる優れた快適性
・ 革新的かつ高度な車載テクノロジー、期待を裏切らない豪華な最新装備新型Mulsanneの各モデルは 第86回ジュネーブモーターショーにて世界初公開
(2016年2月23日、Crewe)
Bentley Motorsは本日、英国車のラグジュアリーを追求した新型Mulsanneの詳細を発表しました。
英国Creweにて熟練工の手によって製作されるMulsanneは、Bentleyのラインアップを代表する車であるとともに、世界一パワフルでラグジュアリーな車を製作する英国自動車ブランドがそのノウハウをすべて注ぎ込んだ車です。
新型Mulsanneはエレガントさを強調するようにスタイリングを見直し、先代とは一線を画すデザインとしました。
フロントエンド(Aピラーより前方)は全体的にデザインを刷新。フェンダー、ボンネット、ラジエターシェル、グリル、ライトに加え、前後のバンパーも変更し、一層モダンで統一感のある外観に仕上げました。
室内に目を向けると、ハンドクラフトされた世界最高級のウッドパネルやレザーやメタルの装飾はもちろんのこと、新型Mulsanneではシートやドアトリム、アームレストのデザインも一新し、個性的なガラス製スイッチ類を採用、レザーカラーも業界トップの24色を取り揃えました。
新型Mulsanneには、革新的な最先端技術も投入されています。
今回採用されたタッチスクリーン式インフォテイメントシステムは、Mulsanneのために新開発されました。
Bentley MotorsのWolfgang Durheimer会長兼CEOは次のように語っています。
「Mulsanneは、最高級で個性的でパワフルというBentleyのDNAそのものです。自動車におけるラグジュアリー性を定義するとともに、Bentleyならではのラグジュアリーとパフォーマンスの融合を表現しています」
新しいMulsanneの各モデルは2016年3月1日~13日までジュネーブモーターショーにて世界初公開されます。日本での発売は2016年秋以降を予定しています。
新型Bentley Mulsanneはフロントデザインを一新し、一層モダンで統一感のある雰囲気に仕上げました。
堂々とした新しいフロントエンドには、縦ルーバーのステンレス製大型グリルがそびえ、従来より80mmワイドになったその姿は、1930年の8 Litre、EmbiricosやR-Type Continentalといった名車を彷彿とさせます。
縦ルーバーからはBentleyのマトリックスグリルが垣間見えます。
フロントの両サイドには浮かび上がるようなデザインのLEDヘッドライトが2灯ずつ配置されています。
新デザインのヘッドライトは最先端のアダプティブ式。走行状況に応じて照射範囲を自動制御し、夜間の視認性を飛躍的に高めます。LEDヘッドライトは、スーパーフォーミングで製作された継ぎ目のないアルミ製フロントフェンダーに少しの段差もなくすっきりと装着されます。
2灯並んだ外側のライトにはクロム仕上げのヘッドライトウォッシャーをしのばせるなど、一歩踏み込んだデザインを採り入れているところにも、ディテールへの徹底的なこだわりが感じられます。
また、外側ライトの位置を上にずらして、外側ライトのベースラインとメインヘッドライトの位置とを揃え、Mulsanneのフロント部分に新たな水平ラインを表現しました。
新しくなったワンピース構造のバンパー、そしてラジエターシェルとボンネットは接合面をフラットかつシームレスにまとめ、見た目のワイドさと存在感を強調しました。
その印象はそのままロアグリルへとつながり、両側には「B」の文字が入ったマトリックスエレメントを配置。左右のコーナーに向かって53mmずつ奥行きを出し、仕上げはブライトクロムとしました。
Mulsanneのサイドボディに目を向けるとそこにもブライトウェアの装飾が配置され、フェンダーの下側には「B」をかたどった新デザインのウィングベントが設けられています。
リアデザインもテールライトとバンパーを一新し、フロント同様どっしりとした雰囲気に仕上げました。
バンパー下側のコーナー部分は26mmワイドになり、フィーチャーラインが光を反射して印象的な効果を生むことで、毅然とした表情を作り上げています。新しくなったテールライトは「B」をかたどったデザインでライトガイドを装備し、暗闇ですぐにそれと分かる印象的な光を紡ぎ出します。
Bentley Mulsanneの室内は、世界最高の自動車インテリアと称されるクオリティをさらに高めました。
柔らかな手触りの上質なレザーで彩る新デザインのシート、アームレスト、ドアトリム。こうしたインテリアの製作には150時間以上が費やされます。Mulsanneのシートは、業界のベンチマークとなるべく快適性を目指し、新しくフルートデザインとキルトデザインの2種類をご用意しました。さらに、レザーカラーも24種類を取り揃え、シングルトーンまたはデュオトーンのどちらかをお選びいただけます。
