ダイハツ ムーヴキャンバス▲2016年に初代が発売されたムーヴキャンバスは累計38万台を販売。モデルチェンジで生まれ変わった2代目には「ストライプス」と「セオリー」の2シリーズがラインナップされている

「ストライプス」と「セオリー」の2シリーズ展開

ダイハツ工業は7月5日にムーヴキャンバスをモデルチェンジし、7月13日に発売した。

設定グレードと税込み価格は下記のとおり。

【2WD】
・ストライプスX 149.6万円
・ストライプスG 167.2万円
・ストライプスGターボ 179.3万円
・セオリーX 149.6万円
・セオリーG 167.2万円
・セオリーGターボ 179.3万円

【4WD】
・ストライプスX 162.25万円
・ストライプスG 179.85万円
・ストライプスGターボ 191.95万円
・セオリーX 162.25万円
・セオリーG 179.85万円
・セオリーGターボ 191.95万円

新型ムーヴキャンバスには、「ストライプス」と「セオリー」の2つのシリーズが用意されている。

「ストライプス」は可愛らしいイメージを継承し、ムーヴキャンバスの特徴でもあるスマイルフェイスを有する。ボディカラーは新開発色のアプリコットピンクメタリックとシトラスイエロークリスタルシャインの2色を含む全8色から選べる。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲ムーヴキャンバスのアイデンティティでもあるスマイルフェイスが継承された「ストライプス」。写真のシトラスイエロークリスタルシャインは新設定されたボディカラーのひとつだ

内装は、ホワイト基調のインパネによってシンプルでスッキリとした明るい空間を実現。また、新開発のファブリックシートはソファのような座り心地の良さを誇る。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲インパネ正面とドアトリムの一部がホワイトに彩られた「ストライプス」のキャビンは明るく開放感のある空間に仕上がっている。インパネ中段はトレイ状に成形

「セオリー」は、シックで落ち着いた雰囲気を狙ったモデルで、外観にはアクセントとして輝くメッキパーツが装着されて上質感を表現。ボディカラーには全7色のモノトーンがラインナップされている。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲メッキパーツが装着されて上質な印象が醸し出されている「セオリー」のエクステリア。ボディカラーはモノトーンのみで、全7色から選べる

内装は、ダークブラウンとネイビーの組み合わせで落ち着いた空間に仕上がっており、ステアリングホイールとシフトレバーは上質な本革巻きである。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲「セオリー」の内装にはネイビーのシートとダークブラウンのドアトリムが用いられてシックなイメージが強い。ソファを連想させるシートもセールスポイント

メーカーオプションとディーラーオプションが組み合わされ、新たな世界観を楽しめるアナザースタイル・パッケージには3つのテイストを用意。

「ストライプス」専用のリラックススタイルは、ホワイトとメッキのアクセントが外観に配され、明るいウッド調の内装パーツで可愛らしさを表現。

「セオリー」専用のエレガントスタイルは、メッキの外観パーツとダークブラウンの内装パーツによって上質感と落ち着きのあるシックな雰囲気がもたらされる。

同じく「セオリー」専用のビタースタイルは、ブラック基調の外観パーツとダークブラウンの内装パーツによってクラフト感と渋さを演出。
 

女性ユーザーを意識した装備と使い勝手の良さ

リアシート下から引き出して使う置きラクボックスは、荷物を固定できるバスケットモードの機能が片手でセット可能になり、操作性が向上した。

両側電動スライドドアには、全閉する前に車から離れられるタッチ&ゴー機能、戻ってきたときに自動的に開くウェルカムオープン機能を追加。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲床に荷物を置きたくないときに重宝する置きラクボックス。荷物を安定させられるバスケットモードが片手でセット可能に変わった点も新型モデルの特徴だ

軽自動車初の保温機能付き「ホッとカップホルダー」、前席シートヒーター、バニティミラー、小物が入るインパネアッパーボックスなど、女性に嬉しい装備が揃っている。

電動パーキングブレーキはシフト操作に連動して作動し、アクセルペダルを踏み込めば解除されて戻し忘れを防ぐ。信号待ちなどで重宝するオートブレーキホールド機能も備わっている。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲保温機能付きカップホルダーが軽自動車に備わるのは初めて。室温が25度前後なら、2時間にわたって飲み物を42度に保つことができる。上級グレードに標準装備

音声認識機能には車両制御が行える機能も加わり、音声のみでエアコン操作や警告音の確認が可能になって利便性が高まった。また、ワイヤレス充電規格Qiに対応したスマホをインパネトレイに置けば、ケーブルを接続せずに充電できる機能も用意。

ディーラーオプションでダイハツ初の10インチナビ、前後だけでなく室内の録画も可能なドライブレコーダーが設定されている。
 

DNGAによる高い基本性能と進化した安全性能

DNGAによる高い基本性能が与えられ、ユーザーへのヒアリングで運転中の苦手なシーン(駐車、狭い道など)で落ち着いて操作できるよう、作り込まれた。例えば、ステアリングは適度な操作力と操舵後の戻りの良さを実現。

従来モデルで要望の多かったターボエンジンが新設定され、D-CVTとの組み合わせで力強い加速感がもたらされる。

ボディは、DNGAの展開とハイテン材の使用率アップで、強度を高めながら50kgの軽量化を達成。おかげでWLTCモード燃費と操安性が向上し、WLTCモード燃費は従来より約10%改善されて22.9km/Lを記録している。

安全デバイスのスマートアシストには最新のステレオカメラを採用。衝突被害軽減ブレーキが二輪車や夜間の歩行者にも対応し、検知距離と対応速度が向上した。誤発進抑制機能、アダプティブ・クルーズコントロールも設定されている。

さらに、高い安全性をもたらすディーラーオプションも用意。例えば、後方から迫ってくる車両を検知して車線変更時にインジケーターと警告音でドライバーに知らせるブラインド・スポットモニター、専用キーで運転中の急アクセルに対して警告音と表示でドライバーに注意を喚起して加速を抑制するプラスサポートなど。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲専用キーで始動すればアクセルの踏みすぎや踏み間違い時の加速が抑制されるプラスサポート。消費税と取り付け費を含めた価格は1万3926円

ダイハツコネクトには過去7日分のスマートアシスト作動回数を表示して安全運転を促進する「スマアシレポート」、ドアロック施錠やハザードランプの消し忘れをスマホに通知する「うっかりアシスト」を新設定。

また、コネクト対応ナビやスマホに車両メンテナンス時期やリコール未実施を通知する機能も加わった。過去1年分の走行履歴を記録することも可能だ。
 

文/マガジンX編集部、写真/ダイハツ