「マツダ アクセラ」を大幅改良
2016/07/14
-「人間中心の開発哲学」に基づいた次世代技術を先取りし、あらゆる領域を深化-
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、スポーツコンパクト『マツダ アクセラ』を大幅改良し、全国のマツダの販売店を通じて本日より順次発売*1することを発表しました。クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を追加し、既存の「SKYACTIV-D 2.2」と2種類のクリーンディーゼルエンジン搭載車を設定しました。
マツダの目指す「人馬一体」の走りや、それを支える理想的なドライビングポジションなど、2012年に発売した「マツダ CX-5」以降の新世代商品群は、一貫して人間の特性、感覚を徹底的に研究し、人間にとって気持ちのよい走りを追求した「人間中心の開発哲学」の考えを基に商品を開発しています。
今回の大幅改良では、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなどのSKYACTIV技術群を統合的に制御することで、「人馬一体」の走行性能を高める新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第一弾「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」や、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」のノック音自体を抑制し心地よいエンジンサウンドを追求した「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」などを初採用。「人間中心の開発哲学」に基づき、あらゆる領域を深化させています。
マツダの小飼 雅道(こがい まさみち)代表取締役社長兼CEOは、「マツダは『お客さまの人生においてかけがえのない存在となり、お客さまと特別な絆を持ち、選ばれ続けるオンリーワンのブランドになること』を目指しております。そのために今後も常に『人間中心の開発哲学』に基づいた次世代技術を、モデルチェンジなどのタイミングにとらわれず、反映させてまいります。また、クリーンディーゼルエンジンは今後も重要な環境技術のひとつと考えており、日本をはじめ、グローバルにクリーンディーゼルエンジンの更なる普及を目指してまいります。」と語りました。
1.ドライバーが意のままに操れる「人馬一体の走り」を追求したダイナミクス性能
・ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させることで、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロール。タイヤの接地荷重を最適化して人間の身体感覚に合った自然で滑らかな車両挙動を実現する制御技術。
・日常域から緊急回避シーンまで一貫した制御効果を付加し、あらゆるドライバーへ運転の安心感を提供。特に降雪、降雨時などの滑りやすい路面でより高い効果を発揮し、操縦安定性を向上。
・乗員にかかる加速度の変化をより滑らかにつなぐことで、体の揺れが減り、乗り心地も改善。
・過給圧の制御を最適化し、より細かな燃料噴射を可能にしたことで、エンジンのトルク応答をより緻密にコントロール。
・アクセル操作に対するクルマの反応がやや遅れてしまっていた軽負荷領域においても、ドライバーの意思に沿った一体感のある走りを実現。
・ノック音の原因であるエンジン燃焼による圧力波(エンジン加振力)と、部品の共振周波数(構造系共振)との関係に着目し、特に音量が大きい周波数帯別に静粛性を向上させる技術を標準装備。*3
「ナチュラル・サウンド・スムーザー」
・周波数帯3.6kHz付近のノック音の原因である燃焼時のピストンとコネクティングロッドの振動を減衰させるピストンピンに組み入れたダンパー。
「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」
・周波数帯1.3kHz、1.7kHz、2.5kHz付近で発生するノック音は、エンジン加振力と構造系共振のピークが重なる事で増幅していることが判明。燃料噴射タイミングを0.1ミリ秒単位で制御し、エンジン加振力を構造系共振と逆位相にさせ、ノック音を低減。
・路面状況や天候、ドライバーの意図から車の状況を先読みし、前後輪トルク配分を最適に制御する新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」を「SKYACTIV-D 2.2」搭載車に設定。
・「SKYACTIV-D 1.5」搭載車をラインナップに追加。