ひとつひとつ手作業で選び出されたウッドパネルは、キャビン全体を本物ならではのエレガントさで包み込みます。ウッドパネルの種類は13種類。
Bentleyの職人が一枚一枚加工した40枚のウッドパネルは、当然のごとく細部にまでこだわった仕上がりです。磨き上げられたステンレス、個性的なガラス製スイッチ類、伝統的なローレット加工の操作ボタン、ディープパイルカーペットなどもキャビンに設定し、他にはないラグジュアリーな室内環境をさらに華やかに演出します。
革新的な最先端技術も各種採用し、新型Mulsanneを豪華さだけでなく技術面でも進化させました。
新型Mulsanneは、各種の車載インフォテイメントシステムを通し、走行中も従来の水準を超えたオーディオビジュアルエンターテイメントをお楽しみいただけます。
新インフォテイメントシステムの核となるのは新しくなったタッチスクリーン式インフォテイメントプラットフォームで、スクリーンを押した感触がプラスされる他、クラシックなアナログメーターや最先端のリアシートエンターテイメントも装備されます。
メインディスプレイの8インチタッチスクリーンは、車載メディア用ストレージとなる60GBのソリッドステートハードドライブに接続しています。
ハイビームアシストは、対向車を検知するとヘッドライトをハイビームからロービームに自動的に切り替えます。
また、ヘッドライトの照射範囲もTown、Country、Motorwayの3つのモードを使い、車速に応じてコントロールします。
ブラインドスポット・ウォーニングシステムは、10km/h~250km/hで走行中にMulsanneの後方の車両を検知し、その車両が死角エリアに入ると、接触事故の危険性を警告します。ドアミラーにあるライトが点滅することで、ドライバーは死角エリアの車両の存在を知ることができます。
走行中の安全性をさらに高めるため、新型Mulsanneには衝突軽減機能の付いたアドバンスド・オートマティック・スタビリティ・コントロール(ASC)も搭載されます。
OEMカーオーディオとして世界最大の出力を誇るNaim for Bentleyプレミアムオーディオの搭載も可能です。
オーダーメイドされるこの車載オーディオシステムは、18スピーカー、19チャンネル、2,200ワットのアンプとスーパーツイーターを採用し、可聴周波数の上限まで忠実に再現します。
新型Mulsanneには、最大出力512PS(377kW)、最大トルク1,020 Nmという強力な6.75リッターV8エンジンが搭載されます。この並外れたパワーは、ZF製8速トランスミッションへと伝達され、アイドリングの少し上からエンジン回転域全体にわたって引き出され、アクセルを少し踏み込めば瞬時に怒涛の加速をもたらします。
Mulsanneは静止状態から100km/hまでわずか5.3秒で駆け抜け、最高速度は296km/h。
そのV8エンジンには、気筒休止システムやカム位相可変システムといった最新テクノロジーも盛り込まれ、燃費の向上(複合サイクルで100km走行あたり14.6リットル)とCO2排出量の低減(342g/km)を実現しています。
Mulsanneのとてつもないパワーとトルクをしっかりと受け止めるためシャシーも全面刷新しました。
それに伴い、アクティブエンジンマウントとサスペンションブッシュも見直しました。
Mulsanneのタイヤには、最新の騒音吸収技術を採用し、Bentleyの代名詞ともいえる静粛性をさらに追及しました。高性能な発泡材構造により、室内の騒音を最大で4dBA低減しますので、他では味わえない洗練された乗り心地を堪能していただけます。
ドライブ・ダイナミクス・コントロールはサスペンションとステアリングの設定を選択できるシステムで、Bentley、Sport、Comfortの3つの標準モードがあり、ギアシフトセレクターの隣にあるロータリースイッチで操作できます。
4つ目のモードとして用意されているCustomを選べば、ドライバーがマルチメディアシステムからMulsanneのドライビングスタイルを好みの設定に調整することが可能です。
エアサスペンションシステムは連続可変式ダンピングコントロール(CDC)を備え、低速では洗練された快適な乗り心地を提供し、高速ではMulsanneの車高を自動的に下げてリフトを抑え、空力的な安定性を向上させます。
アロイホイールは20インチ、タイヤは265/45 ZR 20を標準装備とし、ダイナミックなハンドリングを目指しました。21インチのホイールも3種類ご用意しております。こちらのタイヤは265/40 ZR 21になります。
Bentleyが誇る強大な6.75リッターV8ツインターボエンジンをパワーアップして搭載した新型Mulsanne Speedは、まさにドライバー重視の車です。
最大出力537PS(395kW)、最大トルク1,100Nmを発生し、選択可能なスポーツサスペンションを装備。
満足できる傑出したドライビングと最高の快適性を兼ね備えた車、それがMulsanne Speedです。