2.人間中心設計のHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)の進化・深化
・ディスプレイの上側を走行環境情報、下側を車両情報に棲み分け、視認時の迷いを低減。
・カラー化、高輝度化、高精細化、高コントラスト化させ、読み取りやすさを向上。
・運転席10Wayパワーシート&シートメモリー*5を、シートポジションと連動してアクティブ・ドライビング・ディスプレイの角度、明るさ、ナビの表示設定なども登録可能にし、理想的なドライビングポジションを素早く設定可能。
・人間工学に基づいて、ドライバーの意図を正確に車両に伝え、路面やタイヤの状況などを正確にドライバーへフィードバックするため、全周で一貫した握り心地を提供する新型ステアリングホイール。
3.「MAZDA PROACTIVE SAFETY」の考え方に基づき、安全運転を支援する「i-ACTIVSENSE」
速度標識の見落としを防ぎ安全運転をサポートする「交通標識認識システム(TSR*6)」を初採用
・走行中にフォワード・センシング・カメラで速度標識を認識し、制限速度をアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示。
・制限速度超過をディスプレイ内のグラフィック点滅で通知。ブザー警告も設定可能。
・進入禁止標識、一時停止標識も判読。
「グレアフリー(防眩)ハイビーム」
・左右各4ブロックに分割されたLEDを個別に点灯・消灯できる方式をハイビームに採用。
・ハイビームでの走行を基本として、対向車や先行車のランプなどを検知すると、その部分を含むブロックのLEDのみを消灯。
・前方車両のドライバーに眩しい思いをさせることなく、ハイビームの優れた視認性を確保。
・40km/h以上で走行時に作動。
「ワイド配光ロービーム」
・40km/h以下で走行時に、これまでのロービームでは光が届かなかった左右方向を照らし出し、夜間の交差点などでの視認性を向上。
「ハイウェイモード」
・95km/h以上で走行時にヘッドランプの光軸を自動で上げ、より遠方の視認性を向上。
ブレーキ自動制御で衝突被害を軽減する「アドバンスト スマート・シティ・ブレーキ・サポート*7」
・従来のスマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)では近赤外線レーザーセンサーだった検知デバイスをフォワード・センシング・カメラに変更。
・検知対象を車両のみから、歩行者まで拡大。
・作動速度域を約4~30km/hから、車両検知で約4~80km/h、歩行者検知で10~80km/hまで拡大。
4.デザイン
・クルマとしての骨格を重視し、水平基調の造形で左右への広がり感と前後方向の軸の強さを追求。
・ワイド&ローなスタンスを際立たせ、大人の落ち着きを感じさせる精悍かつ品格のあるプレゼンスを実現。
・「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに、力強い陰影のコントラストと表面の緻密さを高次元で両立することで、リアルな金属質感を実現した新色「マシーングレープレミアムメタリック」を採用。他、新色の「エターナルブルーマイカ」と「ソニックシルバーメタリック」や、デザインテーマ「魂動」のイメージカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」など、全9色を設定。
・ひとつひとつ細かな質感アップを積み重ね、スポーティでありながら落ち着きと品格のあるインテリアを表現。
・インストルメントパネルの中央から左右への広がり、ダッシュボードからドアトリムへのつながりを強め、左右方向のワイド感と前後方向のスピード感を際立たせる造りこみに注力。
・「SKYACTIV-D 2.2」搭載車には、電動パーキングブレーキ(EPB*8)を採用し、上質ですっきりとしたコンソールデザインを実現。大人の落ち着きを感じさせる精悍かつ品格のあるインテリア空間を実現。
アクセラスポーツ(ボディタイプ:ハッチバック)
15C:1,760,400円~1,981,800円
15S:1,922,400円~2,143,800円
15S PROACTIVE:2,138,400円~2,359,800円
15XD:2,303,640円
15XD PROACTIVE:2,430,000円
15XD L Package:2,689,200円
22XD PROACTIVE:2,781,000円~3,002,400円
22XD L Package:3,088,800円~3,310,200円
アクセラセダン(ボディタイプ:セダン)
15C:1,760,400円~1,981,800円
15S:1,922,400円~2,143,800円
15S PROACTIVE:2,138,400円~2,359,800円
22XD PROACTIVE:2,781,000円~3,002,400円
22XD L Package:3,088,800円~3,310,200円
アクセラハイブリッド(ボディタイプ:セダン)
HYBRID-C:2,473,200円
HYBRID-S PROACTIVE:2,651,400円
HYBRID-S L Package:2,879,000円
- 上記メーカー希望小売価格に加えて、購入時にリサイクル料金11,450円が別途必要
- 特別塗装色「ソウルレッドプレミアムメタリック」および「マシーングレープレミアムメタリック」を選択した場合は54,000円高(消費税込)、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」を選択した場合は32,400円高(消費税込)
▼エンジン:変速機
・ボディタイプ、駆動別JC08モード燃費*10
ハッチバック:2WD (FF)/i-ACTIV AWD
セダン:2WD (FF)/i-ACTIV AWD
▼SKYACTIV-G 1.5:SKYACTIV-MT (6MT)
ハッチバック:19.2km/L /-
セダン:19.2km/L /-
▼SKYACTIV-DRIVE (6EC-AT)
ハッチバック:20.4km/L /17.8km/L
セダン:20.6km/L/17.8km/L
▼SKYACTIV-D 1.5:SKYACTIV-DRIVE (6EC-AT)
ハッチバック:21.6km/L /-
セダン:- /-
▼SKYACTIV-D 2.2:SKYACTIV-MT (6MT)
ハッチバック:21.4km/L /(認可取得前)
セダン:- /-
▼SKYACTIV-D 2.2:SKYACTIV-DRIVE (6EC-AT)
ハッチバック:19.6km/L /(認可取得前)
セダン:19.6km/L /(認可取得前)
▼SKYACTIV-HYBRID (SKYACTIV-G 2.0+モーター):電気式無段変速機
ハッチバック:- /-
セダン:【30.8km/L】[28.0km/L]{27.0km/L}/-
【 】内は、16インチタイヤ装着車
[ ]内は、18インチタイヤ装着、電動スライドガラスサンルーフ非装着車
{ }内は、18インチタイヤ&電動スライドガラスサンルーフ装着車
*1 「SKYACTIV-D 1.5」搭載車、「SKYACTIV-G 1.5」搭載車、「SKYACTIV-HYBRID」搭載車は7月14日発売。
「SKYACTIV-D 2.2」搭載車は2WD(FF)車が8月、AWD車が9月発売予定。
*2 「SKYACTIV-HYBRID」搭載車以外に標準装備。
*3 「SKYACTIV-D 1.5」搭載車、「SKYACTIV-D 2.2」搭載車に標準装備。
*4 「15C」「15S」「15XD」「HYBRID-C」以外に標準装備。
*5 「15XD L Package」「22XD L Package」「HYBRID-S L Package」に標準装備。
「15S PROACTIVE」「15XD PROACTIVE」「22XD PROACIVE」「HYBRID-S PROACTIVE」にメーカーセットオプション設定。
*6 Traffic Sign Recognitionの略。「15C」「15S」「15XD」「HYBRID-C」以外に標準装備。
*7 「15C」以外に標準装備。
*8 Electric Parking Brakeの略称。
*9 環境対応車普及促進税制による減税措置
*10 国土交通省審査値。燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用時等)に応じて燃料消費率は異なる。
【転載元】
あわせて読みたい
- 【フェルディナント・ヤマグチ×編集長 時事放談】自動車業界と半導体について(中編)
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- マツダ CX-8の中古車流通量が増加中! 総額250万円からの選択肢が豊富に
- 【試乗】マツダ MAZDA3ファストバック|その特徴的なデザインにも負けないパワーユニットへ進化した「SKYACTIV X」
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 手ごろなライトウェイトFRスポーツだったマツダ ロードスター(2代目・NB型)も値上がり傾向。狙うなら今しかない!
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(中編)
- 【試乗】新型 アウディ A1 スポーツバック│エントリークラスの常識を覆す数々の装備は、ハッチバックの可能性を大きなものに!