Mulsanne Speedは静止状態から100km/hまで4.9秒で到達し、最高速度は305km/h。
超高級車分野で抜群の数値を誇ります。
重要なのは車とドライバーとの結びつきです。
Mulsanne Speedのエンジンにはキャリブレーションを見直したZF製8速ギアボックスを組み合わせ、ドライビングエクスペリエンスの向上を図りました。
増大したエンジン出力に合わせ、瞬時にパワーを伝達できるようにシフトストラテジーも最適化しました。
Sモードでは、ドライバーのコントロール領域が広がるとともに、ターボチャージャーが常に回転してその威力を瞬時に発揮できるように、エンジン回転数が2,000rpm以上に保たれます。
Mulsanne Speedのエフォートレスなパワーと加速を最大限に満喫していただこうと、従来よりもさらにドライバーを重視したSportサスペンションモードも設定しました。
サスペンションをBentleyモードやComfortモードにした場合は乗り心地を重視した滑らかなシャシー設定になりますが、Sportモードにするとエアサスペンションが硬めの設定になり車体の制御性が向上するとともに、正確なフィードバックを得られるようにステアリングダイナミクスが調整されます。
Mulsanne Speedには、堂々とした印象の独特のスタイリングを随所に採り入れ、他に類を見ない高性能フラッグシップの佇まいを作り上げました。
エクステリアのブライトウェアはダークティント仕上げとし、一層迫力ある外観にしました。
手作業で仕上げるSpeed専用21インチアロイホイール、ダークティント仕上げのヘッドライトとテールライト、らせん状の溝が刻まれたスポーツエキゾースト、フェンダーに装着されるSpeedバッジなど、どれも世界最速の最高に贅沢なドライビングを叶えることができるこの車の実力を明示しています。
Mulsanne Speedのインテリアにも、他のMulsanneモデルと同様の変更が加えられていますが、このモデル特有のアスリートのようなスポーツ性能を強調するデザインも新たに採用されています。
例えば、インテリアにはMullinerドライビング・スペシフィケーションが標準装備されますので、ダイヤモンドキルトシート、ローレット加工のギアレバー、ドリルド・アロイ・スポーツペダルを追加できます。
オプションでカーボンファイバー製のウェストレールインサートを選ぶこともできます。
Creweにて400時間かけて一から手作りされるMulsanneの製作過程は、ホワイトボディのワークショップから始まります。まずは、熟練溶接士が確かな腕と目で5,800点に及ぶ箇所を溶接します。
ルーフがDピラーを越えてリアボディへと流れるラインは、専門チームにより接合面がほとんど目立たないように手作業でロウ付けされます。
人の手を掛け丁寧に作業することで、塗装を施した後は接合部がまったく見えなくなり、まるで金属の塊から削り出したかのような印象に仕上がります。
Mulsanneのボディの特長である彫刻のような雰囲気は、見た目の均一さを生み出すために塗装の厚みを調整することで生まれます。そのため一台一台、手作業でスプレー塗装を行います。
「Bentleyの鏡面仕上げ」と呼ばれる光沢は、塗装後、入念にサンドペーパーをかけ、さらに12時間かけてラムウールで研磨することでようやく完成します。これは業界のベンチマークとして評価されています。
Bentleyのフラッグシップのドアを開けて目に飛び込んでくるのは、良質なクルミ材やサクラ材、オーク材などの基材がダッシュボードまでをぐるりと取り囲み、13種類から選択できるウッドパネルで装飾されている様子です。
ウッドパネルの材料となる樹木の瘤(こぶ)の部分は、蒸気を当てて処理された後、0.6mmの薄さにスライスされます。
Bentleyのウッドパネル加工職人はどこであろうと必ず現地に赴き、スライスされたパネルの品質を確認します。
そうして加工されたパネルはCreweに送られ、ウッドパネルに命を吹き込むクラフツマン自身の手によって最終的に選別されます。
最も装飾性の高い部分、つまり天然の杢目が最も美しく表れている部分だけを選び抜き、左右対称のミラーマッチ仕上げにし、丈夫な基材に取り付けます。
Mulsanneの製作時間は400時間。豪華なレザーインテリアには約150時間を要します。各種オプションを装着する場合は、さらに時間がかかります。
シートもドアもその他のレザー用品も、ステッチを施し、形を整えて仕上げるまで、すべて手作業で行い、英国製高級家具にも引けをとらない品質をお約束しています。
コントラストステッチだけでも実に37時間かけて仕上げています。日本での導入は2016年秋以降を予定。
希望小売価格は現在未定です。
なお、Mulsanne Extended Wheelbase の日本への導入予定はございません。
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